ケニアでの決済には”M-PESA”(モバイル送金サービス)が必須.契約から入金方法までをまとめてみました
ケニアでは現金でなくM-PESAというモバイル送金サービスが台頭しています.ほとんどの場合でM-PESAがあれば支払いを行うことができます.
この必須な決済方法を【契約】から【入金】までの流れと方法をまとめてみました.
参考にしたページは以下です.こちらのほうが丁寧にわかりやすく書いてあります.
※本ページの情報は、2024/03時点となります.
◉ どこで買うか?
日本からの旅行者である場合、多くの方はナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港に降り立つと思います.そのため、本ページではこの国際空港での購入方法について記載します.
M-PESAは現地で利用できる電話番号が必要になります.M-PESAは電話番号に紐づいた送金サービスだからです.この点で、大手通信プロバイダーからSIMカードを買う必要があります.今回は、ケニア最大手である”Safaricom”で買います.
場所は、国際線到着ターミナルで荷物を受け取って、セキュリティゲートを抜けた先にあります.代理店が立ち並んでいるお店群の左端(出口から一番手前)にあります.人が多く出入りしていると思うので、お店はわかりやすいです.
入店すると店員が二人ほどいますが、その机に下記値段表があります.
上記は値段表から抜粋していますが、上段の表にある『VOICE, DATA & SMS PLANS』から選ぶことになります.理由は前述した電話番号のためです.
M-PESA単体で考えれば、10 USDのもので良いかと思います.ここは個人の利用に依存します.
注文時に『10 USDのSIMカードとM-PESA口座を開設してください』といえばやってくれます.
ちなみに、このお店の2024/03時点で、10USD=1,200 Kshで換算されるため換金効率が悪いです.可能であれば街に行った後、銀行などで換金してください.日本円ではもっと換金効率が悪いですが.
さらに補足です.
ジョモ・ケニヤッタ国際空港の近くにある『Nairobi Terminus』から、モンバサやVoiへMadaraka Expressを使って行く場合は、ここで4500 Ksh(≒40 USD)以上の入金をしたほうが早いです.詳細は以下にまとめています.
◉ 実際にどう払うか?
まずはどのメニューを使うか、です.
払い方はかなり多様ではありますが、基本的には以下です.
◉=かなり使う、◯=ときどき使う
対お店: ◉BUY GOODS、◯PAY BILL
対個人: ◉SEND MONEY
対お店でまれに・出金: ◯WITHDRAW AT AGENT
ここは正直わかりづらいです.メニュー名が書いてあるものがあればわかるものの、相手の電話番号すらわからないことが多いです.
メニューさえ特定できれば、あとは相手の電話番号やお店指定の番号を入力して金額を入力するのみです.非常に簡単です.
電話番号をいれると、送金先のお店の名前か相手の名前が表示されます.間違い防止のために、相手の名前を声に出しちゃいましょう.相手は笑って反応してくれるはずです.これで会話もできて一石二鳥です.
なお、送金時に送金手数料はこちらで持ちましょう.そのため、チェックボックスにはチェックを入れないでください.
◉ USD→Kshの換金方法
基本的には、銀行でやりたいです.営業時間内に駆けつけましょう.
銀行は、ナイロビおよびモンバサでKCB(Kenya Commercial Bank ケニア商業銀行)を使いました.待っている人数が少しいたとしても、処理スピードが早くて快適でした.
ナイロビのジョモ・ケニヤッタ国際空港のSafaricomでは 120 Ksh/USD であったのに対し、こちらは129.9 Ksh/USD前後 と大きく違うことがわかります.少額の換金も対応してくれます.
もう一つの方法は、各所にあるForex bureau(Foreign Exchange Bureausの略)です.ただし、こちらは換金にコツが要ります.
50USD紙幣以上の大きな額の紙幣を持っていれば高レートにて対応してくれます.129 Ksh/USDなどです.ただ、少額紙幣(20USD紙幣など)はレートがかなり悪く、110 Ksh/USDなどです.その際は、20USD紙幣を5枚用意して100USDとして換金しましょう.その際は高レートで換金してくれます.
いずれにしても、日本からUSDを持ち込む際、50USD紙幣以上の紙幣で持ち込みたいです.
◉ KshのM-PESAへの入金方法
Kshに換金できてしまえば、あとは簡単です.なお、M-PESAへの入金時に入金手数料は発生せず、渡した紙幣のそのままの額が入金されます.
銀行で換金した場合は、銀行室内にM-PESAへ入金をしている人がほぼ間違いなくいます.誰かに聞きましょう.その人へお札を渡して、こちらの電話番号を言えば終わりです.
他には、外を歩いていると、『M-PESA』という看板を多く見かけます.これがM-PESA代理店と呼ばれるもので、看板は手書きだろうが立派な看板だろうが効果とやってくれることは同じです.Naivas Supermarketというケニアでよく見かけるスーパーマーケットでは、代理店がほとんど入っていました.
◉ 注意点
・配車アプリ『Uber』でも決済方法をM-PESAに指定することができます.ですが、ケニアのUberは運転者に当たり外れが多く、わたしはキャンセルしまくっていました.集合場所にいつまでも向かってこない、電話しまくってくる、遠回りして向かってくる、など.
キャンセルが多いと以下アラートが飛んできます.ただ、これで特に問題にならなかったので、腑に落ちない依頼はキャンセルしていきましょう.
・M-PESAは非常に便利ですが、現金が必要な場面もありました.それは、『Bomas Of Kenya』というケニアの伝統的なダンスを見れるチケットの購入です.現地でチケットを購入する際、現金を求められたものの(額は2,000 Ksh !?!?)手持ちでどうにかできたので助かりました.現金が手に入った際は、持ち続けたほうが良いと思います.
・上記と少し関係ありますが、すべてのケニア人がM-PESAを使い倒しているわけでなく、現地の生活に根付いたものは現金払いでした.ローカルマーケットや安い宿などでよく見てみてください.みんな現金を握りしめているはずです.少額決済や現地の生活には現金が未だに根強く残っていることがわかります.
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