ペルーのラクダ科の動物たち
ペルーといえば、広大な大地に、さまざまな生態系が存在し、鳥類・哺乳類・爬虫類、はたまた植物など、私たちの生活の中では触れることのないような世界が広がっています。
その中でもよく知られているのは、ラクダ科のあの子達ではないでしょうか。
よくマチュピチュとともに紹介されるラクダ科のアルパカが有名ですよね。実は、ラクダ科の動物、よく似た3種類に分けられるってご存知でしょうか?
【リャマ】
主に荷物運搬役の家畜として飼育されてきました。そのため、3種類の中で1番身体が大きいです。毛並みは硬めなので、あまりウールなどには使用されません。耳が長くて可愛らしいですが、機嫌を損ねると、とっても臭い唾を吐いてきますのでご注意ください!
【アルパカ】
お馴染みの愛くるしいクリっとした目のこの子がアルパカです。白い毛のアルパカもいます。セーターや織物などウール用の家畜としてインカ時代より前から飼育されています。毛がふかふかでとても暖かく、昔のインカの人たちの身体を温める役割もきっと担っていたのですね。アルパカ製品(毛)は土産としても多く販売されており、日本でもカシミヤに並んでちらほら見かけることも増えてきましたね。ちなみに、マチュピチュのあるクスコ地方では、アルパカ肉のステーキを出しているレストランも多く存在します。味の想像はお任せですが、ちょっと生臭い印象でした!
【ビクーニャ】
わたしの一押しが、ビクーニャさんです。毛がサラッサラで柔らかく、きめ細かく、アルパカよりも高級素材として取り扱われています。ビクーニャの特徴は、アンデスの高地(数千メーター)にだけ生息するため、とても希少で乱獲が行われて絶滅の危機になった時もあったそうです。ペルーの国旗によく見たら動物が描かれていますが、あれはビクーニャさんです。
こういった高地に生息していて、これも恐らく数千メートルある湖です。高地観光に行くと、野生のビクーニャがのんびり暮らしている様子に触れることができます。
さて、3種類の違い、わかりましたでしょうか。
・リャマ>アルパカ>ビクーニャの順に大きい
・アルパカは食用でもある
・毛の最高級はビクーニャで普段使いとしてアルパカが使用されている
・ビクーニャは高地にしか生息せず、希少