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【超完全版】R5航空大学校 1次対策 ~文系~

書きたいことや伝えたいことがたくさんあるので、本稿では特に「1次試験の勉強方法」に焦点をあてて書いています。試験情報や流れ等を把握されたい方は他の方が書かれている記事を参考にしてください。その分、1次対策でいうと本稿だけでお腹いっぱいになれるくらいの内容を盛り込んでいます。

また、6万字とかなり長いものになっているので「おすすめの参考書だけ知りたい」方はこちらを御覧ください(本稿の参考書紹介部をまとめたものです)。


この記事は有料設定にしていますが最後まで無料で読めるようにしています。最後まで読んで「よかった」「参考になった」と感じていただけたらぜひ購入していただけると嬉しいです🙏


では本編スタート!



☆はじめに

はじめまして!
あぴあと申します。
おかげさまで、R5年度の航大受験で最終合格をすることができました。

この記事では1次試験を対策するにあたって、

  • 何を考えて

  • どのように対策をして(どのようなツールをつかって)

  • どのようにアプローチをしたか

をメインに書いていきたいと思います。
ただただ参考書の羅列だけしても面白くないですしね。

また、僕自身が文系ということもあり文系受験生の希望(?)になれたら嬉しく思います笑

なるべく「なぜこの方法で勉強をしたのか」「なぜこの参考書は使わなかったのか」「何を考えながら勉強していたのか」等々も書いていくつもりなので、ぜひその点も参考にしてみてください。

⚠︎注意⚠︎

  1. あくまで独断と偏見にまみれた記事のため、当たり前ですがこれをこなせばかならず受かるというわけではありません。必要だと思うこと、不必要だと思うこと、取捨選択をしながら参考になる部分を取り入れてください。

  2. 私が受験したR5年度時点の対策内容です。翌度以降も同じ傾向が続く保証はできません。

  3. 感じていたことや思っていたことなど抽象的な感情を文字に起こしているため、かなり口語的になっており若干読みにくい部分があるかもしれないです。ご了承下さい。

  4. 文系のくせに絶望的に国語力がないため、誤字脱字や日本語的におかしい部分も見受けられると思います。そういう部分があれば修正するのでこそっとDMいただけると嬉しいです。

  5.  要所要所で過去問を貼り付けています。ネタバレ注意です。

【自己紹介】

  • 初受験

  • 私立文系の3年生(受験時)

  • 4月上旬勉強開始

  • 超緊張マン

  • 予備校なし(模試も不受験)

  • コミュニティ等参加なし

  • 1次:20~30位くらい(300点弱)

ありがたいことに、初受験で合格することができました。
親が当初航大受験に対してあまり肯定的ではなかったために説得するのに時間がかかったので、本格的に勉強を始めたのは4月に入ってからになります。

物理や数Ⅲを0から初めた対して頭も良くない私立文系が、3ヶ月ちょいの勉強でそれなりに良い結果を残すことができました。その点は夢があると思うし、良いケースになれたと思います。

ただ、おすすめはしません

ま、当然ですよね笑

「どうやって3ヶ月強でそこまで頑張ったの?」と聞かれれば、「気合い」と答えるしかないです。

学校やバイトがない日は食べる寝る以外は基本机にいましたし、朝9時から夜12時くらいまで、休憩含めて毎日12~13時間勉強する生活を3ヶ月続けました。遊んだりご飯に行ったりもしていないし、ありあとあらゆるすべてをさしおいて勉強していました。

ランニングするときは物理の苦手な範囲を解説してくれているYouTubeを聞きながら走っていましたし、お風呂は時事問題のまとめを見ながら入っていました。(しっかりリフレシュするという意味ではどう考えても非効率ですね・・・笑)

はっきりいって地獄でしたし、1人で勉強していたのでコスパも悪かったし、本当に気合いだけでなんとか乗り越えた感じです。当然モチベーションが下がるときもありましたが、その時は音楽をかけまくったり、参考書をもって片道2時間の空港に赴いたりして、無理やりにでも勉強をする精神状態にまでもっていっていました。

正直もう2度と経験したくないです
勉強は余裕をもって始めましょう

あくまでも合格できた人間の一例であって、たまたまうまくいっただけです。逆に、「3ヶ月前から始めた文系でも合格している人はいるんだ」くらいにとどめておいてもらえると嬉しいです。

勉強しているけど正直やばい?
まだぜんぜん理解していないけど間に合うか心配?

きっと大丈夫。
まだまだ間にあうよ!!
(●o≧д≦)o頑張れェェェ♪

【文系でも合格可能か】

可能です 

 ᐠ( ᐛ )ᐟヤッタアアアアアアアアアアアア

僕自身それなりに良い結果を残せていますし、僕よりも順位が高い文系の方は何人もいらっしゃいます。

ただ、個人的には文系が高得点をとるということは別にすごいことはなく頑張り次第では誰でも到達できると感じています。

その理由として

  • そもそも問題がそこまで難しくない

  • 1点の重みがでかすぎる

の2点が挙げられると思います。

1つ目に関してはそのままの意味です。
確かに航大の問題は癖はありますが、全体的に考えるとそこまで難しいものではありません。あくまで個人的な感覚ですが、難易度でいうとセンター試験に毛が生えた程度(=センター試験に癖を加えた程度)くらいだと思います。むしろ、センターよりも簡単な問題すら点在します。理系からすると拍子抜けしてしまうレベルかもしれません。

以下、クッピーラムネさんのブログからの引用です。

高校時代に理系だった私にとって、総合Ⅱ(物理・数学分野)の印象は「センター試験レベル」です。初めて過去問を見たときに拍子抜けをした記憶があります。なぜなら、大学2年以上が受験資格なので、大学で学習する分野も当然含まれているものだと覚悟していたからです。それどころか、高校時代に学習した範囲よりも格段に少なかったです。ですので、高校時代の復習のつもりでサクッと試験勉強をしました。ちなみに最初の6問の分野(時事や気象など)は全く勉強しませんでした。

この事実は特に、文系で数物に触れてこなかった方に知っておいてほしいです。私のようなごく普通の偏差値(どころか高校時代は学年ビリ)の理系ならば、総合Ⅱに対して上記のように考えているわけです。そんな人たち(またはそれ以上の偏差値の連中)と7月に勝負をすることになるということを覚悟して頑張る必要があります。

https://ameblo.jp/kuppyramune-linepilot/entry-12570095242.html

ん???
これ、むしろ文系に有利じゃないと思いません??
だってその道に進んだ理系の方々は高校時代の物数の応用を大学で学んでるわけで、例えば流体力学といった範囲が含まれてたら確実に差をつけられてしまうわけですよ。

でも、僕たちに求められているのはあくまで高校物数レベル、それもセンター試験レベルです。

・・・

これって「物数で差がつかない」という点で理系涙目じゃない?
むしろ文系有利じゃない????(異論認めます)

ここだけのはなし、労力対効果という意味では文系が有利すぎる試験じゃないかなと思います。だって、せっかくその道にすすんで応用的な知識を持っている人もいるのに、航大の試験で求められるのはセンター試験レベルですよ??物理で差をつけようと思っても、センター試験レベルなら文系でも努力次第では満点すら狙えてしまうのですよ・・・?

もちろん頑張らなくてもよいという意味じゃないですよ。スタートラインが違う分、当然理系よりも膨大な勉強量が必要だということは言うまでもありません。

ただ、それほど構えなくても良いということ。
「高いレベルを求められているわけではないから、頑張れば文系でも高得点は可能だ」ということです。

たしかに初学で理系科目を勉強するのはしんどいです。僕も同じだったので気持ちはすごくわかります。ただ、航大の試験のレベルはきちんと勉強すれば到達できるレベルです。

理系科目が大変と悲観することはない。
努力次第でだれでも到達できるレベル。
むしろ、専門的な知識は求められていないということを喜ぶべきです。

ヤッタ━ヽ(´Д`)ノ━ァ!!

逆に、だからこそ差がつきにくい試験になっていることも事実です。いわゆる点数のインフレですね。これが2つめの「1点の重みがでかすぎる」につながるわけです。

繰り返しにはなりますが、航大の試験は癖は強いものの難易度としてはそれほど高くありません。そのため、みんなが当たり前に点数をとりほとんど差がつかないという傾向が続いています。

点数分布が公表されいていため正確な情報はわからないのですが、成績を公開されている方の分布を見ていると、一番集中しているところで同じ点数が10人いるという年もありました。

旧総合Ⅱは1問あたり6点です。単純計算ですが、この点数帯であれば1問間違えると60位下がり、2問間違えると120位下がることになります。

もちろん僕が知る限りなので、実際にはもっと人が詰まっている事例があるかもしれません。参考程度に、R5年度の1次試験において僕(20~30位くらい)よりも6点高い方が8位上で、4点低い方が13位下でした。全体的に見るとそんなに集中していないであろう2桁上位帯でさえも少なくとも1点に1人以上は詰まっているということになり、1問の正解不正解だけで10位程度順位が変わることになります。

僕自身は凡ミスで2問落としており、それをきちんと得点できていればな・・・と今更ながら思います。1桁だったらこの記事の信憑性がもっと上がってたかななんて思ってたりおもってなかったり・・・笑 初歩的なミスには気をつけましょう。

とにかく、点数インフレによって1点が重すぎる試験になっているということです。

確かに1つ間違えてしまうだけで大きく順位が変わってしまう試験ではありますが、「上ブレ」が存在するという点ではポジティブに捉えることができるのではないでしょうか。

航大の試験は記述ではなくマークシートなので、時として「勘」で正解する可能性も十分考えられます。そしてこの試験においては「6点」というとんでもなく大きい恩恵を享受する事ができるのです。この6点という点数がいかに大きいかは想像に容易いことかと思います。

「1問が6点という事実」と「点数のインフレ」が相まって若干運要素が強くなってしまっていることは否めないですが、逆に文系が一発逆転をねらえる要因になっているような気もします。その点はポジティブに捉えるべきでしょう。

航大の試験はセンター試験レベルです。そのため、「文系だけがわからない」という問題はほぼ出題されません。難しい問題が出たとしたら、その多くは「理系にも難しく感じる問題」もしくは「自分の勉強不足」です。後者は置いといて、前者のような問題が出ればそこは皆が鉛筆を転がしてマークするほかはないでしょう。間違えれば最大60位上がり、間違えれば60位下がってしまいます。そういったかなりの「上ブレ」の要素を含んでいるのもこの試験の特徴の一つだと思います。

当然上ブレがあれば「下ブレ」も当然存在します。凡ミス、マークミスだけで大きく順位が変わってしまいます。言わずもがなですが、ほんとに些細なミスだけでも合否に響いてしまう試験であるためその点はかなり注意して挑むようにしましょう。

「自ら点数をとりにいく試験」というよりも「点数を落とさない試験」と考えるほうが良いかもしれません。要するに、ある一定水準の点数を確保した上であとは「どれだけ上振れるか」「どれだけミスを減らせるか」がこの試験のポイントになるのではないかと思っています。

こう考えると、文系でも頑張れば高得点/高順位狙えそうな気がしてきたでしょ・・・???   

因みに、山勘でマークした問題は物の見事にすべて外れてました笑 ナンデヤネン!!

【~脱線~ 就活について】

受験したのが3年生だったということもあって、特に2・3年生の文系向けに少し就活の話をはさみます。就活関係ない方やあまり深く考えていない方は飛ばしてください。(文系の体験談のため理系の方には当てはまらない場合があります)

3年生と言うと、多くの方が就活を意識し始める学年だと思います。俗に言う就活解禁日は「3年生の3月1日」とされていますが、当然ながらそんなことはありません。基本的には夏(サマーインターン)から選考は始まっていますし、一概には言えませんが多くの企業ではインターン参加者から内々定が出ています。

私の場合はどうでしょう。
世間一般の大学3年生が自己分析や面接対策といった就活準備に勤しむ4~7月の間、勉強しかしておりません。就活関係は一切していません。勉強に手一杯で就活なんて眼中にありません。当然サマーインターンなんかにもエントリーしていません。できるはずがありません。

勉強は余裕をもって始めましょう(再掲)
可能ならば就活も早めに始めましょう

3年生の受験はもろ就活の準備期間とかぶります。
そのため、リスクヘッジで就活もきっちりすると考えるならば、「なるべく早めに受験勉強を初めて休憩がてらに自己分析をする時間をとる」といった余裕を持てるようにする、もしくは「本格的に受験勉強を始める前に就活関係に少しでも手をつけておく」ことが重要だと私は思います。
(もちろんここはいろいろな考え方があるとは思いますが・・・)

もちろんすべての人ではないですが、航大に力を入れてる組はあまり就活に力を入れていないという印象が強いような気がします。パイロットしか考えられない、少なくとも航空関係の職につきたいから、就活をやろうともなかなか手が進まない。というか私がそうでした。

が、今考えるとあまりにもリスキーすぎたなと思います。
結果論私は合格することができたので良かったですが、航空会社以外は検討していなかったですし見向きもしていませんでした。さらには、「飛行機に対するあるい思いは人一倍だし、熱意さえ伝えられたら大丈夫だろ」くらいに考えていたことも事実です。さすがになめすぎです。

しかし、そうはいっても航空会社(航空関連会社)なんて数えるくらいしかありません。もし航大を落ちてたら、今頃はなんの就活準備もしていないポンコツ就活生だったと考えると恐ろしいです。い甘だからこそ笑える話ですが、リスクヘッジとして就活に関してももう少し意識して考えておくべきだった、またそれを踏まえて受験勉強にしろ就活にしろ早めに始めておくべきだったと思います。

1次試験をおえた8月になると、余裕ができるでしょう。仮にここから就活を始めたとしても、周りはサマーインターンの反省を生かしてESは書きまくるし自己分析しまくるし面接練習しまくってます。いわゆる大手を目指すなら太刀打ちできません。苦闘の勉強から開放されてつかの間、ここから自己分析をしたり面接練習を始めて一定のレベルまで持っていくのはかなりしんどいです笑 

もちろん「他業界への就職は考えておらず100%パイロット以外考えられない」「もし今年だめだったら航大浪人/就職浪人する」という方なら話は別ですが、ほんの少しでもリスクを考えて他業界への就職も検討をしているならば早めから頭の片隅にいれておくべきだと思います。一度しっかり考えて、そこから時間をどのように使うかはあなた次第です。

勉強は余裕をもって始めましょう(再掲)
可能ならば就活も早めに始めましょう(再掲)

ちなみに某社🟥のインターン1コースは8月上旬(1次試験終わってすぐ)からエントリー受付開始でした。

また早めに就活を初めて自己分析を勧めておくと、3次の面接カードを書く際や面接に役立ちます(いろいろな方面で言われていますが、面接カードが届いてから提出までかなり短いです)。

【脱線終わり】


☆戦略

身体がAになるだろうと思っていた項目があったので、それを踏まえて「可能ならば1桁、最低でも2桁前半」を目標に設定して始めました。

正確なことはわかりませんが、感覚的にR5年度はSが多くなっているような気がして身体検査がAだと最終合格はかなり厳しかったと思います。僕の聞いた情報の範囲ですが、R5年度でいうとSが90~100人くらいで身体Aでの最終合格のボーダーが1次50位程度と推測されます(1次50位付近身体Aでギリギリ合格という方がいらっしゃいました)。1次が30番台でも最終100位台という方もいたので、それほどSが多くなっているだろうということです。

今年度は補欠が少ないということもあり、1次の結果が例年以上に重要な年だったと感じています。その意味でこの目標設定は正しかったと思います。

これらを踏まえて、8~9割の点数を目標にしました。

英語や旧総合Ⅰは、そもそも苦手ではなかった点、またそれに加えて旧総合Ⅰに関しては今年度の形式が例年と異なっていた点を踏まえて具体的な配分等は決めていませんでした。

一方旧総合Ⅱに関しては1問が6点もあり、この出来である程度の順位が決まってしまうと言っても過言ではありません。そのため、具体的な点数配分を決めて試験に挑むことで確実にその点数を狙うという方法を取りました。

旧総合Ⅱは25問で、
 時事や気象:6問
 物理:9問
 数学:10問
という構成になっています。

25問のうち8割~9割を取るためには、3~4問しか間違うことは許されません。かといって文系なのでやはり物数で全問正解することは難しいでしょう。3~4問しか間違えられないが、物数ではおそらくそれくらいは間違えてしまいます。

そこで「はじめの6問を確実に正解する」という戦略を取ることにしました。

この考え方に対してはいろいろな意見があると思いますし、あって当然だと思います。物理や数学と異なり際限なき範囲から出題されるため、どれだけ対策したとしても完璧を求めることはできないからです。また、無理に対策しなくても答えられるような常識問題が出題される年や、対策しても答えられないだろう難しい問題が出題される年があることも事実です。

例えば同じ「問4」だとしても、おそらくH31の問題では特別な知識を入れてなくても1度は耳にしたことがあって正解できる人が多く、一方でH27の問題では固有名詞が多い上に「正しいものは何個あるか問題」なので勉強した人でさえ難しかったのではないかと思います。

H31
H27

そういった意味でも、物数英にかける時間を割いてまでも最初の6問に時間をかけるといった戦略はかなりリスキーだと思います。H27のような「正しいものは何個あるか問題」だと、3つは完璧にわかっていたとしても1つでもわからなかったらその1問は得点できないことになりますしね。

僕の場合は物理が完成していない上に試験までの時間が少なかったけど、上位を取る必要があったので最初の6問に命を賭けて物数英と同等の時間をかけて対策をしました。もちろん完璧に対策することは不可能ですが、「これだけ対策したんだから、あとはもうわからない問題が出たら運がなかっただけだし仕方ない」と思えるほどまでにはやり込みました。今回はたまたま勉強したところから出題されたので6問全問正解することができましたが、でもこれはほんとに運が良かっただけだと思っています。自分で言うのもなんですが、当然かなり努力はしましたけどね・・・

たかが6点、されど6点。勉強したとて正解できるか分からないし、勉強しなかったとて正解できるかもしれない。それでもその1問で順位は大きく変わってしまう。時事や気象をどこまで対策するするかは、ほんとに個人次第です。過去問を見て研究して、また自分の物数英の完成度や目標の点数とすりあわせて決めてください。

どのように対策したかについては後述します。


☆前置き

・過去問研究をしよう

どんな試験においても言えることですが、過去問の研究は徹底的にやりましょう。とにかくまず敵を知ること。センターレベルの基本的な問題が多いことに変わりはないですが、航大の問題はかなり癖が強めという印象があります。そういった癖や特徴を理解するためにも過去問研究は大切です。

おそらく多くの受験生が参考にしているとは思いますが、過去問の癖を研究するにあたってJさんのブログには本当にお世話になりました。感謝してもしきれないほどです。

ただし、最新の問題や英語の問題等は解説されていないのでそこは自分で入手する必要があります。過去問の入手に関しては後述します。

・紹介する概観や参考書、対策について

あくまでも個人的な見解であり、適切でない情報やご自身のレベルにあっていないものも含まれている可能性があります。「これをすれば必ず合格できる」といったものではありません。自分自身にあった戦略と対策が何よりも重要です。また、来年度以降傾向が変わる場合もあります。


☆物理

数学が得意な文系学生はいるかもしれないけど、物理を履修したという方は流石に少ないでしょう。

文系最大の山場です。

が、僕的にはありがたいことに航大の物理は易しいと感じています。

というより、そもそも論として高校物理という科目自体が簡単だと思うのです。

語弊がないように補足しておくと、物理自体は難しいです。そりゃ自然界の現象を数式上で理解しようとする科目なわけですから。しかし、高校物理となると話は変わってきます。それは、「高校で学ぶ数式」でしか自然現象を記述できないからです。

物理ではよく微分方程式が使われますが、高校では微分方程式は習わないのでそういった問題を出すわけにはいきません。そのため、問題を難しくしようとするならばあの手この手で公式や概念を組み合わせるしかないのです。

さらに、数学とは異なり「公式を使う条件」と「公式の使い方」というのがある程度限られています。そういう意味では高校物理とは与えられた公式や概念を組み合わせて解くパズルゲームだと思うのです。(こんな事をいうと理系の方々や物理のおえらいさんから怒られそう)

ということは、まず前提として公式の暗記は必須です。また、高校物理においては公式が利用できる条件や場面は限られていることが多いので、その公式がどいういった問題でなんのために使うのかを身につける必要があります。その感覚を体に染み込ませるためにも、物理においてアウトプットはかなり重要になってきます。

アウトプットを通じて諸問題に対して使う公式を選別する感覚を身につけてしまうと、高校物理は本当に簡単に感じられるようになると思います(もちろん一定レベルまでね)。

・高校物理とは与えられた諸条件を組み合わせて解くパズルゲームである
・「公式を使う条件」「公式の使い方」がある程度決まっている
・パターンを体に染み込ませるためにもアウトプットは重要

結局、高校物理は”慣れ”の科目だと思っています。

次に、「原理現象理解」についての見解を述べていきます。

よく航大の物理は「原理現象(≒本質)の理解が大事」と言われます。その点については否定しませんし、むしろ最近の傾向を見るとごもっともだと思います。一方で、この考え方は文系にとっては少し危険な考え方でもあるかなと思ってしまうわけです。

それは、「原理現象が関係ない問題で変に深掘りしてドツボにはまってしまう可能性があるから」です。

例えば、こんな問題があったとします。

なめらかな曲線状の点Aから質量mの玉を放す。点Bを通るときの速さと点Cで床に当たるときの速さを求めよ。

p51

はい、超超超超超超超簡単な問題ですね。力エネ保存則を使うと一発です。

ただこれがもう少し複雑な問題だったりすると、ふと次のような考えが浮かんでしまうことがあるわけです。

「あれ、そういえば力エネってなんで保存するんだろ??」

oh….

原理現象を意識しすぎてしまうと、たんなる数値計算問題なのに変な思考が働いてしまい、もはや何がなにかわからなくなってしまうこともあるんですよね。

そんなことないだろー!と思われる方もいるかも知れませんが、実際アウトプットをしていると感覚が麻痺して簡単なことでも「あれ、これってなんでだっけ?」とドツボにハマってしまう事が結構頻繁にあるんですよ(体験談)

mgって何も考えずに書いてるけど、重力加速度gってなんだっけ
というか、なんでmgってセットでかくんだっけ
そもそも加速度ってなんだっけ・・・
え、その前に重力ってなんで働くんだっけ・・・!?!?!

ドツボにはまってしまうと、「なぜ」が高校物理の範囲を一脱してしまう可能性だってありますし、それでわけがわからなくなってしまうのも物理に苦手意識を持ってしまう原因の一つなのかなと文系の私は思っています。

重力とは「物体が地球から受ける"力"」のことで、重さ(重量)とは「重力の大きさ」のことです。重力とは”力”であるからこそ運動方程式より「F=mg(gは重力加速度)」とかけるんでしたよね。ちなみに質量 (mass)は「物体固有の物理量」であり、重さ (force)とは異なります。同じ質量1kgの物体でも、地球で受ける重力の大きさ(=重さ)は約9.8N、月で受ける重力の大きさは約1.6Nです。これは同じ質量mであっても「F=mg」における重力加速度gが地球と月で異なることから、うける”力”の大きさは変わるということでした。

日常で使う体重計は「重さ(=重力の大きさ)mg」を計測していて、それを重力加速度で割って質量mに補正することで体重(身体の質量)を表示してくれています。体重計の計測結果が686[N]だったらそれをいい感じに補正して70[kg]と表示してくれるわけです。例えばISSでは重力と遠心力が相殺されて無重力(微小重力)状態となっているわけですが、当然そんな環境では体重計を用いて「重さ」を計測することは不可能です。そこで、体重を測る際にはバネの周期等を利用して直接質量mを求めているわけなんですよね。あくまで理論上の話ですが、T=2π√(m/k)よりm=k*(T/2π)^2より周期Tとばね定数kがわかれば宇宙でも質量が求められることになります。エッセンスp81参照。

日常生活においての重さ (weight)は質量 (mass)と混同されているのでややこしいですよね。参考程度に。


ここで大事なこと。

・『機械的にパズルのように解く思考』と『原理現象を考える思考』とは切り離すこと
・原理現象は深追いしすぎないこと

問題を解くときには機械的にパズルのように解く。原理現象の問題を解くときには暗記している情報から引っ張り出してきてとく。このように、ドツボにはまらないためにも機械的にパズルのように解く思考と原理現象を考える思考とは切り離して考えたほうが良いと思います。参考書を通じて原理現象を理解しているつもりかもしれませんが、それはあくまでも高校物理の範囲で原理現象と認められているものであり、物理はもっと深く、もっと曖昧なものなのです。そのため、ドツボにはまってしまうと深追いしすぎて理解ができない領域に足を踏み入れてしまうことも否定できません。

航大で原理現象が問われる際には「高校物理の範囲で原理現象として認められているもの」しか出題されません。(多分)

逆に、高校の範囲で原理現象として認められているものは出る可能性があります。そしてその線引きの目安に最適なのがエッセンスという神参考書なわけですよ。

エッセンスに書いてある範囲であれば、「なぜ?」を聞かれても応えられるようにしましょう。

そして、それ以上のことが気になってもドツボにはまるので深追いをしないようにしましょうね。エッセンスで説明されていないものは「そういうものだ」と割り切ることが大切だと思います。

ちなみにさっき一例で上げた

非保存力が仕事をしないときに力エネが保存される理由って説明できます?

直接的な理由は明言はされいてませんが、エッセンス(p51)では「力エネ保存則は『仕事=運動エネルギーの変化』を進化させたもの」って書いてます(具体的な数式は実際に本を見てください)。力エネが保存がされる物理学的な理由というより、「この式が成立するからこそ力エネは保存されると言えるよね」っていう感じですかね。

ところでもう1つ、この『仕事=運動エネルギーの変化』や同様に『力積=運動量の変化』という式は導出できるますか。。。??

・「運動方程式」×「等加速度の公式」⇨「仕事=運動エネルギーの変化」⇨「力エネ保存則」(p48)
・「運動方程式」×「加速度aの定義」⇨「力積=運動量の変化」(p57)

とにかく、エッセンスに書いてある内容は一語一句一式すべて暗記してしまうくらいに読み込みましょう!

エッセンスを50週くらい読み込んで、それにアウトプットを加えるとそこらの大学の物理は余裕で解けるレベルには到達することができます(もちろん東大京大レベルというと話は別だけど)。

確かにエッセンスは基礎的な本であることには変わりないです。その一方で、物理学習者にとっては神様のような参考書にもなりえるわけです。

【概観と戦略】

先にも述べましたが、航大物理の最近の傾向としては「原理現象の理解」に関する問題が増えているので、単に機械的に問題が解けるだけでは不十分になっています。そのため、物理の試験としては珍しいですがアウトプットに加えてインプットも同レベルに重要な試験となっています。

・保存力って説明できる?
・速度って何?速さとの違いは?加速度との違いは??
・運動エネルギーとは何か。仕事とは何か。
・質量、重さ、重力の違いは?
・電場(電界)とは何か。電位とは何か。
・電流とはなにか。
・静電エネルギーとは何か。磁気エネルギーとは何か。
・相対速度や相対加速度とはなにか。
・動摩擦力とは何か。
・慣性力はどういう場合に観測されるか。

こういった直接的な言語の定義を聞かれることは少ないと思いますが、その言葉の意味や原理現象を理解していないととけない問題が出される事が多いです。ただ、どれだけ対策すれば良いのかわからなかったので、インプットに関してはとにかくエッセンスをまるごと暗記するという戦略で望みました。

【具体的な対策】

物理の勉強を始めるにあたっていろいろ調べていると、殆どの受験生が「エッセンス」という名の参考書を使っているということを知り、とりあえず買ってみることにしました。

Amazonを見ていると
「わかりやすい」
「基礎固めに最適」
「入門レベルの参考書」
「目からウロコ」
等々高評価。

おお、これで俺も物理の天才になれるかもしれない!!!

と思った束の間、5ページくらいで挫折しました。はい。

なんだこれ!!!!!!
難しすぎないか!!!!!
全然基礎参考書じゃないやんけ!!!
最難関参考書やないかい!!
挫折者製造参考書やないかい!!

いきなりの挫折です Σ(゚Å゚)

確かにエッセンスが超基礎的な参考書であることには代わりありません。一方で、この参考書では「エッセンス」の名にかけて 「本質」しか書かれていないんですよね。

要するに、高校物理の全範囲を網羅しているわけではないんですよ。

そんなの詐欺じゃないかーーー!!
さっき神様みたいな参考書って言ったじゃないかーー!!

まぁ気持ちはわからんでもないです。

同じこと思っていました。
「超基礎的な参考書ってみんな言ってるし、エッセンスを使ってたっていう先輩方がほとんどだけど、本当にこれで理解できるのか・・・???」と。

ところで、エッセンスのp2を御覧ください。

教科書は3~7になっているといっても、これを利用しない手はありません。そこで、用語の説明など必要だけれど退屈なところは教科書にまかせ、この本は物理のエッセンス(本質)に重点を置きました。物理の考え方をクローズアップしたのです。そのために図をふんだんに用いています。

 Σ(゚Å゚) Σ(゚Å゚) 

必要だけれど退屈なところは教科書にまかせ・・・

 Σ(゚Å゚) Σ(゚Å゚) 

ここでいう3~7とは、物理をの難易度を10段階に分けた数値です。

なんとこのエッセンスという参考書、「高校物理」という科目のうち半分は教科書に丸投げしてしまってるんですよね笑

「教科書と併用して使ってね」と。
ということで、塾や学校で授業を受けながら使っているならまだしも、独学の初学者にとって難しすぎるのは至極まっとうなことになるわけです。

で、それを理解した僕はエッセンスを理解するための土台づくりとなる参考書を探しはじめました。

その時にふと思い出したのがこの動画。

もう即ポチしちゃいました。

で、結果大優勝です。

この本はエッセンス基準で言う1~7くらい当たる参考書なのですが、対話形式なので読みやすいし、何と言ってもわかり易すぎる。特に出てくる男の子や自分と同じような質問を持ってくれるので、エッセンスを見て乗り気ではなかった高校物理に対する座敷を一気に下げてくれた一冊でした。

また、重要な語句や解法をPointとして体系的にまとめてくれくれているのも助かりました。このPoint達は壁に貼り付けて寝る前にすべて読んでから就寝するようにしていました。

そしてこの本を5週くらいしたとき、
ようやく「俺物理できるかも✨」という謎の感覚に襲われます。

よし、今ならエッセンスに対抗できるかもしれない。

そうして再度エッセンスに挑み・・・

・・・

・・・

見事に挫折しました。

なんでやねん!!
物理できるようになったんちゃうんか!!!

2回目のエッセンス挫折です。

なぜここでも挫折してしまったのかというと、高校物理って同じ問題の説明でも教える人によって教え方が異なる(本質は同じ)ことがあるからなんですよね。。。

例えばコンデンサの問題において、漆原本では「閉回路1周の電圧降下の和=0の式」と「孤立部分の全電気量保存の式」を使っている(p129)のに対して、エッセンスでは「電位による解法」というのを使っています(p58)。全体的に見るとどちらもやっていることは同じなのですが、こんな感じで問題に対するアプローチの仕方が異なるのです。(僕は後者のほうを用いてました。)

もちろん今でこそ理解しているので双方正しいことがわかりますが、初学者からするとまぁそりゃ挫折しますよね。。。

ちょっと数学で考えてみます。
例えば「2次方程式 3x^2+5x+5=7 をとけ」という問題があったとします。
これを

A先生「移項して 3x^2+5x-2=0 の解と考えるのじゃ!」
B先生「y= 3x^2+5x+5とy=7のグラフの交点を求めるのじゃ!」

と言われるようなものです。
A先生のやり方で理解していたつもりなのに、いざB先生の参考書を見てみるとわけのわからない解き方してる!!でも答えは合ってる!!
みたいな・・・??
(わかりにくかったらすいません笑)

というわけで、ここはまず「エッセンスの解法で戸惑っても動じないようにするために、まず漆原式の解法を完璧にマスターしよう」と考え、エッセンスに入る前に激アウトプットを行うことにしました。そうすることでエッセンスで分からない部分があっても混乱せずに済むと考えたからです。

アウトプットで使ったのは「セミナー物理」です。僕は高校時代物理基礎を取っていた(すべて忘れてました)こともあり、その時に学校で配布された物がたまたま残っていたのでそれを使いました。

セミナー物理は原子の範囲をを除いても557問あります。かなりきつかったですが、気合と根性だけで3周こなしました。実際には、1週目は全問、2週目と3週目は間違った問題+復習したほうが良いなと感じて印をつけておいた問題を解いた感じです。

ただただひたすらに問題を解いて解説を見て問題をといて解説を見て・・・という修行のような時間で、本当に、まじで、ガチで、めちゃくちゃしんどかった覚えがあります。

ただ、これをこなしたおかげで漆原式の解法をほぼ完全に吸収できたといっても過言ではないですし、物理に対してある程度自信を持てるようになりました。

今度こそエッセンスを理解できるなっているだろう。

ゴクリ・・・

・・・
・・・

わかる!!!!!!!
わかるぞ!!!!!!!!!

3度目の正直。
3度目にしてようやくエッセンスと対峙する事ができました。

キタ――(゚∀゚)――!!

この時点でエッセンスの7割くらいが理解できる状態で、残りの3割は「意味不明」と「新たな発見」が占めていました。特に力学では新たな発見が多かった一方、電磁気ではエッセンスでもかなりてこずった覚えがあります。例えば青編のp46上やp54などは意味がわからなく、投げ出しそうになっていました。(おそらく漆原本では電磁気がよりふわっとしたテイストで書かれていたからじゃないかなと思います。その分エッセンスと漆原本での乖離をより強く感じたんじゃないかな。あと電磁気編は癖が強い解法多いかも。)

が、時間もなかったので「なんとしてでもエッセンスを吸収しきる」という気概で、どれだけきつくてももエッセンスにとことん向き合うという覚悟を決めました。

まずは漆原の解法とエッセンスの解法を結びつけることが重要だと考えました。先程も述べましたが、この2冊では答えはあっているのだけど解き方のプロセスが違うという箇所が何個もあります。物理をより得意科目にするには「この2種の解き方を両方マスターしてどちらでもとくるようにするしかない。両方のやり方で説明できてこそ真の物理マスターなのだ。」と馬鹿なことを考え、とにかく漆原とエッセンスで考え方が異なる部分があればそれをエッセンス側に記入していくという方法をとりました。またこの際、漆原本で書いてあった有用だと感じた考え方も記入してました。

そしてあとは精読の繰り返し。もちろん難しくて同しようもない壁にぶつかったこともあったけど、わからないことがあればすぐに調べて書き込み、とにかく「分からない」という項目を徹底的に潰していきました。

読んで読んで読みまくりました。問題を解き進めながら読んでのは10週目くらいまでで、あとはとにかく読んで読んで読んで読みまくりました。

いつの間にか、壁に貼ってあるのは漆原からエッセンスに変わっていました。

雨の日も、風の日も、読んでは調べて書き込んで、読んでは調べて書き込んで、調べて書き込んで。。。

通学は片道1時間かかっていたのですが、そこでも英単語帳ではなくエッセンスを読みこんでいました。

お風呂ではこんなファイルにはさんで読んでました。
何度のぼせかけたことか・・・

そうして何周も何周もしているうちに、その日は訪れます。

エッセンス君とわかりあえる日が・・・

何周目かはわかりません。
が、「ほぼ確実にエッセンスを習得した」と自負できるまでに至ったのです。あの、弱小文系でエッセンスにボコボコに殴られて何度も挫折していた僕が、です。

これぞまさに「継続は力なり」の具現ではないでしょうか。(ださ

【脱線 ~僕なりの参考書の使い方~】

①汚せ
参考書は汚すためにあると思っています。使っている参考書は基本的にすべてのページに何かしらの書き込みがあるしかなりぼろぼろです。

いわゆる「自分なりの参考書を作る」ということですかね。自分は何が苦手で、どういうことがわからなかったか。そういったものはすべて参考書にマークを付けておく。そして調べたり聞いたりした情報を書き込む。そうすることで苦手な項目を潰していった感じです。わからなかったら調べて書き込む。この姿勢で参考書は使ってきました。

もちろんわからなかったとこだけじゃなくてもよいです。別の考え方、忘れがちな法則、直感的に重要だと思った箇所、どんな些細な事でも、何か思ったことがあれば書き込むようにしています。

②カバーを外す
ピラピラして鬱陶しいので、大体のカバーは外して使ってます。

③まえがきをよく読む
青チャにしろエッセンスにしろ単語帳にしろ、まえがきには著者がその参考書に込めた思いやどのように使ってほしいのか、またその参考書を使うのでどのような知識を習得することを目的としているのかが書かれています。なかなか読まれないところですが、目を通してみると多少勉強がしやすくなるかもしれません。

【脱線終わり】

エッセンスをほぼ完全に履修し、続いて良問の風に移りました。
エッセンスと同様の著者の標準的な難易度の問題集であり、考え方や解法が同じなので知識を確認するのには良いアウトプット教材だと思います。

エッセンスが6割インプット4割アウトプットのような教材に対して良問の風は完全なアウトプット型の教材なのですが、過去の先輩のブログで「少なくとも良問まではしといたほうが良い」というのを見たことがあったので5周ほどしました。

ぶっちゃけた話すると、エッセンスやり込んると良問の風は初見で8割くらいは解けます。解説読んで2週目は9割以上とけます。

エッセンス様々。まじエッセンス神。

先程も述べましたが、高校物理は「公式を使う条件」と「公式の使い方」さえ感覚的に慣れてしまえば、もうあとは良問の風レベルの標準的な問題だと機械的にスルスルっと解けてしまうようになるのです。

あとは試験の直前に復習できるように、アウトプットを通じて間違えたとこや苦手な部分、抜けている知識をノートにまとめて完成です。

かくして、文系の僕は高校物理という科目を仕上げたのでした。
当然、エッセンスの読み込みは物理を仕上げてからも試験まで毎日継続しました。

【使った参考書等と評価】

物理に関してはなんの知識もなかったので、勉強を始めるにあたってどのような参考書を使おうかを本屋さんで時間をかけて吟味して選びました。が、結局は王道にたどり着きました。これらで必要十分だと思います。

@物理のエッセンス

物理の基礎的参考書であり航大受験のオトモ。
エッセンス様です。

何十周したかわかりません。
もうボロボロです。

ほんとにお世話になりました。実は今でも見返したりすることがあるほどイケてる参考書なんですよね。すでに語り尽くしていると思うので、ここではあまり深く述べません。

インプット集として50周以上、アウトプット集としては10周程度しました。

ただ、すでに述べているように基礎的参考書とはいっても独学の初学者には難しいし、エッセンスから入ると挫折してしまうと思います。

@漆原晃の 物理基礎・物理が面白いほどわかる本

エッセンスに挫折していた僕との架け橋になってくれた参考書です。
会話であることや、男の子が僕らと同じ学習者として疑問を投げかけてくれている点、解法を体系化してくれている点、そして何よりわかりやすい点、全てにおいて「はじめの1冊」にぴったりです。

5周くらい読みました。

ただ「簡潔さ」を売るにしている分少し癖が強い解法ものもあり、エッセンスに移行した際には引っかかる部分がありました。(最終的には両方マスターしました。癖が強いせいか、エッセンスを履修してから漆原に返ってみると、「これはそういうことを言いたかったのか」と新たな発見があったりもしました笑)

@セミナー 物理基礎+物理
@
リードα 物理基礎。物理

どちらも高校で配られるような淡白な問題集です。
なんの面白みもない問題集です。

私はたまたまセミナーを所有していたのでセミナーを利用しましたが、「淡白な問題集」という点ではどちらもほとんど同じなのでどちらを使っても問題ないと思います。(一部ではリードαを激推している受験生も見受けられました。)

この2冊のポイントは言わずもがなアウトプット集ですが、何度も言うように「公式を使う条件」と「公式の使い方」を体に染み込ませばたいてい解けてしまいます。その感覚を養うためにもなんの面白みもないこの問題集を使いました。

先程の対策紹介では漆原本の後エッセンスの前に使用したと書きましたが、実際はエッセンスの履修後に良問の風と併用する形でも利用していました。エッセンスの考えや解き方をより深く理解するためですね。

3周くらいやりました。

良問の風

エッセンスシリーズの王道パターンは、3段階構成になっています。

エッセンス(インプット兼 入門問題集)

良問の風(標準入試問題集)

名門の森(発展入試問題集)

その真ん中のレベルにあたります。

過去の先輩が「少なくとも良問まではやっといたほうが良い」とブログに書かれていたので取り組みました。センター試験の問題も掲載されており、実際航大でもこれくらいの問題は出題されます。

が、正直エッセンスを極めていれば初見でも自分でも驚くほどにスラスラ解けてしまうのです。

5周くらいしました。

名門はやる必要ありません。

@ただよび

物理解説系YouTuberは何人もいらっしゃいますが、その中でも一番わかりやすいと思ったのでわからない所があればただよびの動画を見ていました(あと先生がきれい)。個人的にTry ITは合わなかったんですよね~

抜けている知識もあると思ったので最終的には公開されている動画はすべて見て、もちろん気になることがあったらエッセンスにいろいろ書き込みをしていました。

@たのしい物理

あまり有名ではないですが、このチャンネルもかなりお世話になりました。

ただよびに比べてアニメーションを使って視覚的(?)に説明してくれているので、すごくわかりやすかったです。どちらかというとただ予備よりこちらのほうがたくさん見ていたかもしれません。

@真辺先生の解説動画 

エッセンスの全問を解説してくれるという、良い意味でヤバいチャンネルです。

わからない問題があれば見ていました。

@センター試験10年分(2011-2020)

過去問を研究して「難易度はセンターレベルだな」と思っていたので、原子以外の範囲を直前期に1周だけしました。

ほとんどあっていたので1周しかしませんでした。

上記ファイルは本当に個人的に分野別に解きたくてまとめただけなので、解答等ついていません。一応年度順にはなってるので、答えを見つけられる人は使ってください(かなりめんどくさいとは思います)。

@物理図録(参考 / おすすめ)

実際には使用していません。

本屋さんで立ち読みしていて、物理にアレルギーを持っている人には良いな通った参考書です。

物理は簡単にいうと「自然現象を数式で記述する」学問ですが、参考書ばかりで勉強してしまうとリアリティに欠けてどうにもイメージしづらいという現象に陥ることが多々あるかと思います。

逆に航大の問題だとそのリアリティを出してきたりします(後述)。

この本では実際に高校物理で用いられる公式が現象が実生活とどのように関わっているのかや実験の過程が写真つきで紹介されていたので、そういったリアリティの無さに苦手意識を持っている方は読んでみても良いのかなと思います。

ちなみに、運動量と力積の範囲では「飛行機の逆噴射の仕組み」っていうコラムがあったりします。

@やまぐち健一の わくわく物理探検隊NEO 「電磁気・原子編」(参考)

実際には使用していません。

電磁気の「交流」の範囲では、交流のベクトル表示という項目が出てきます。これがエッセンスではほんの一言でしか書いていないから分かりづらい!

この本では、そんな交流のベクトル表示について数ページに渡って解説されています。

立ち読みで良いので一読する価値ありです(ただしあまり置いてないです笑)。

ちなみに、今回紹介していませんが「力学・熱力学・波動編」もあります。元東進の超人気講師だったみたいです。そのため中身はかなり充実していて面白いです。

【アドバイス】

あくまで主観を含みます。鵜呑みにしすぎないでください。

~初学者に向けて~

ほんとにしんどいと思います。
きついと思います。
経験者なのでわかります。
わからなすぎてはじめはまじで辛かった。

ただ今の僕から考えると、ありがたいことに「航大の物理は易しい科目」と感じます。むしろ物理より数学のほうが厄介。

というのも、なんというか物理は初めの方すごく苦しいけどやり込めばやりこむほど簡単になる、いわゆる理解が指数関数的に伸びる科目だとおもうからです。慣れ出したら無双できる感じ。だから初めは苦しくて苦しくて嫌になっちゃうけれど、それでも粘り強くやり続けることである日突然「あれ?簡単じゃん。」と思える日がくるものだと思います。

何度も述べていますが、やはりそのポイントは数をこなして「公式を使う条件」と「公式の使い方」に慣れること。そしてそのためには徹底的なインプットとアウトプットが必要になるわけです。

だから、今しんどくてもいつかそんな境地が開けると信じて頑張ってみて下さい。大丈夫、きっと君ならたどり着けると思います。٩(๑•̀o•́๑)و FIGHT☆

~原理現象理解の問題増えてるよねって話~

最近では、計算問題よりも原理現象(高校文理の範囲で原理現象と認められているもの)の理解が問われる傾向にあります。

R5年度では物理の9問のうち

 数式計算問題:4問
 計算をしない問題:5問

という内訳でした。

この傾向「計算せずとも解ける問題の増加」は、むしろ文系にとってはチャンスかなと思います。現象理解を問われてるため、その範囲をきちんと理解していたら一瞬で終わってしまいます。R5年度は旧総合ⅠとⅡが統合されたために時間配分が難しく、そういう意味で計算時間を短縮させるためにこのような形が取られた可能性もあります。今後もこの傾向が続くかはわかりませんが、これのおかげ文系にもチャンスが増えているのは事実だと考えています。逆に物理で差をつけてやろう!って考えてる理系は少し可哀想ですよね。。。

だから、もし直前期になって「物理に関してこの時期何をやるべきか」と問われたら、「軽いアウトプットをしつつエッセンスをより読み込むべきだ」と答えると思います。(もちろん良問までは何周かしている前提でです。)

~力学~

全ての基本。
運動方程式F=maより、物体が加速度をもつ(≒物体の状態が変化する)ためには必ず何かしらの「力」が必要だからです。

波動にも、熱力学にも、電磁気にも、力学の概念は出てくるので、まずは力学を理解できるように頑張りましょう。

兎にも角にも言葉の意味を理解すること。

速度の定義は?
速さと速度の違いは?
加速度の定義は?
相対速度とは?
保存力とは?? etc.

例えば、「力積=運動量の変化」という定理は運動方程式と加速度の定義(1秒当たりの速度の変化率(=速度の時間微分))から導かれます。

「数式的な定義」と「言葉的な定義」をしっかり抑えておくようにしましょう。

定義をおさえたた問題は今後問われるかもしれません。

力は「ベクトル量」です。
ベクトル量ということは、大きさに加えて「向き」も重要です。(力学において座標を設定することが多いのはこのためです。)
また、ベクトル量なので分解することができます。
こういった意識を持っておくと楽になるかもしれません。

単振動はちょっとムズいかも。何回も読んで頑張って。

万有引力は僕のしる限り過去に出題された例はないですが、一応勉強はしてました。

~波~

ドップラー効果は何度か出題されている過去があろうので、そろそろ「原理現象」がきてもおかしくないかな~と思っています。

万有引力同様にレンズも過去に出題された例はないと思いますが、一応勉強はしてました。

干渉は漆原のほうがわかりやすかったです。

~熱力学~

エッセンスよりも漆原のほうがわかりやすかった気がします。
ただ、癖のある解き方なので好きな方を選んでもらえればと思います。。。

~電磁気~

おそらく電磁気で悩んでいる方が多いのではないかと思います。

最終的にはマスターできましたが、僕も一番苦労した単元です。。
一つ一つ細分化して攻略していきましょう.

①電場と電位
:電気・・・(基礎)
:クーロンの法則・・・(ただの計算)
:電場(電界)・・・(定義大事。+1C。「場の力」:空間に働く力)
:電気力線・・・(説明をしっかり読んで理解する)
:ガウスの法則・・・(ちょいムズい。5週目くらいで理解した)
:電位・・・(マジで大事。超大事。+1C。電気力による位置エネ)
:電場と電位の関係・・・(ここもすごい大事。読み込む) 
:導体の性質・・・(導線で繋がれた部分は等電位。電位差0。電場0)

②コンデンサ
:コンデンサの・・・(頑張って理解する。Vさえわかれば全てがわかる)
:電気量の保存・・・(難しいけど大事。電化は空間を移動できない)
:合成容量・・・(導出方法まで覚える。直列は電気量・電場が等しい)
:極板間への挿入・・・(長いけど導出までしっかり理解する。)
:必殺技(電位による解法)・・・(これ理解できたらかなり楽になる)
:充電と放電・・・(かなり大事。何回も読んで絶対理解する。)
:エネルギー保存則・・・(力エネ保存の電気ver. 熱もエネルギーの1つ)
:極板間の引力・・・(導出できるようにする。)

③直流回路
:オームの法則・・・(導出は漆原のほうがわかりやすかった。p164)
:直列と並列・・・(簡単だけどしっかり理解する。比の考え方まで)
:電位降下と等電位の判定・・・(死ぬほど大事!!まじで!!)
:キルヒホッフの法則・・・(回路問題を解くときの基礎)
:電流計と電圧計・・・(考えて導出できるようにする)
:ジュール熱・・・(熱はエネルギーです。Iが一定のときのみ)
:電圧特性をもつ素子・・・(ここは特徴と解き方を理解しましょう)
:ダイオード・・・(解き方を理解しましょう。過去に出題あり)
:直流回路とコンデンサー・・・(②と③のコラボ。等電位を追え!!)

④電流と磁場
:磁場・・・(電場を思い出しながら理解)
:電流がつくる磁場・・・(確実に理解して覚える。1文目の意識大事)
:電磁力・・・(言葉の意味も含めて確実に理解する。1文目の意識大事)
:ローレンツ力・・・(荷電粒子の話。電磁力と誘導起電力の原因)

⑤電磁誘導
:電磁誘導・・・(棒やコイルが電池になっちゃう法則。導出まで理解)
:相互誘導・・・(相手が作った磁場の変化を嫌う)
:自己誘導・・・(自分が作った磁場の変化を嫌う)
:過渡現象・・・(コイルは電流の変化を嫌う法則。理解する。)

⑥交流
:交流・・・(知識さえあれば解ける。やまぐちNEOも参照)
:電気振動・・・(エネルギーの流れを可視化する)
:電磁波・・・(特にコメントなし)

⑦電磁場中の荷電粒子の運動
:電場中の荷電粒子の運動・・・(ただの力学)
:電場による荷電粒子の加速・原則・・・(ただの力学)
:磁場中の荷電粒子の運動・・・(ただの力学)

正直、電磁気に関しては抽象的な表現も多く独学ではかなり難しいです。そういうときこそ、先ほど紹介した物理図録を参考にしてリアリティを持つように努めてみるのも良いかと思います。僕はただよびを周回してました笑

では最後に、いくつかtipsを紹介したいと思います。

①等電位を追って色塗りしよう!!

回路の問題では、とにかく「どこが等電位か」を追ってることが重要です。電位とは簡単に言うと電気の世界のエネルギー(位置エネルギー)です。電池から回路にエネルギーが供給されると電位は増加し、抵抗から熱エネルギーが放出されたり電球から光エネルギーが放出されると電位は下降します。要するに、電位の変化がある場所では何かしらのエネルギー[J]のやり取りが行われているのです。

電池を挟む前後で電位差が生じていれば、エネルギーを供給していることがわかります。抵抗を挟む前後では電位差が生じていれば、熱としてエネルギーを放出していることがわかります。コンデンサーを挟む前後では電位差が生じていれば・・・

あれ?
なにもエネルギーのやり取りが無いじゃないか!!

そうです。
コンデンサにはコンデンサー自身にエネルギーを蓄えるという役割もあるんです(p63)。よって仮に回路から電池が外されたとしても、コンデンサーにエネルギーが残っていればそれを消費し切るまで回路に電気は流れ、抵抗から熱エネルギーとして放出されることになるのです。電池が自身の持っているエネルギー(化学的エネルギー)を回路に供給しているのと同様に、コンデンサーは蓄えられたエネルギー(静電エネルギー)を回路に供給しているということですね。

ということで、回路を全体的に見て「等電位部分」に注目すると、その電位差から電池や抵抗、コンデンサーといった各パーツでのエネルギーのやり取りが見えてくるようになります。各パーツでの電位差(エネルギのやりとり)がわかると、個々のパーツに沿った公式からより細かい流れが見えてきて回路の問題が解きやすくなるというわけです。

ちなみに回路の問題で「エネルギー」という概念が出てくるということは、「仕事」や「仕事率」といった概念も同様に出てくるわけです。覚えていますか?説明できますか・・・??? 力学は全ての基本です。要チェック!!

まずは等電位を追うこと、そして等電位部分がわかりやすいうように色塗りをすること!!色塗りのコツは次に紹介します。

②「抵抗0」⇨「電位差0」
③「電流0」 ⇨ 「電位差0」

オームの法則V=IRから導かれるもので、当たり前のように見えるかもしれないけどかなり重要です(p71)。回路の問題を解く際には常に意識しておきましょう。とくにこの考え方は「コンデンサーの充電・放電」や「ホイートストンブリッジ」の問題を解く際に重要になってきます。

抵抗0は「導線」に対応しており、導線上では電流が流れていようと電流が流れてなかろうといつでも等電位(電位差0)になります。まぁそりゃそうですよね。電流の有無にかかわらず導線を触っても熱く無いですし、エネルギーは放出されていないのですから。

ということは、電流が流れていようと電流が流れてなかろうと、一繋がりの導線で繋がれている部部分は等電位なので同じ色で色塗りできるわけです。

「抵抗0が導線に対応している」という事実に納得出来ない方はp42を参照して下さい。導線とは線状の導体です。導体とは電気を通しやすい(抵抗が限りなく小さい))材料のことで、高校物理の範疇では導体は抵抗0とみなします。

導線が抵抗0なわけ無いだろう!超伝導体があるじゃないか!とか考えないないように。その考えはオ・ロ・力というもの。何度も言うように、あくまで高校物理の話です。それでも納得出来ない方はp65を参照。「どんな導線でも現実にはわずかな抵抗を持っている。」とね。

一方で電流0は、電流が流れていないというそのままの意味ですね。ただどちらかというと抵抗0よりもこちらのほうが重要な考え方になります。

「電流が流れていない箇所」と言うのはパーツの諸条件や問題の指定で度々目にします。例えばコンデンサーを考えると、充電中は電流が流れ込みますが充電が終了すると電流がとまるわけです。よって、回路に抵抗が組み込まれていたとしてもその抵抗の前後では等電位になるわけです。別の言葉で言い換えれば、抵抗が回路に組み込まれていても電流が流れていなければどれはただの導線として扱えるわけです(導線はいつでも等電位)。

ということは、仮に電流が流れていない回路があればどの途中の抵抗は無視して同じ色で塗りつぶせるということですね。

・導線で繋がれた部分は等電位(同じ色)
・電流が流れていない抵抗は等電位(同じ色)

回路問題でこういったことを意識して等電位を追いながら色塗りをすると良いと思います。どれだけ複雑な問題でも、電位を追って色塗りさえできてしまえばあとはパズルのように解けてしまうかもしれません。回路問題が苦手な方は、とにかく「どこに電流が流れていて」「どこが等電位か」を追う練習をしてみましょう。

ちなみに、等電位の色塗りはほんとに慣れです。セミナーやリードαを解きまくることで感覚を養って下さい。(ただよびでも色塗りの重要性を仰っていたので、それを見てみるのもありです。)

④コイルは変化を嫌う

電磁誘導の元となる考え方です。
自己誘導や過渡現象でも必要な考え方なので、とにかく「コイルは変化を嫌う」と覚えておきましょう。

⑤アルファベット3文字公式を確実に使いこなす

ややこしいですが、どのタイミングでどの公式が使えるのかを確実に理解するようしましょう。言葉の意味も説明できるように。

磁場中で電流が流れる :電磁力(F=IBl)                 p91
磁場中で荷電粒子が動く:ローレンツ力(f=qvB)    p94    
磁場中で金属棒が動く :誘導起電力(V=vBl)        p95

どれも「垂直成分」が重要です。

⑥電磁気分野だけのアウトプットをしたいなら電験もおすすめ

電験の「理論問題」は物理の電磁気の分野に大体一致しています。
アウトプットには最適です!!


電磁気に関してはとりあえずこれくらいかな。

何度も言うようにインプットとアウトプットを何回も何回も繰り返していると、いつかは点と点がつながる瞬間が訪れます。その日が来ると信じて、最後までやりきりましょう!!ガン(゚д゚)バレ  ガン(゚д゚)バレ

理解できない部分があれば、特に理系の方に質問してみるのも有効かと思います。

~原子~

勉強しませんでした。

~癖 なぞのリアリティ~

どういう意図があるのかわかりませんが、簡単なんだけれども少しリアリティをだして分かりにくくさせるような問題が出ることがあります。

例えば等加速度の問題だと動く物体Aじゃなくて飛行機だったり(H26)、力積と運動量の問題ではボールと箱の衝突ではなくて人間が台車に飛び乗ったり、ホースから飛び出した水が壁にぶつかったり(パイロット入試問題集 2012年 問11 確認 癖強良問)、リンゴを矢で射てみたり(H29)。

そういう問題がでて頭がこんがらがるなら、慌てずに例えば球や箱のように物理の参考書に出てくるに抽象物に置き換えてみましょう。整理したら楽勝です。大丈夫、落ち着いて。

そういえば等加速度の問題って普通は左から右に動くけど、右から左に動かして困らしてやろう(?)っていう嫌がらせみたいな問題もありましたよね笑

でもね、案外緊張している場だとこういう問題が出ちゃうと普段はできるのに処理しきれないということもあるんですよね。だから、過去問を研究して「こういう問題も出るんだな」と知っておくことが重要だと思います。

H26
H29

~癖 √2は1.41になることがある~

入試物理だと大抵は質量はmだったり重力加速度はgだったり静電容量はcだったりすることが多いですが、航大物理だと具体的数字で問われることが多々あります。丁寧に解いて計算ミスには気をつけましょう。g=10だったらまだましだけどg=9.8だったときは最悪です笑  g=9.8をg=10と概算するか否かは個人に委ねます。

特にcmとmだったりkgとgだったり単位が変われば解答の桁も変わってしまうので、その点も注意しましょう。

また、それにともなって√2≒1.41や√3≒1.73の変換は注釈なくても平気で使われますし、計算結果は勝手に四捨五入されていることもあります。例えば、力学ではよくよくベクトルの分解を使うと思います。

右斜め上60度に初速v=50m/sで投げ上げるりんご(球)があったとしましょう。「こときの初速度の鉛直成分をマークせよ」という問題があれば・・・?




~計算タイム~




25√3
43.3
43

どれが答えになってもおかしくないというわけですね。

こういうこともあるので、
√2≒1.41 
√3≒1.73
√5≒2.24
√7≒2.65

くらいは覚えておきましょう。

ちなみに50m/sは180km/hです。オオタニサンこえちゃってますね。例えば物理等で正攻法がわからない際、こういった「現実的に考えてありえない」という違和感に気づいて選択肢を絞ることも意外と有効だったりします。
1m/s=3.6 km/hです。3.6倍。これ覚えてると単位変換で楽できるかも!)

H29

【物理まとめ】

初学者の独学は本当に厳しい道程だと思いますが、いつか「分かった」と言える日が必ずきます。とにかく、苦行のようなインプットとアウトプットを通じて「公式を使う条件」と「公式の使い方」になれること。ここからがスタートです。もちろんわからないことがあればすぐに調べるか詳しい人に聞く事をおすすめします(で、書き込むのよ)。

猛犬を手なずけて忠犬にしちゃいましょう!!🦮


☆数学

大学受験の際にしっかりと数学はこなしていたので、苦手意識はありませんでした。

航大の数学も、物理と同様に難しくありません。センター程度です。

そもそも大学受験と異なり航大受験の数学は解答用紙がないため、計算は問題用紙の余白で計算するしかありません。そのためそこまで複雑ににできるわけがないんです。必然的に問題下のスペースで計算ができるレベルの問題しか出せないんですよ。

難しくないってことは簡単なのか?

いえ、簡単ではありません。

物理よりも厄介だと思います。


なんたって、航大数学は癖が強い

とにかく癖がスゴイんじゃ・・・


説明するのは難しいのですが、あえて無理やり言語化すると「癖の強いセンター数学の簡単なバージョン誘導なしみたいな問題」みたいな感じですかね。これはもう「自分で過去問みて感じて」という他ないですが、たまに超癖のある問題がでるんですよ。

6次関数とか、tan80°とか。

難易度はさておき、例えばこの問題とかセンターっぽくありません?

2020

個人的な感覚ですが、センター試験ってこういった問題のもう少し難しい(=複雑な)問題が誘導つきで出題されているような気がします。裏を返せば、航大の問題はセンターより若干簡単な誘導なしバージョンって感覚です(異論認めます)。

もちろん瞬殺できる超簡単な問題も出題されますが、ただその分特有の癖が強い問題も多く出題されるのが特徴だと思います。でもよくよく考えたら難易度的にはそんなに難しいものではありません。殆どは基礎的な知識で解けるようになっています。だから、基礎を抑えた上で「癖が強い問題に対していかに自分が持ってる基礎知識を応用できるか」が航大数学では大事になってくるかと思います。

この問題もぱっと見めんどくさそうに見えるけれど、指数の法則と対数の法則をきちんと理解していればぬるりと解けるのではないかと思います(「こういう問題は両辺に対数取ってみる」だったり「64は2^6だ」っていう感覚は演習量の差だったりしますが・・・)。

問われている事自体は難しくないのです。だから基礎の範疇での応用力やひらめき力のほうが重要。ただ、正直数学は「高校のときにどれだけ真面目にやっていたか」におおきく依存するとと思います。数学のひらめきはやっぱり数こなしてこそなので、数学初学者野方はとりあえず基礎的な網羅本を早急にこなして、あとはJさんのブログを見ながら航大の過去問を周回したりセンター試験を周回するのが吉かなと思います。。

【概観と戦略】

過去問をざっと見た感じ、難しくはないんだけど癖ある問題が多いな~なんてことを思いました。

そこで、まずは大学受験時代に培った数学の知識や感覚を思い出した上で、あとは過去問を周回して癖に慣れるという戦略を取ることにしました。(「癖が強い問題に慣れる」という意味ではセンター試験もやりました。)

あと特筆すべき点は数Ⅲですね。これは出題される年と出題されない年があつのですが、出題されたとしてもせいぜい1問程度(6点)です。対策するか、対策しないかはあなた次第です・・・

【具体的な対策】

とにかく物理に時間を使いたかったので、物理に比べると数学はあっさりしています。

まずはとりあえず青チャをざっと1周回しました。

なんというか、結構忘れてて悲しくなりました。まぁ3年も前の知識ですからね・・・

3周目くらいである程度感覚を思い出す事はできました。

大体思い出したあとは、おなじみ「受験の月」の勉強を開始しました。かなり有名なサイトだと思いますし、実際僕も大学受験時代にはたまにお世話になっていたサイトです。

受験の月を勉強した理由としては、
・何人かの先輩が受験勉強に使っていたというのを見た
・航大の過去問と全く同じ問題が解説されていた(青チャなし)

例えばこれですね。

H31

聞くところによるとsin18°の値ってかなり有名だったらしいんですけどね。少なくとも僕は大学受験時代は青チャの例題ばっかりをやってたので知らなかったです(一応青チャにもそれっぽい例題と練習問題はあるらしい(前版のⅡB例題149))。

受験の月にはしっかり書いてます。

「cos36°とsin18°は暗記しておくとよい」

と。

で、これさえ暗記していればこの問題は3秒でとけたわけなんです。


そういった知識の穴埋めやバリエーションを増やすためにも、

受験の月のⅠAⅡBの全ページを読破しました。

全ページです。


知識の抜けがある状態で挑みたくなかったこと、そして受験の月にはこういった裏技的なページもあることから、気合と根性で全ページを読み使えそうな裏技や曖昧な知識があればノートにまとめました。

2冊合わせて150ページくらいですかね…笑

もともと大学受験を通じて基礎的な数学力はあったので、こういった裏技公式や忘れがちな考え方等を中心にまとめていました。なんせ誘導がないので、少しの抜けがあればその時点でその問題を落としてしまいます。

「ここまでやる必要があったのか」と言われれば「正直わからない」と答えるしかないのですが、前述した通り身体Aの可能性が高く「1点でも多く取りたい」と思っていたからここまで対策したのだと思います。

あとは試験の直前に確認できるようにしたかったからですね。このノートには基礎だけど抜けがちな知識や公式もまとめてました。そういった「直前確認用ノート」としても活用した感じですね。試験会場にチャートなんて持っていけるわけないじゃないですか笑

【脱線 正五角形の神秘】

先程はH30のsin18°の値を値を求める問題を上げましたが、R4の問19ではsin36°の値を求める問題が出されているんですね。R4では参考として図が書かれています。

「18°」「36°」「72°」といった18の倍数の三角比の値を求めるには、実は先程の例で紹介した「代数的(=計算を用いた)方法」の他に「幾何的(=図形を用いた)方法」があるんですよ(上記の受験の月のページをご覧になった方は一番上に紹介されていたと思います)。

先程のリンクではあえて「代数的方法」を紹介しましたが、この脱線では「幾何的方法」について触れたいと思います。

R4の問題に書かれているのはまさにこの幾何的方法で用いる図なわけですが、他受験の月のタイトルにも書いてある通り実はこれは「正五角形の性質」を利用した方法なのです。

正五角形には「すべての角度が18°の倍数」「2種類の3角形のみで構成されている」「多くの相似が隠れている」「対角線の日は黄金比」「等脚台形やひし形が隠れている」といった面白い性質がたくさんあります。

で、いつかは正五角形に絡めた問題がでそうだな~と思ってるんですよ!だって普通にこの性質面白くないですか??18の倍数の三角比が2度もでているんだから、これに関連する正五角形の性質に絡めた問題はいつ出てもおかしくないと踏んでいます。そのうち特に注目しているのが黄金比についてですね。これ、なかなか盲点だと思います。

僕が勝手に予想しているだけですが、ここら辺のページを読んでおくと良いことがあるかもしれません。

黄金比についての詳しいページは受験の月にはなかったので、ほかサイトで解説されているものを貼っておきます(発展的な内容もあるので全てを理解する必要はないです)。

【脱線終わり】


受験の月を制覇したあとは、数Ⅲの対策に取り掛かりました。

数Ⅲの青チャを購入して、取り合えず1周しようかなと考えました。

・・・
・・・

無理でした。
完全に挫折しました。
今から数Ⅲの初学はきつすぎる。

そもそも数3が出題されることの根拠としては

操縦士として必要な判断・処理能力(空間認識、資料の読取等)、時事問題を含む社会常識及び数学(数と式、二次関数、二次方程式、三角比、三角関数、指数関数、対数関数、微分積分、平面図形、ベクトル等)自然科学(気象、力学、熱力学、波動、電気と磁気等)の一般知識を問う試験をマークシート方式で行います。)

https://www.kouku-dai.ac.jp/02_enter/05.html

の「微分」「積分」にあたります。

で、それを踏まえた上で過去問の中から数Ⅲの問題を探して考えた結果、 

「確かに数Ⅲの微積の知識は必要だけど、それは公式の知識が必要なだけであって考え方が必要な訳ではない」という結論に至り、数Ⅲの方針を「勉強する」から「暗記する」に変更することにしました。(あくまでも個人的な考えです)

本当に数Ⅲの扱い方は人それぞれだと思います。僕の場合は残された時間が少なかったので、物理や時事といった他の勉強に時間を当てたほうが確実に6点を取れるという判断をしました。

とはいいつつ、「数Ⅲの考え方」自体は勉強しなかったものの「極限に関する公式」「数Ⅲの微積に関する公式」は暗記するように努めました。だって過去に出題されているのだもの。そこで、物理同様に数Ⅲの簡易公式集的なものをつくってこれまた壁に貼って覚えていました。

正直、演習が圧倒的に足りなかったので置換積分や部分積分等の知識までは完全に吸収しきれませんでしたが、三角関数の微積や指数関数の微積等これらの中でも基本的な公式(写真でいうと上から2枚分)は完全に使えるようには仕上げました。

これで解けない数Ⅲ問題が出たら仕方ないと割り切って試験に挑み、結果的にR5では数Ⅲからは出題されませんでした・・・

これで一通り数学の復習・知識の補完は終了です。

航大数学の問題はセンターに似ているものがあると感じていたので、アウトプットとしてはセンター試験を何周かしていました。

【使った参考書と評価】

@青チャート

ざっと全体を復習するために使いましたが、正直青チャですらオーバーワークだと感じています。

というわけで、定義や公式の確認と傾向からして「これでそうだな」と感じる例題だけをやりました(練習問題やExercisesはやってません)。

僕は大学受験に使っていたやつを残していたので青チャを使っていましたが、正直黄チャ(青チャより1つレベルの参考書)でも確実に事足ります。

もし数学をかじったことがなくて「今から新しくチャートを買う」という方がいれば、自信を持って黄チャにすることをおすすめします。

@受験の月

最強のサイトです。
いわゆる「抜けがちな知識」や「青チャにはのってなさそうな問題や裏技」が体系的に網羅されています。

詳しくは上記のとおりです。

@センター過去問10年分(2011-2020)

何度も言うように、センターの癖と航大数学の癖は似ているなと思っていたのでアウトプットのメインに使用しました。

物理同様そもそも公開するつもりではなく個人的にまとめたものなので超見にくいですし解答もついていません。答えを見つけられる人は使ってください。

@文系数学の良問プラチカ(参考)

大学受験のときに使ってた問題集です。

不要です。
オーバーワークすぎます。

アウトプットが少なかったのでやりはじめましたが、途中で必要ないと思ってやめました。

プラチカやるくらいなら時事や気象を眺めたほうが100倍賢明です笑

@Try IT(参考)

使用していません。

物理ではただよびをメインに視聴していましたが、数学はTry ITのほうが適しているのかなと思います。というのも、Try ITって冗長すぎるんですよね。逆に言えば丁寧すぎるというわけです。

数学は範囲が広い上に単元ごとにも覚えることや解法がかなり多いのですし、更にはそれを覚えたうえで使いこなせるようになる必要があります。確かに「簡単」とはいっても覚えなきゃいけないことや理解しなきゃいけないことはたくさんあるので、初学者にとってはおそらく物理よりも数学のほうが厳しいのかなという印象です。というわけで、ただよびよりもTry ITのほうがをおすすめしてみました。

【アドバイス】

1A2Bは元々苦手じゃなかったのでアドバイスはしにくいんですけど、思ったことを書いていきます。

~初学者に向けて~

厳しいことを言うようですが、はっきり言って数学と英語、特に数学は高校自体にどれだけ頑張ったかがかなり影響する科目だと思います。数学は範囲が広い上に、ただの数字の羅列でイメージがしにくいからです。大学受験時代に数学は割と得意だった僕でさえ、数Ⅲの独学は挫折して諦めたくらいですから。また、解法がなんとなく思いつく「数学的センス」というものも数多くの演習をこなして身につくものだと思います。

物理は範囲も覚えることも比較的少なくイメージしやすいのですが、数学で新しい範囲を独学で学ぶというのはかなり厳しいと思います。もし本当に知識0ベースの初学という方がいるならば、こと数学に関しては映像授業を検討するのもありだと考えています。

僕の調べた限り自宅で映像授業が受講できそうなのは
・スタディサプリ
・河合塾one
くらいですかね。

コスパと知名度を考えると無難にスタサプ選んどいたら良いんじゃないでししょうか。

「スタサプはおすすめしない」っていいう発言と矛盾してしまう部分はあるんですけど、「数学」の「初学者」だけは積極的に利用すべきなんじゃないかと思います。というか、はっきりいって独学で数学の全て範囲を網羅するのは不可能に近いことだと思うんです。文系であっても少なくとも数Ⅱまでは授業でやる高校がほとんどですから完全な初学者という方は少ないかと思いますし、当然ある程度できる方には不要です。

ただ本当に「自分の立ち位置」と「金銭的余裕」と「残された時間」を考慮してヤバいかもと思う時間があるくらいなら、ちゃっちゃか始めちゃったほうが良い気もします。

もちろん数学だけに時間をかけている余裕はないと思うので、何度も言いますが数学初学者が本当に挫折してどうしようもなくなったときの最終手段です。

~癖 πは3.14になることがある~

物理のアドバイスで書いたことと同じです。
解答では3.14になったり3.1になったり3になったりすることもあります。

計算ミスに気をつけましょう。

~癖 裏技公式を知っていたら瞬殺できる問題がある~

(注)数学がある程度できる方向け

R4

例えばこの問題。

一辺の長さをaとしたとき
 正三角形の面積:(√3a^2)/4
 正四面体の表面積:√3a^2
 正四面体の体積:(√2a^3)/12

といった知識があれば瞬殺することができます。

航大の問題は記述式ではなく選択問題です。
答えさえ合っていれば、解き方なんてどーーーーーーでも良いのです。

数学の基礎ができている前提にはなりますが、活用できるものは覚えちゃいましょう。

そして、そんなときのための「受験の月」なのです。

補足:ほとんど同じ問題(値が違うだけ)が過去に出題されたこともある(パイロット入試問題集 2009年 問8確認)ので、過去問はやはり大事だと思います。

~癖 ずるできる問題がある~

(注)数学がある程度できる方向け

航大数学には正攻法で解かなくても解ける問題や、何択かに絞れる問題が多くあります。

先程も書きましたが航大の問題は選択問題です。わからない問題があっても答えは目の前に書いています。これを利用しない手はないでしょう。

パイロット入試問題集を持っている方はご存知だと思いますが、実は一昔前までは記述問題もあったんですよね。ただどういうわけだかなくなりました。個人的には今のような点数インフレのような傾向が続くのであれば記述を復活させても良いんじゃないかな・・・なんて思ったりもします。

ずるしちゃいましょう。

例えば、先程にも取り上げたsin18°の問題を取り上げます。

H31

ナニガナンダカ <(´゚д゚`)> ワケワカラン!!

全くやり方がわからなかったとしましょう。でも答えは確実に(1)~(5)の中にあるわけです。というわけで、とりあえずそれぞれ具体的に計算してみましょう。

(1)-1.34
(2)0.31
(3)0.43
(4)0.68
(5)-0.62

負の値はありえないので、この時点で(2)(3)(4)に絞ることができます。いわゆる必要条件から絞るというやつです。((4)も怪しいなと思えたらなお良し)

ただこれ以上はわかりません。そこで、三角比の問題なのでとりあえず単位円に落とし込んでみたいと思います。(「三角関数・三角比の問題でわからなかったらとりあえず単位円書いてみる」という姿勢は大切です。R3問18(b)も参照。)

一応頭の中としては、
①単位円書く
②sin30°=0.5から30°の動径を記入する。
③30°の半分から15°の位置をなんとなくで書く。
④18°をざっくりと推測する。
として書いてみました(完全フリーハンドです)。

sinθの値は単位円のy軸にあたります。
ってことは、この図からすると0.25のちょっと上くらいかな??というわけで、正式な解き方はわかんないけどなんとなく(2)!!

って感じです。

選択肢から正解を探しにいってあげるってわけです。
同じような考え方ができる問題をもう一問。

H28

( ಠωಠ)ヤッテラレンワ…

いや~
難しくはないけど文字3つもあるし、めんどくさいというか時間かかりそうっすよね。

でも問題のを因数分解したら確実に(1)~(5)のどれかにはなるわけです。逆に言えば、(1)~(5)を展開すればどれかは問題の整式になるわけです。正直因数分解よりも展開するほうが脳筋でできて簡単なので、今回も「選択肢」から絞っていきたいと思います。

というわけで、まずはなんとなく定数項に注目してみましょう。
うん。全部36か。これじゃ何も絞れません。

次に、唯一の1次の項であるxの項に注目してみましょう。(1)~(5)を展開したxの項だけに注目して展開してみます。

(1)22x
(2)17x
(3)22x
(4)18x
(5)-18x

はい。これだけで(1)か(3)に絞れました。

次にどこに注目しましょう。数字は同じなので、-があるかないかの違いだけですね。というわけでpyの後だけに注目してみると、

(1)9py
(3)-9py

答えは(1)です。

さらにおまけにもう一問。

H30

うん、これは・・・笑

ぱっとみ簡単だし代入してみたらすぐ求まりますね笑

こういった、もはや解かずとも選択肢を一つずつ当てはめていったら簡単に解けちゃう問題もたまにあるわけです。

とまぁこんな感じですかね。

全ての問題がこのやり方で解決できるわけではありませんが、「選択肢から正解を迎えに行ってあげる」というやり方を覚えておくと、わからない問題を正解できたり解答時間を大幅に減らせちゃうかもしれません。


次いってみよう!

図形問題では曖昧な図形の指定がされることがあります。
曖昧な指定しかされていないということは、自分の都合の良い風に解釈してよいわけです。

ずるしちゃいましょう。

H26

三角形で成り立つなら正三角形でも成り立つはずです。必要十分条件の問題です(正三角形 ⇨ 三角形)。わざわざ歪な三角形で考えるんじゃなくて正三角形で考えてみましょう。

2020

等脚台形で成り立つなら、正方形でも成り立つはずです。(正方形⇨等脚台形)。歪な等脚台形で考えるんじゃなくて正方形で考えてみましょう。

絶対当てはまるわけではないですが、このように曖昧な図形で問題が出されたら特定の図形に置き換えて考えると解きやすくなる可能性もあるわけです。

ちなみに等脚台形とは

字汚い (・ω<)テヘ

いくつか例を紹介しましたが、航大数学はあくまでも選択式です。「ズルできないかな」と考えてみると、わからない問題でも選択肢を絞れたり時間を短縮できるかもしれません。

~癖 図は嘘をつく!?~

数学が得意な文系の方でも理系の方でも、センターで使わない人が多い分「図形問題」が苦手な方は多いのではないでしょうか。

航大数学ではよく出ます。やりましょう。

さて、では問題。

H28

僕は初見ではわかりませんでした。

先にネタバレすると、この図は正確ではありません
この図を当てにするとドツボにはまります。
(a)でとあることに気づいて図を書き直さなければいけません。

そういったやらしい図形問題が出題されることもあるので、覚えておきましょう。

~難しい問題への向き合い方~

これだけ航大数学は基礎的だー!とかいいつつ、かなりひねられていたり難しいと感じる問題も毎年何問かはもちろんあるわけです。

そういう問題に出会ったら、さっさと飛ばしましょう。

大学入試とは異なり、簡単な問題もひねられている問題も同じ6点です。

むしろ、それで時間をとって簡単な問題でミスをしてしまったり見直しの時間が減ったりしてしまうほうがもったいない。

また、今後どうなるかはわかりませんがR5年度からは旧総合1と旧総合2が合体しており時間配分が難しくなっています。そういう意味でも見切りをつける力も大切な能力の一つです。

「この問題ヤバいかも!!」と思う問題があったら、さっさと正攻法は諦めてとりあえず消去法であり得ない選択肢を絞って適当にマークしちゃいましょう。

見直し(マークミスの確認含む)を終えて時間が余れば戻ってこれればよいだけの話です。

点数は取れるほどよいことに変わりはありませんが、満点を目指す試験ではありません

~数と式~

基本です。因数分解はよく出ると思います。

~2次関数~

基本です。よく出ると思います。

図形と計量

基本です。よく出ると思います。
わからなかったらとりあえず単位円に頼ってみましょう。

~データの分析~

勉強しませんでした。

~場合の数・確率~

旧総合Ⅱでは見たことがありませんが、旧総合Ⅰで出題されていたこともあってとりあえず復習しました。(一応R5の募集要項から確率は消えていたのですが、念のためやってました。ちなみに出ませんでした。)

~図形の性質~

かなり出ます。ほぼ毎年出ます。
が、僕はセンターで確率と整数を選択してたのでほとんど記憶がなく0から勉強し直しました。また、過去問から相似や等脚台形といった「中学生レベル」の知識も必要だなと感じたので、その点も抜粋して勉強しました。

一部まとめノートから抜粋

大学受験時代に甘い勉強していなかったにも関わらずほぼ毎年出題されていたので、かなり対策しました。補助線を図形を分割してみるという考え方は過去(パイロット入試問題集 2011年 問20 確認)にも出題されていたので覚えておくと良いと思います。実際に「補助線の引き方目安」はR5試験でも役に立ちました。


図形の性質に関してはセンターも多めに回しました。

~整数~

大学受験でいうとなかなか手強い範囲ですが、航大の問題だとそんなに難しくはない印象です。

~式と証明~

ほとんど出てませんが、軽く復習しました。

~複素数と方程式~

勉強しました。特に解と係数の関係はしっかり使いこなせるようにしましょう。


~図形と方程式~

勉強しました。

~三角関数~

独学ではかなり厳しい範囲の1つだと思いますが、かなり出ます。抜かりなく対策しましょう。

ところで
1ラジアンの定義って説明できますか?
なぜπライアン=180°か説明できますか?

~指数対数~

かなり出ます。超出ます。

おそらく公開されている過去問のうち出なかった年はないです。

覚えることが少ないので、完璧にしちゃいましょう。

・指数法則をきちんと正確に覚えて使えるようになること
・対数法則をきちんと正確に覚えて使えるようになること
・アウトプット(計算問題)

が大切だと思います。


余裕がある方は対数法則の裏技公式も抑えておきましょう。

ちなみに、両辺にlog取ったら解ける問題が何年か出題されています。

~微積(数Ⅱ)~

こちらも独学では難しい範囲の1つだと思いますがかなり出ます。超出ます。数Ⅱの範囲なら慣れたら簡単です。

~ベクトル~

ベクトルはあまり難しい問題が出されない印象ですが、空間のベクトル方程式や平面の公式等は独学だとかなり厳しいと思います。がんばってください。

~数列~

旧総合Ⅱで見たことはないですが、過去の旧総合Ⅰには出されていたみたいなので一応軽く復習はしました(漸化式は復習しなかった)。結局出ませんでした。

<追記>
R5の問34(コンデンサの無限接続の問題)は正攻法で解こうとすると分数の漸化式でやるみたいです。

~数Ⅲ~

すでに述べた通り、数Ⅲの範囲とされている「基本的な微積の公式」だけ覚えて解けるようにしました。青チャも購入しましたが、結局例題等はほとんど解いていません。

僕が確認した限り、公開されている過去問のうち数Ⅲの知識が必要な問題は以下の3問でした。

(a)

2020

(b)

R4

(c)

R4

(a):数Ⅲの積分の範囲だが、前版のⅡB例題242 (1) に「数Ⅲの内容である」と記載の上掲載
(b):計算に数Ⅲ相当の基礎的な積分の公式が必要
(c):数Ⅲの極限の範囲だが、前版のⅡB例題186に「数Ⅲの内容である」と記載の上掲載

まだ出題数が少ないので傾向を完全につかむのは難しいですが、この3問の傾向から「数Ⅱの青チャに掲載されている数Ⅲの範囲」と「数Ⅲ相当の基礎的な微積の公式」に焦点を当てて対策をしました。

ちなみに青チャに載っている数Ⅲの範囲のうち「回転体の体積(前版のⅡB例題242 (2)」はまだ出題されていないので、いつか出るんじゃないか?と踏んでいます。

これに関連して、この問題も要確認です↓

【数学まとめ】

難しい問題は少なく、どちらかというと基礎的だけど癖が強い問題が多く出題されます。

特に基礎を大事にして、過去問を解いてたり受験の月を参照してその癖に慣れていることが重要かと思います。

そしてずる賢くなるんだ! 🫲(⚙︎ ₃ ⚙︎)🫱



☆英語

航大英語に関しては正直「癖」や「コツ」なんかないです。ましてやリーディングとリスニングだけです。やったらやっただけ伸びます。もちろん傾向にそって学習することは大事ですが、ぶっちゃけ量です。英語(R/L)なんて所詮「語彙」と「文法/構文」さえ抑えてしまったらあとは慣れです。

そのため「航大専用の対策」など存在しないと思います。

航大試験の英語と言っても、あくまで基礎的な英語(LR)の勉強がベースとして9割あって、その上に過去問研究した上での気づきや学びが1割あるのだと思います。

英語はコツコツやるしかありません。

とういことで、僕なりの英語対策を紹介します。正直ただの普遍的な「英語対策」なので、物数とちがって面白みがないかもしれないです。

以下「航大英語」という言葉が出てくるかとは思いますが、あくまでも「航空大学校の英語試験の傾向的に」と捉えて下さい。

【概観と戦略】

高校生のうちにある程度勉強をしている方ならノー勉でも軽く6割~7割を軽く狙える難易度です。物理・数学以上に差がつきません。

簡単というより「難しくない」試験と捉えてもらったら良いかと思います。そのため、いかに点を取るかではなくいかに点を落とさないかという方針で取り組むべきです。物理数学のような上振れはほとんどありませんし、上位層でも差はほとんど差はつきません。あくまで予想ですが、8割(800人)以上の受験生が60点~80点の20点の間に詰まっていると考えられます。逆に大きく点数を落としてしまうと致命傷になりかねなません。まずはこれを念頭に置いておきましょう。

Ⅰ:単語・熟語・文法(独自文章)
Ⅱ:単語・熟語・文法(ニュース記事)
Ⅲ:英文和訳(ニュース記事)
Ⅳ:リスニング

ⅠとⅡに関してはほんとに単語と熟語と文法さえ勉強してしまったら得点できるので、復習に徹しました。

Ⅲの英文和訳ですが、大学受験における英文和訳とは大きく異なる点があります。よく知られているように、「ニュース」か「論文」かの違いです。

大学受験の長文で使われる英文は論文からの引用であることが多く、論文記事は作者が調子のってOVS倒置等の難しい構文を使いがちなわけです。また内容も硬く、そもそも英語が理解できたとしても内容が理解しづらいなんてこともよくあります。

一方のニュース記事はと言うと、英文として素直という特徴があると思います。「素直」と言うのは、もちろん基礎的な構文の知識や解釈の知識とはいえど、そこまで硬くて読みづらい文章は出づらいということです。もちろん出づらいだけであって、出てこないとは限りませんけどね。例えばさっき述べたOVS倒置は主語が長かった場合の調整や強調したい事があるときによく使われるので、そういった部分があればニュース記事でも無いわけではないです。ただ論文記事よりは少ない、そんな感じです。

また航大英語に関しては内容が航空関連のことが多くリアリティを感じられるので読みやすく、内容が入ってきやすいです。これは航大側の配慮かな?なんて思ったりもしますね。しらんけど。

そのため、「語彙・文法」に関しては重点的な復習は必要だと思いましたが、解釈(精読)系はかるく流す程度でいいかなという方針で勉強をしていました。また大学受験の際には多読の重要性をこっぴどく言われてたので、当時は少なくとも毎日1スクリプト、なにかしたの英文を読んだりリスニングをしたりして英語に慣れている状態を維持していました。

とは

【具体的な対策】

物理に時間をかけたかったので、英語にかける時間は最小限にしました。

勉強としては英語・熟語・文法・英文解釈をさらっと復習した程度で、あとは何かしらの英文(特にニュース記事)にふれる事とリスニングを毎日継続したくらいです。

【使った参考書と評価】

@システム英単語

大学受験時代に使っていたものです。

航大英語は超入門レベルの単語から英検1級レベルの単語まで出てきます。少なくとも、大学入試レベルの単語までは覚えておくようにしましょう。

英検1級レベルの単語が出ると言っても英検1級の単語帳を使う必要はありません。みんなわかりません。素直に大学受験レベルの単語帳を極めましょう。

正直おすすめの単語帳とかはなく、大学受験レベルの単語帳であればシス単じゃなくても何でも良いです。僕はたまたまシス単を持っていたのでやったまでです。

とにかく最低限1冊は仕上げましょう。

@解体英熟語

大学受験時代に使っていたものです。

大学受験では英熟語を真剣に取り組む派と取り組まない派に分かれると思いますが、こと航大英語に関しては取り組むことをおすすめします。というのも、大門Ⅰ,Ⅱで単なる「知識問題」として比較的出題されやすいからです。

1問のミスで合否が分かれてしまうような、そんな試験です。

やるに越したことはないでしょう。

が、解体熟語はあまりおすすめしません。

航大レベルにしては網羅しすぎというか難易度が高いと思います。

なにより分厚すぎて萎えます。

おすすめはネクステでやっちゃう方法です。

文法問題の網羅書ですが、Part3で熟語問題も網羅されています。

というわけで、熟語帳を買わなくてもこれ1冊で済むので一石二鳥です。

もしネクステで熟語をやらないとしても、たとえば英熟語ターゲット1000のような比較的基礎的な熟語帳が良いのではないでしょうか。

@Next Stage 英文法・語法問題

全人類買いましょう。

文法問題の網羅書は必要ないと感じていたので大学受験時代には使っていませんでしたが、航大受験のためにわざわざ買いました。

Part1:文法(1~514)
Part2:語法(515~742)
Part3:イディオム(743~1244)

Part4:会話表現(1245~1364)
Part5:単語・語彙(1365~1474)

少なくともPrt1~2(熟語をネクステに頼る人は3も)までやりましょう。理想はPart5までまでをやりきることなので、時間がある方はやりましょう(時間がなくてもやるに越したことはないです)。

大問Ⅰ,Ⅱはネクステ丸暗記ゲーだと思います(もちろんそれだけではないけどね)。

ただ、あくまでこれは文法の網羅書ではなく文法問題の網羅書です。その点を履き違えないように注意しましょう(ネクステを極めたからと言って英文法を理解できるわけではありません)。

いちおう、語彙文法のインプット教材という位置づけでとりくみました。

@TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

TOEICの超超超有名な文法問題集です。

以前からTOEICの文法問題としてkindle版で所有していました。

大問1,2はTOEICの文法に似た問題がかなり出題されるので、語彙文法のアウトプット教材という位置づけでとりくみました。


@
TOEIC(R) L&Rテスト精選模試 リスニング3

TOEICのリスニング対策として以前からkindleで使用していたものです。

リスニングもTOEIC味がかなりあるので、毎日この教材に取り組んでいました。難易度もこれくらいだとおもいます。

@センター試験10年分(2011-2020)

文法知識の抜けの確認のために使いました。

毎度のことながら個人的にまとめたものなので超見にくいです。

@英文解釈の技術(参考 / おすすめ)

航大英語でも和訳がある以上何かしらの解釈書は必要だと思います。

透視図やポレポレを勧めている方もいらっしゃいますが、僕は難易度的にオーバーすぎるんじゃないかなと思います。理由は概観と戦略で述べましたが、京大のようなめちゃくちゃ難しい構文をパズルのように解く英文和訳はまず少ないです。基礎的な解釈書で十分できます。

ということでおすすめはこの2冊です。初心者は上、中級者はしたといった感じです。ぜひ本屋さんにとって自分にあっている方を手にとって見て下さい!

逆にこの参考書がある程度理解できる方には解釈書は不要だと思います。

@core1900 ver.5(参考 / おすすめ)

某英語系YouTuberさんがつかてたという単語帳。

これ、かなりおすすめです。
超おすすめです。

実際に使ってはないのですが、このnoteを書くにあたってさまざまな単語帳や参考書を調査していたときになんとなく手に取ってみました。

で、そのまま買ってしまいました!

掲載されている単語はシスタンと似た感じのため知っている単語も多いですが、最近はこの単語帳を回してます。

おすすめポイントは3点。

①ニュース記事が載っている
②大学受験志向の単語帳ではない
③CEFR基準(B2)で選定されている

ちなみにAmazonの出版社からのコメントでは

英字新聞やニュースを理解できるようになりたい、そのための語彙や時事英語の知識を身につけたいという方におすすめの1冊です。
「単語」を断片的に覚えるのではなく、生きた文脈ごと単語に触れることで、総合的に英語力を身につけていただきたいと願っています。

となってます。まさに航大英語にぴったり!!

もし「あらたな単語帳を探したい」という方がいれば確実にこの単語帳をおすすめします。

(ちなみに某社リンガスキルもB2が目安となってますよね。)

@ジャパンタイムズ社説集(参考 / おすすめ)

実際には使っていませんが、これも本屋さんで立ち読みしていてかなりおすすめのできると感じました。

時事的な英字ニュースと和訳、文法的な解説がされています。

あまり有名な参考書(?)ではないですが、「英字ニュースに慣れていない」方にはかなりおすすめです!!!!!

一度本屋さん等で手にとって見て下さい。

かなりおすすめです。

@必携英単語LEAP(参考)

大学受験時代、シス単を極めたあとに使ってました。

大学受験にフォーカスされているけれどもCEFR基準も採用されているので選定は良いです。また、語呂や語源が載っているので覚えやすいという特徴もあります。

ただ大学受験に特化しすぎているので航大受験に関しては不要かなと思います。(迷ったらシス単かcore1900選んどけ精神)

@鉄緑会東大英単語熟鉄語 壁(参考)

大学受験時代、LEAPを極めたあとにさらっと眺めました。

分厚すぎて萎えてほとんど触らなかったのでほぼ新品です笑

これは高校1年生くらいが向こう2~3年間を見据えてやる単語帳だと思ってます笑

というわけで今から手をだすのはやめましょう笑

@TOEFLテスト英単語3800(参考)

航大って、たまにとんでもないレベルの単語を放り込んでくることがあります。英検1級くらいの。

ただ1級の単語帳を持っていなかったので、TOEFLの勉強をしていたときに使っていた単語帳をやり・・・かけてやめました。

それやるくらいなら物理をやったほうがマシだと思った次第です。

@ポレポレ(参考)

超有名な英文解釈書。

受験時代に使っていました。

復習のために一周しましたが、はっきりいってオーバーワークです。

ポレポレを持っている人がわざわざ買い直す必要はないと思いますが、何も持っていない状態から解釈書を探しているなら上記の英文解釈の技術で十分です。

ある程度英語ができる人が趣味程度にやるならOK。

@英文読解の透視図(参考)

同上です。

補足するとポレポレより高難易度です。

【アドバイス】

~英語苦手な方に向けて~

数学と同様に英語も高校時代にどれだけ頑張ったかにかなり依存するとは思いますが、正直今からでも余裕で挽回できると思っています。

何度も言いますが、航大英語はそれほど難易度が高くありません。 「航大英語」なんてないし、これぐらいの難易度であれば、愚直にやれば誰でもそれなりの点数が取れると思っています。

大学受験での英語長文が日本語で言う現代文(評論)に対応しているとするならば、航大英語の長文はyah○○ニュースレベルです。評論は苦手だけどyah○○ニュースを理解できないという人はまず少ないでしょう。でもイメージはそんな感じです。

もちろんすべての方に当てはまるわけではないですが、それでも苦手意識があるという方は「慣れ」が足りていないだけなのではないかなと感じます。

以下、「航大英語」が難しくないと感じる理由です。

  • 論文ではない

  • 速読する必要がない

  • 50点は文法熟語語彙→暗記が50点。

  • 和訳は採点が甘い(と言われてる)

<論文ではない>
何度も述べているとおりです。比較的文章が読みやすい。

<速読する必要がない>
航大英語は時間があるので速読する必要ありません。Rは70mもあるので、大問ⅠⅡに20mかけたとしても大問3で最大50mもかけることができるんです。とにかくゆっくり精読する時間があります。(ちなみに大学受験英語であれば遥かに難解な英文を20m~30mで回答する必要があります)

<50点は文法熟語語彙>
そもそも半分は暗記問題で構成されています。

<和訳は採点が甘い>
あくまで噂でしかないですが、毎年言われていることです。この情報を信用しすぎることはあまりよろしくないですが、構文が取れなくても文脈と単語の意味から雰囲気で書いてみると意外と点数もらえたということがよくあります。わからなくても雰囲気で押し切るという姿勢は大事かなと思います。(構文至上主義である大学受験ではありえないことです)

とまぁこんな感じです。

求められていることは、難易度の高い構文パズルが多く使われている論文のような記事の読解ではなく、日常にあふれているリアリティの高いニュース記事の読解です。

僕が思うに、このレベルの英語を制するコツはとにかく反復です。慣れることです。まずは基礎的な解釈本を一通り読みこなすこと。そして後は多読すること。多読と言っても、速読するのではなくゆっくり丁寧に読みこむこと。航大英語は時間があります。

もしいきなりニュース記事を読むのがしんどかったら、先程紹介したジャパンタイムズ社説集を多読する前に一度挟んで見るのがかなりおすすめです。

とにかく毎日触れて英語になれることが重要だと思ってます。裏技だったり特別な何かにすがるのではなく、とにかく愚直に英文にむきあってみて下さい。

~長文が少し読みやすくなるかも(?)な意識~

僕が予備校で教わっていた先生は、以下の2点をいつも重要視されていました。

  • 多読の必要性

  • パラメモの必要性

(これで誰だかわかった方はゲジゲジ英語マニアかも笑)

多読に関しては何度も述べているとおりです。

パラメモとはパラグラフメモ、いわゆる段落ごとの要旨をメモせよということです。英語は日本語以上に「段落」意識が強く、パラフラフ毎に筆者の主張したいこと(=要旨)があることが多いです。で、その要旨の流れを抑えることで英文全体の流れがわかりやすくなるということですね。

ニュース記事はそもそも文の全体の流れがわかりにくくはないのでパラメモをわざわざ取る必要はないですが、「パラグラフごとに要旨がある(ことが多い)」という意識を持っておくと読みやすくなるのではないかなと思います。

~TOEICで勉強しないほうが良いという意見を聞いたけどマジ?~

一部TOEICの勉強はするなみたいな意見がありますが、ぼくはありだと思います。なんならむしろ大有りだと思います。

大問ⅠⅡⅣなんてほぼTOEICです。

まぁでもこれに関してはいろいろな意見があると思うので、あくまでもご自身で判断して下さい。あくまで数ある意見の1つです。

~おすすめの単語帳なにかある?~

正直何でも良いと思います。

今持っているものがあればそれを使っときましょう。

もし何も持っていなくて新しく買い直すなら、本屋さんにいってパラッとめくって自分にあっいるものを選びましょう。

それでもわからない場合は「シス単」「core1900」「ターゲット1900」ここらへんを選んどいたら無難かと思います(無難というだけでとくに理由があるわけではないです)。

ちなみにR5試験の大問3では”Prudence”という単語の和訳が出ましたが、僕が調べた限り主要な単語帳での掲載は以下のとおりです。参考にしてみて下さい。

core1900 :○
duo:一応○
鉄壁:○
速術英単語 上級編 ○
TOEFL 3800:○

ターゲット1900 :✖️
速術英単語 必修編:✖️
4500 :✖️
シス単:✖️
LEAP`: ✖️
キクタン スーパー:✖️

~多読・多聴に使ったサイト~

全てではないですが、おおよそここらへんの記事を印刷して毎日読んだり聴いたりしていました。また、気になる単語や知識があればその都度自作の単語帳にまとめていました。

~大問Ⅰ~

語彙・文法問題です。

ネクステで十分対応できます。

TOEICで言えばPart5にあたるので、TOEICの文法問題でアウトプットするのもありです。

内訳としては

a.) センターレベル 6~7問
b.) ちょいむず(差がつく?)1~2問
c.) 頭おかしい(運ゲー) 1〜2問

という感じです。

a.)  基礎レベル
必ず得点しましょう。
なめてるのかと思ってしまう問題もあります。

R4

b.)  ちょいむず
航大英語はあまり差がつかない試験だと思いますが、もし差がつくとしたらここかなと思います。

とはいいつつ、大体はネクステにのってます。

R2

整理84に載ってます。

R5

1250に載ってます。

c.)  頭おかしいレベル
わからなくてよいです。
9割以上の人がわからないんじゃないかなと思います。

1点で合否が分かれる試験でなぜこのような問題を出すのか疑問です。

明らかに意味が違ったりして選択肢を削れることもあるので、あとはもう鉛筆ころころしててきとーーーーにマークしちゃって下さい!もし知ってたらラッキー!

R3
H31

~大問Ⅱ~

問Ⅰの長文かつ実際の英字ニュース版って感じです。

TOEIC で言えばpart6に近いと思います。

特筆すべきことはあまりありません。

~大問Ⅲ~

次年度も同じような傾向になるかはわかりませんが、大問3は「難しい構文の精読をする」というよりも「ニュース記事を正しく理解できる」だったり「難単語を推測できる」といった側面が大きいが大きいような気がします。その意味で、難しい構文対策するよりも語彙習得や多読の方が重要だと感じています(透視図やポレポレがオーバーワークだと思う理由です)。

とはいいつつ数年前の問題で一般的な大学で出題されているようなかなり複雑な構文パズルの和訳も出されていた例があるので、僕なりの意見としては「基礎的な解釈書を1冊仕上げる」ということになります。

あとは「慣れ」です。一通り解釈系の参考書を終わらしたらあとはいろんなニュース記事をとにかく多読して英語に慣れることの方が大事だと思います。

慣れとは別にもう一点対策できることがあるとすれば、航空関連の単語の習得ですかね。御存知の通り大問3は航空関連の記事であることが多いです。そのため、例えば「turbulence」「 fuel jettison」「air piracy」「ditching」といった一般の単語帳には出てこないけど航空に関係ある単語はまとめていました。

<追記> R6試験では「Contrail(=飛行機雲)」が和訳で出たようです。競馬好きな人はラッキーでしたね🐎

~大問Ⅳ~

TOEICのリスニングみたいなもんです。
難易度的にはTOEICよりも低いと思います。

1問1点なので、聞き取れなかった問題があったとしてもパッと切り替えて次に集中しましょう。

また、大問ⅠⅡⅣを終えて時間が余れば先に選択肢に目を通して和訳しておくと良いと思います。

一点注意してほしいことがあって、Directionが紙面に記載されておらず全て音声指示だということです(紙面には「CDの指示を聞いてそれに従いなさい」と書かれています)。

PartⅠは1つの音声に対して1つの問題ですが、PartⅡでは1つの音声に対して複数の問題が出題されます(TOEICでいうとPart3,4の用な感じです)。

紙面には書かれていませんがきちんとCDので説明があります。僕は訳あって眠気マックスでぜんぜん聞こえてなかったので、PartⅡの1つ目でやらかしました笑

【英語まとめ】

「航大英語」の対策なんて正直ないです。

愚直にやればだれでも点数が取れる試験だと思っています。英語の勉強法なんて世の中に溢れまくっているので、あとはそれを愚直に進めてみて下さい。

僕のおすすめとしては

・基礎レベルの単語
・基礎レベルの熟語
・基礎レベルの文法
・基礎レベルの英文解釈

の4つさえ終わらしてしまえばあとは多読して慣れてしまうことです。

とにかく英語を読んで読んで読みまくっちゃおう!


☆気象

【概観と戦略】

物数以外のはじめの6問うち、気象は「一般的な気象知識」と「異常気象に関する知識」の2問で構成されることが多いです。

よく「地学」の教科書で対策したという方が多いですし、僕もその考え方には賛成です。

が、過去問をパラパラと見ているとこんな問題に遭遇しました。

H28

(・∀・)?? ナニコレ

はい。
いわゆる「高層天気図」というやつです。
日常的に生活しているとまず見ませんよね(パイロットとしては必須知識です)。

基本的には地学の教科書で対応できることが多いんですが、たまーーーーーーーーーーーにとガチ気象の本を読まないと対応できない年があるんですよ。

気圧の谷って単語見た時にこりゃあかんなと思いました。

気象で点数なんて落としてられない。

そこで、「よくわかる気象学」という深い気象の知識を漫画ベースで説明してくれる参考書を購入し、休憩がてらにパラパラ読むことにしました。あまり気象に時間をかけていられないので、これ以上の知識を求められたら捨て問にするという区切りで取り組みました。

【具体的な対策】

「一般的な気象知識」に関しては休憩がてらよくわかる気象学をぱらぱらとよんでいて、大事そうなところはノートにまとめて直前に見返せるようにしていました。

一部まとめノートから抜粋

大体30ページくらいですかね。
ここまでやる必要があったのかは疑問です。

また、傾向として天気図の問題がかなりの頻度で出ているのですが、よくわかる気象学には天気図の説明はなかったのでそこはネットから拾って基礎的な知識だけを習得しました。

「異常気象に関する知識」については、気象庁のホームページを参考にしてまとめました。異常気象に関しては細かい基準や数値が問われていることがあって、気象庁のホームページを参考にしておけば間違いないと思ったので・・・

大体10ページくらいですかね。もうこれは少ないので全部張っちゃいます。間違っているところや最新版だと数値が変わっている場所もあると思うので、あくまで参考程度にして下さい。

最後に、出題歴のある高層天気図の基本的な読み方も一応勉強しておきました(解析方法までは勉強していません)。

【使った参考書と評価】

@イラスト図解 よくわかる気象学

気象予報士でいう「学科一般」にあたる範囲を漫画テイストで簡潔にわかりやすく書かれた本です。「雨はなぜ降るのか」「風はなぜ吹くのか」「なぜ空は青く見えるのか」といった事が書かれています。気象予報士に合格するにはこの本だけでは少し物足りないですが、気象の基礎はつきますしなにより面白いです。

ということで休憩時間に読んでました。

注意点として、よく出題されがちな天気図の読み方は気象予報士でいう「実技」にあたるためこの本には書かれていないので、他で補う必要があります。僕は普通にネットにあった情報から知識を入れました。

@気象庁 知識・解説

「異常気象に関する知識」の習得に使用しました。
正確な知識を求めるなら気象庁しかかたん。

@気象庁 高層天気図

高層天気図はここから見れます。

なかなか見る機会がないので新鮮ですが、わけわからないと思います笑

さすがに出題されることは少ないと思いますが、何が何を表しているのかくらいは覚えておくと良いかも。

@パイロット訓練生の航空気象 理論と実践(参考/おすすめ)

モチベーション維持のため、航空気象の本を一冊持っていました。僕自身は下で紹介している「パイロットに必要な航空気象」という本を持っていたのですが、ある程度の気象の知識を持った今見てみるとあまりわかり易いとは思えず今おすすめするならこっちです。

世界で一番わかりやすい航空気象」が絶版になってプレミアが付いてしまっている今、”カジュアルな航空気象の本”といえばこの本か下で紹介している本のほぼ2強ですが、わかりやすさで言えばこちらに軍配が上がると思います。

「航空気象」だけあって一般の気象の本に書いていない内容も盛り込まれていますし、読み物としても普通におもしろいです。

参考程度に、70回生からはこの本が航空気象の教科書に指定されているので、もし最終合格することができたら実際に授業で使うことになるかも!?(教科書が変わる可能性も十分ありますが・・・)

@図解 パイロットに必要な航空気象(参考)

当時はおもろいと思って読んでたけど、気象の勉強しだしてからわかりにくいなと思いました。もし購入するなら上のやつがおすすめ。

@イラスト図解 よくわかる気象学【専門知識編】(参考)

先程のよくわかる気象学の「学科専門」編です。

先程の「学科一般」編では雨や風の仕組みが解説されているのに対して、この本では「気象庁がどのようにして天気を予報しているのか」に焦点が当てられています。

航大の範囲だと全ての知識を知っておく必要はないので買う必要はないと思いますが、例えば「ひまわり」の説明だったり「衛星観測画像(可視画像、赤外画像、水蒸気画像)違い」だったりは出てもおかしくないと思うので、余裕がある方は本屋で立ち読みしてみると良いかもしれません。

@イラスト図解 よくわかる気象学【実技編】(参考)

よくわかる気象学の「実技」編です。

完全なおまけです。

天気図や高層天気図から「気象を予測する方法」を学べます。

普通に内容としておもろいです。

ちなみに「学科一般」「学科専門」「実技」の3科目をクリアして初めて気象予報士の称号が与えられます(正確には気象予報士となる資格が与えられます)。

@国内悪天予想図 FBJP(参考)

全てのパイロットがほぼ確実に確認する天気図。

これは更にまじで一切関係ないおまけです笑

読む必要も読める必要もありません

ただ「Pはこういうの見てるんだな~」っていうモチベーション用(?)で載せておきます笑


【アドバイス】

~どこまで気象に時間をかけるか~

一番はじめのにも書いた通り、「はじめの6問は全問正解する」という戦略で取り組んでいたので気象にもかなり時間をかけました。

が、正直ほとんどの年が地学の教科書だけで対応できるので気象の勉強に関してはどこまでやるかがかなり分かれると思います。「ガチの気象の知識」といってもどこまでやったら良いかわからないし、そもそも殆どの年で出ていないのならやっても無駄になる確率のほうが高いです(ちなみにR5も地学の教科書の範囲で対応できました)。

気象は簡単な年とそうでない年の差が激しいですが、難しい(=深い知識を求められる)ことのほうがまれです。僕はかなり深く勉強しましたが、中途半端な勉強になるくらいなら割り切って(例えば地学基礎の範囲だけ勉強して他出たら諦めよう!みんな無理なはず!)他の勉強する方が効率良いと思ったりもします。

まぁ要するに「あなた次第」ってやつですね(アドバイスになってなくてごめんね。。)過去問を見てどこまで深く勉強するかは自分で決めて下さい。たかが6点されど6点。でも、気象に時間をかけるくらいなら物数や英語に回した方がいい人もいるかもしれないです。

【気象まとめ】

Cbは危険。


☆時事

【概観と戦略】

範囲が膨大すぎるので、1年分を目安に広く浅く対策しましょう。

「はじめの6問を確実に正解する」という戦略から、おそらく受験生の中でもかなりの知識をいれました。

性質上「一般時事」「一般常識」では範囲が似ていますが、僕個人としては分けて考えていました。

NATOに関してはフィンランドの一連があったのでしっかり抑えていました(というよりも、出るとしたらフィンランドを直接的に問う問題と予想していたから、全く関係なかったことにむしろ驚いた)。

【具体的な対策】

以下の参考書やツールを用いて1年分を浅く広く暗記し、忘れやすい項目や大事だと思うポイントは適宜ノートにまとめました。

一部まとめノートから抜粋

【使った参考書と評価】

@WBS

時事対策のメインです。

テレ東系列で毎日22:00~(金曜だけ23:00~)から放送されているニュース番組です。

スポーツや芸能といったニュースはなく主に国内情勢や経済に焦点が当てられており、「一般常識」の勉強としてもすごく役に立ちました。

この時間にテレビが見れるとは限らないので、毎日休憩時間にはTVerでWBSを見て、気になったニュースがあればスクショを撮って見返していました。

1.5倍や1.75倍で再生できるのもTVerの強みです。

田中アナが出演しているのもWBSの強みです。

@月刊 最新時事問題&現代用語

このサイトの記事を1年分(前年7月~)を印刷してお風呂などで読んでいました。かなり詳しくておすすめです。

@最新時事用語

この本をざっと周回して、知らない知識等を洗い出してノートにまとめていました。

毎年3月と9月の発行なので、僕が実際に使用していたのは2022年の3月版です。

@学びの場ちゃんねる

直前期はこのYouTubeの1年分を聞き流しながらランニングして、知らない知識があればスクショを撮ったりノートにまとめたりしていました(直前でないときは物理の解説を等を聞きながら走ってました)。

今どうなっているかはわかりませんが、重要度を示してくれていたのでかなり役に立った覚えがあります。

【アドバイス】

~どこまで時事問題に時間をかけるか~

正直、「物数英の完成度」と「目標点数」によるので個人次第です。僕は物理が完成していないにも関わらず目標点数が高かったのでかなり深くやり込みました。その分体力的にはかなりきつかったですが。。。

かなり深くやり込んでも解けない年や何もしていなくても常識的に解けてしまう年もあるので、一概に基準は言えないです。

【時事まとめ】

今年は南極観測隊とか出たりしないかな~と個人的に思ってます。

参考:https://www.kyo-kai.co.jp/img/support/jiji/jiji_paper2303.pdf

<追記> 全然でませんでした。


☆航空時事

【具体的な対策】

aviation wireに1日10記事くらい投稿されるので、そのなかから航空時事として出そうなもの(国交省関係や空港関係など)をピックアップして1年分(前年7月~)wordにまとめてました。かなり時間がかかりましたが、正解できたのでやって良かったです。

参考(実際にまとめていたもの)↓

自慢(予想合ってた)↓

(ただ、破産とか何とかがあってこの計画の雲行きが怪しくなっています。)

【使った参考書と評価】

@aviation wire

航空時事としては無駄な記事(セールの情報等)も多いので、取捨選択が必要です。

【アドバイス】

~どこまで航空問題に時間をかけるか~

一般時事に書いたとおりです。

ただ、R5の場合たまたま勉強していたとこから出たので正解できましたが、R4のような問題出されるとこれだけやっていてもわからないのでそこらへんは余計に難しいですね。

R4

ほんとやる気と気合しだいです。

【航空時事まとめ】

航空博物館はエグい。無理。


☆一般常識

【概観と戦略】

性質上「時事」と範囲が似ていますが、分けて考えていました。

【具体的な対策】

多くの知識は一般時事で書いたようにWBSから学びました。

そのなかでも、特に「世界遺産」や「ノーベル賞の受賞者」等事実が変わらない範囲においては一般常識として調べてノートにまとめていました

昨年度で言えば西表島と縄文遺跡群に関連して世界遺産、物理学賞の真鍋さんに関連してノーベル賞の問題が出るのかななんて予想していました。出ませんでしたが。

追加で、「国会」や「選挙」に関する出題歴もあったので、その知識は大学時代に使用していた倫政のテキストの中から政経の分野だけ復習しました。

【使った参考書と評価】

@倫理、政治・経済の点数が面白いほどとれる本(参考)

家にあったから使用しただけで、これである必要は全くもってないです。

「国会」「裁判」「選挙」「憲法」などなどは出題される可能性が高いので、、中学の公民分野に関する本は何かしら読んだほうが良いかとは思います。

【アドバイス】

同上

【一般常識まとめ】

日本人は唯一ノーベル経済学賞だけは受賞できていないらしいですよ。


☆旧総合1

【概観と戦略】

(傾向が変わっています)

過去の先輩が再現してくれていたものをもとに、下記の参考書を用いて解法を覚えました。


実際に参考にさせてもらったものですが、当時と現在では傾向が変わっているので注意です。

【具体的な対策】

今の傾向でいうと、
「わに本」
「SPI(非言語)」
「図表のよみとり」
の3本柱の対策が最善だと思います。

ということで、下記参考書をとにかくやりましょう。

余裕があれば、中学受験っぽい問題を掲載しているサイトを探してぽんぽん解いていくのも良いアウトプットだと思います。

【使った参考書と評価】

@畑中敦子の判断推理の新兵器!

かなりおすすめです。
多くの先輩方が紹介されていたので購入しました。

旧総合1で出がちな問題の解き方が網羅的に解説されています。

A,B,Cの3点を通る平面で切断したとき、頂点Pを含む側にできる切断面として妥当なものはどれか?

この展開図を組み立てて正六面体としたとき、ありえない図はどれか。

この展開図を組み立てたとき頂点アと重なるのはどの頂点か。

@畑中敦子の数的推理の大革命!

おすすめ度で言えば若干下がりますが、こちらもおすすめです。

SPIの非言語に当たる部分が解説されています。

就活でよく使われる下記の参考書と比べると、いかに早く効率よく解くかに焦点が当てられています。

@史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集

就活でも使っていたものです。

航大対策としては非言語のみをやりました。

@これが本当のCAB・GABだ!

いわゆるCABの「法則性」という範囲がよく出ます。

ネットにも問題が載っているのでわざわざ購入する必要はなかったのかもしれませんが、多くの問題に触れたかったので購入しました。

例えばこの例題は簡単な部類ですが、法則性が複数個あったり複雑になっている問題も解説されていたので取り組んでよかったなと感じています。

@中学受験っぽい問題掲載のサイト

一例です。
適当に探しては解いてました。

@これが本当のSPI3だ!(参考)

持っていましたが使用していません。

青本と同様にSPIの参考書です。

R5の速度の問題はこの参考書で解説されている問題の数値を変えただけだったようなので、やらなかったことを後悔しています。

@これが本当のWebテストだ!(参考)

持っていましたが使用していません。

こちらはSPIではなく玉手箱の参考書です。

玉手箱はSPIに比べて図表の読み取りの重要度が高めのため、図表の読み取りの練習にはちょうどよいです。R5のような傾向が続くのであればこの参考書の重要度も高くなってくるのかなと思います。

@畑中敦子の資料解釈の最前線!(参考)

持っていません。

先程紹介したワニ本の図表の読み取りバージョンです。こちらも同様に、R5のような傾向が続くのであればこの参考書の重要度も高くなってくるのかなと思います。

【アドバイス】

~傾向~
今年度から大きく傾向が変わり、

  • 別科目→総合として統一

  • 物理→削除

  • 2点→5点

  • 50問→20問

となりました。

感覚として感じたことは、「配点が大きくなったため1問の重要度が高くなった(=捨て問という概念がなくなった)」「時間配分が難しい」「図表の読み取り時間かかる」くらいです。

20問のうち10問が「大卒公務員試験、SPI非言語、CAB・GAB、中学受験算数」、10問が図表の読み取りだったので、図表の読み取りが占める割合が増えたことになります。

R5の傾向が続くかはわかりませんが、昨年以上に図表の読み取りに慣れる必要があるのかなと感じています。

また、開示された結果から足切りが存在すると思われます(おそらく65点未満だと問答無用で「不合格」になります。20問中6問以上間違うとアウトです)。抜かりなく対策するようにしましょう。

~図表の読み取りについて~

R5年度の旧総合1では図表の読み取りが出題のうち半分を占めるようになりました。比較的時間がかかるため、R4年度までは「とりあえず後回し」にされていた項目です。

が、今年度からは1問の配点が高くなったことから「捨て問」は極力内容にしたいですし、また時間配分が難しくなったことから1問あたりにそれほど時間を欠けてられません。

ということで、R5年度の傾向が続くのであれば図表の読み取りに比較的力を入れる必要があるのかなと思います。

感覚的に言えば、比較的に読み取りは簡単な気がしました。ただ、読み取った情報をもとに簡単な計算をして答えるという形式です。しかも選択肢が微妙に似ていて少しの計算ミスも許されないような雰囲気です(10のくらいだけ違うなど)。

簡単そうに聞こえますが、極度の緊張の中で丁寧に読み取って計算するというのは慣れていないとなかなか難しいものです。しかも10問題がが連続で続きますしね。。。

というわけで、図表の読み取りに力を入れると良いことがあるかもしれません。

~R5再現~

図表の読み取りを除く前半10問の再現です。

試験直後にすぐメモをしましたが、正確性は保証できません。あくまで参考として、雰囲気だけつかむようにして下さい。

【旧総合Ⅰまとめ】

とにかくわに本とSPI(非言語)を極める!
余裕があれば中学受験のホームページをあさる!

そしてなによりも図表の読み取りに慣れろ!

☆その他いろいろ

DM等で質問を頂いたら(やる気のある限り)追記していく予定です。

~予備校ってどうなん?~

僕は必要ないと思います。だって僕が使わなかったから・・・

一次:とにかく頑張った。(別に教えてもらってない)
二次:体調に気をつけた。(予備校にできることってある?)
三次:面接カードの添削と面接対策は試験の過程で出会った仲間と共にやった。飛行適性はフライトアミューズで行った。(別に予備校使ってない)

~模擬身体検査について~

私は受けませんでした。

なぜなら、模擬身体検査で不適合を食らって「受験をする前にパイロットへの道が閉ざされる」ということが怖かったからです。同じ不適合でも、航大の身体意見差を経て×を食らったほうが諦めがつくかなと思ったのです。気持ちの問題です。

ただ、個人的には必須ではないものの行ったほうが良いかと思います。

行ったほうが良いと思う理由
・適合だった場合安心できる(大事)
・完全なる不適合だった場合、無駄な勉強をしなくても良い

必須ではないと思う理由
・模擬身体検査で適合でも、航大基準では不適合の可能性がある

~緊張不安について~

僕はかなり緊張してしまうタイプで、一次と二次Aの前日には緊張しすぎて寝られず完徹で試験に挑んでしまったくらいです(リスニングの際は眠過ぎてDirectionすら聞き逃していました)。

↓試験当日↓

それでも合格することができました。

それでも受かることができたんです。

だからもしそういった緊張しやすい人がいたとしても、「緊張しすぎて寝られなかったけれど受かった人もいる」ということだけは覚えておいてもらいたいです。この事実があるだけでも精神的プレッシャーは少しくらいは解消されるかなと思います。

あと、緊張しやすい人や不安な人は救心を絶対に買っときましょう。

生薬なので医薬品的な効果が本当に有るのかどうかはわかりませんが、少なくともプラシーボ効果で僕はだいぶ救われました。本気で受験を通して3つくらい買ってます笑 


緊張や不安に関して伝えたい事は3つ。

①直前に追い込まないように

緊張しやすい人は直前に追い込まないように。
追い込みすぎるとかえって無理になるよ。

僕は1次試験の前日16時からホテルこもって、24時まで時事やら航空時事やらを再度詰めようとしてしまいました。で、結果それが仇となりやればやるほど余計に「これで大丈夫かな」と不安になって寝られなくなったのです。

緊張しやすい人はやめときましょう。

1週間前からは22時にくらいには寝る(布団に入る)ように。

②試験中は結局緊張しない

試験1週間前? 緊張しています。
試験1日前? 緊張しています。
試験1時間前? 緊張しています。
試験10分前? 緊張しています。

試験中? 試験に必死で緊張なんてしている暇ありません。

どうせ試験中なんて解くのに必死で緊張しません。
それなら緊張するだけもったいなくないですか??

どうせ試験中は緊張する暇なんてないのに、前日に緊張しすぎて寝不足のほうが確実にもったいないでしょ??

緊張してきたら「どうせ試験中は緊張する暇なんてないんだから今緊張してもムダムダ」と意識するようにすると、少しは楽になるかもしれません。

 (c=(c=(c=(c=(゚ロ゚;c= ムダムダムダ-!!

③パイロットが極度の緊張状態にあることについて

最近は僕自信も自問自答している課題です。

搭乗者視点からして、緊張してがくがくぶるぶる震えているパイロットが操縦する飛行機に乗りたいと思うでしょうか。はっきりいって嫌でしょう。なんか怖そうじゃん。

適度な緊張は必要であっても、「”安心を提供する”職業」としては過度な緊張はあってはならないのです。

どれだけ危機的な状況にあっても、「私たちはこういった緊急事態に対応するために日々訓練をしています。どうぞご安心下さい。」と自信を持ってアナウンスしなければいけない職業なのです。

また、この試験を乗り越えた先にある航空大学校の合格がゴールではありません。航大に入学すれば審査の連続で、その後には就職活動があり、エアラインに就職すればまた審査審査審査の日々です。果たして毎回毎回逐一極度の緊張状態にあって心身をすり減らしたとして、そもそもプロのラインPとしてやっていけるのでしょうか。

こういった観点からも、プロのエアラインパイロットとして生きていくためには「緊張し過ぎないためのメンタル」が確実に必要です。これはまだまだ僕に足りていないところですし、これから成長していかなければいけない部分です。


~モチベーション~

一番だと思うのは「会話すること」だと思います。人間、だれかと喋らないと気がおかしくなってしまうことも多々あります。その意味で、やっぱり誰かと一緒に勉強するというのはかなり強いのではないかなと思います。

といっても、僕は永遠に暗い部屋で一人で勉強していました。もちろん、何をやっているのかわからなくなって気がおかしくなってしまいそうなこともありました。が、気がおかしくなっている暇さえもなかったので無理やりモチベーションを維持するようには努めていました。

参考程度ですが紹介

・曲を聞く
あるあるですね。
大声で歌いまくってました。

・ランニング
「物理の解説」「時事ニュースの解説」などを聞きながら走っていました。

・空港に行く
モチベーション維持のためだけに、片道2時間くらいかけて空港に赴くこともありました。展望デッキでエッセンスを広げている姿は、さぞかし奇妙に見えたことでしょう。

・YouTubeを見る
この先輩方はもう今頃機長をやられているんでしょうか。
最近はもうYouTube制作やってないんですかね。。。

・航大ブログ
皆さんご存知航大ブログ。
キラキラな航大生活✨(?)を拝めることができます。

・AIM-Jを手元においておく

日本における飛行マニュアル(?)みたいなものです。専門書を手元におくことで、「将来はこれを使う男になるんだから!!」と自分を奮い立たせていました笑 当然内容は一切わかりません。1冊5500円もして半年に一度改訂版が出るというとんでもない品物ですが、モチベ維持のために購入してみては・・・??

~過去問の入手方法~

航大は過去問を中途半端にしか公開していません。また解答も発表していません。

そのため、完全な問題や解答・解説を入手するには予備校に入るか「パイロット入試問題集」を購入するしかないわけです。

過去問のためだけに予備校に入るのはバカバカしい。が、どうもパイロット入試問題集は2021年で絶版になったみたいで、Amazonでも中古しか販売されていないのです。なんてこった。

メルカリで購入するのもありですが、プレミアがついており大体1冊4000円程度で取引されています。7冊(2008-2021)を買えば、3万弱!!流石に高すぎる!!そして、需要度が高いことから確実に手に入れられるとも限りません。

というわけで僕は「国会図書館」で読むという手を使いました(裏技というほどのものでもないんですけれども、なかなか珍しい視点だとは思います)。

国会図書館では日本中にあるありとあらゆる本を閲覧できます。また、有料かつ制限があるもののコピーを取ることだって可能です。

解答や解説は手書きで丸写しし、物数英の問題はコピー(有料)しました。

関東圏(東京本館)と関西圏(関西館)在住の方のみ有効な手段にはなってしまうのですが、国立図書館に行けば閲覧できるということも頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。

注意点として、基本的にパイロット入試問題集は東京本館に貯蔵されているため関西館で閲覧・コピーするには国立国会図書館オンラインから取り寄せ申請(無料)が必要です。また、東京本館で閲覧をする場合でも関西館に取り寄せされており閲覧できない可能性があるので注意して下さい。

詳しくは以下を御覧ください。

移動とコピーにはお金がかかってしまいますが、少なくともメルカリで飼うよりは確実性が高くまた費用も抑えられると思うのです。一部申請が必要なものもありますが、本屋さんで世間一般的に販売されている参考書等も見ることができちゃいます。

他にも、紙ベースの国内AIPが置いてあったり航空事故調査報告書が置いてあったりと、興味深い資料がたくさんあり趣味で行くとしても面白い場所です。

ち・な・み・に

あまり知られていないのですが、航大側に過去問を請求することも可能です。で、なんとこの場合(おそらく)余った原本がそのまま送られてくるのできちんと英語の本文も省略されずに書かれているんですよね(さすがに旧総合1はないですけど)。ここだけの話です。 知らない方いたらどしどし教えてあげて下さい!

~過去問をどう使ったか~

英語はいけるだろと思ったので、2-3年分だけ解いて傾向をつかむ程度にこなしました。とにかく物数をなんとかしたかったので、英語に関しては過去問はあまり手を付けていません。

物数はある分を何回も周回しました。何周もしたので時期は覚えていませんが、6月くらいから始めたと思います。

個人的には公開されている分だけでなくパイロット問題集に載っていた問題もやっておいてよかったなと思っています。このおかげで「どういう問題が出がち」という傾向を掴めたような気がします。

以下、公開されている問題について自分が過去問分析や分野別演習目的に作成したものです。物数に関しては癖をつかむために永遠に周回してました。

~R5で「ずる」はできるのか~

一部紹介します。

R5

(a)は普通にできるでしょう。
問題は(b)ですね。「無限接続」とか言っちゃってるし、見るからにヤバそうです。

とりあえず、素直に計算してみます。
2つ:1/2C(=0.5C)
4つ:3/5C(=0.6C) ・・・(a)
6つ:8/13C(≒0.615C)

問題の雰囲気から等比数列になってるんじゃないかと考えましたが、そうではなさそうです。

ということでもう1段階計算してみます。

8つ:21/34C(≒0.618C)

この時点で「だいたい0.62Cくらいの答えになるのではないかな」と推測しました。

では選択肢から迎えに行ってあげましょう。

√5≒2.24なので、とりあえず√5=2.24として計算してみます。

(1)0.5C
(2)0.62C
(3)C
(4)1.12C
(5)1.62C

というわけ(2)だと推測できるわけです。

ちなみに正攻法で解こうとすると、
x(n+2) = c{x(n)+c} / {x(n)+2c} の極限を取ることになるのだと思います。

僕はわかりません。誰か教えてください笑

R5

この問題も雰囲気やばそうなので、一度丁寧に図を書いてみます。
内心の座標の公式?
そんな物知ったこっちゃありません。

ここで図を書くのに必要な知識

  • 内心は3本の内角二等分線の交点

  • 辺と比の関係

で、とりあえず書いてみた図。
もちろんフリーハンドで定規も何も使っていません。

まずは書いてみた雰囲気で直角三角形ぽかったので、その判定からしてみましょう。

36≠25+13 で、ぎりぎり直角三角形じゃないですね。悔しいです。

直角があればかなり多くのことがわかるにもかかわらず結構見逃しがちです。積極的に直角がないか確認したり、無理やり直角を作り出す姿勢も大事だと思います。参考として、直角に関して僕が意識していたことを載せておきます。H28の問18も参照。

では内心点がどこらへんにあるか確認していきます。

まず√13について。
この値については暗記していません。

が、√9<√13<√16より3<√13<4だということがわかります。
また9と16の中間値は12.5より13はそれより少し大きい。そこで√13は3と4の中間値である3.5より少し大きい3.6くらいだと仮定しました。

内角二等分線と線と比の関係より、BCを5:3.6に内分するところに点をつけます。ただ5:3.6だとわかりにくいので、5:3.5、つまり10:7として測りそこからほんの少しだけ右に点を取ってみました。同様に、ACを5:6で内分をするところに目分量で点を取ります。

この線の交差点が内心にあたります。だいたい(-0.4, 1.4)くらいなので、X-Yは-1.8くらいでしょうか。

では選択肢を見ていきましょう。
√13=3.6としています。

(1)0.7
(2)-0.13
(3)0.8
(4)-1.53
(5)-0.3

√13を概算したり図が複雑だったので正確な値は出ませんでしたが、近そうなのは(4)ですかね。

もちろん「-1.53を-1.8と解釈するには無理があるだろう」と思われる方もいるかもしれませんが、これはあくまでもずるい解き方です。正攻法がわからなかったときの一手段でしかありません。(4)を選ぶことができなかったとしても、図を丁寧に書けば少なくとも(2)(4)(5)に絞れるのではないでしょうか。それだけでも大金星です。

これは正攻法だとどうやって解くんでしょうね。
内心のベクトルか点と直線の公式なんですかね?

R5

とりあえず図をかいてみましょう。

x^2=y+2をx^2+y^2=4に代入することで、交点は(±√3,1)ということがわかります。

ここで、選択肢をみてなんとなく「円が関係するところ(πあり)と円が関係ないところを分割して考えるんだな」と推測しました。

で、上記数学のまとめノートのところでも紹介した方法。

再掲

・中心から半径を引こう

にのっとって、接点に向けて半径を引いてみます。

するとあらまぁ、1:2:√3で有名三角形ができるではないですか。

この時点で、解答ににおいてπが必要なのは「半径2,中心角120度の扇形部分」のみと判断して(1)か(4)に絞ることができました。

で、残りの部分です。右半分に注目してみます(説明の都合上書き直します)。

こんな感じです。
この三角形の面積は求めることができ√3となります。2倍すれば2√3。

一度選択肢を見てみます。

(1)3√3+…
(4)2√3+…

実際の範囲は明らかに2√3より大きいはずなのに、(4)は明らかに矛盾しています。というところで消去法で(1)だとわかりました。

正攻法だと、前半は同じで後半はy=2xとy=x^2-2ので0~√3間の積分をするのだと思います。めんどくさい。

R5

この問題は2回展開しなきゃいけないので因数分解のほうが早い気がしますが、一応やってみます。

定数項は全て同じなのでxの項に注目して、

(1)3x
(2)-3x
(3)-x
(4)x
(5)-3x

一発で(3)となります。

正攻法

~おまけ~

参考書復習のチェック用に作成したものです。


☆おわりに

航大受験は7割の努力と3割の運/縁だと思っています。
僕は今回本当にたまたま運が良かっただけなんですよ。

どれだけ頑張っても夢に届かないこと、世の中にはたくさんあります。

ラストイヤーで残念だった人。
2次Bで残念だった人。

今年度の受験でもそういった人たちを多く見てきました。

厳しことを言うようですが、航大受験は頑張ったからといって必ず合格できる試験ではありません。先程述べたように、「運」や「縁」というどうしようもない要素に少なからず依存してしまうわけです。

この記事を見てくださっているほとんどの方はまだチャンスがある受験生だと思います。一方で、惜しみなく努力をしたにもかかわらず、運や縁に恵まれず夢半ばで諦めざるを得なかった人も多くいるということは紛れもない事実なのです。

「その人達の思いも背負って」というと重すぎますが、少なくともそういった受けたくても受けられない人たちがたくさんいるということは心の中に止めておきましょう。それを踏まえた上で、「受験するチャンスがあるだけでも幸せなことだ」ということを胸に刻んで勉強に励んでほしいなと思います。


最後にもう一つだけ。

最近妙な風のうわさを聞くこともありましたが、「みんなで情報を共有して切磋琢磨しながら成長していく職業柄」というのもこの職に憧れた理由の一つです。

運良く初受験で合格することができましたが、僕一人の力だけでは確実にここまで来ることはできませんでした。過去の合格者の方やR5年度で一緒に受けた受験生等々、周りの人達のサポートがあってこそなんです。

別にみんなでグループ作って対策しろよって言いたいわけではないんです。ただ、この業界を目指すにあたっては「情報の提供ないし共有」ってのは惜しむことなくやってほしいなと思います。周りの受験生は将来の同期かもしれません。「積極的に教えてもらう(=Taker)」姿勢ももちろん必要ですが、それと同時に「積極的に教えてあげる(Giver)」というマインドも持ってほしいです。

この文量の記事を書くのは正直かなりきつかったです笑
それでも、僕自信も過去の合格した先輩方からいろいろな情報や知識を頂いてこそ合格までたどり着く事ができたので、それらを含めて「自分の経験を次の受検生にも共有したい」という思いがこの記事を書く唯一のモチベーションでした。

もちろん先の話になるけれども、合格できた暁には同じようにこれから受験する人たちに向けて自分の経験を語っていって欲しいなと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました。
僕の全てを書き収めたつもりです。

きっと大丈夫。
心より応援しています。
引き続き続きがんばってください!!

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