出生図

 「私が仕事に興味を持ったきっかけ」で書きましたが、いよいよ本来の目的である、出生図、ネイタルチャートの勉強に入ります。初級と中級あわせて半年間、経験を重ねることになります。受講される方の多くは、星占いなどで、あらかじめ予備知識がある方が大半と再受講の方も1/3程度います。私のように予備知識のない人は、他にいませんでした。

まずは、惑星から入ります。10惑星の本来の要素から入り、「キーワード」を暗記します。週末の二日間で、「10惑星×10キーワード」で100ワード。次回(来月)の講習までに暗記。惑星の次は、サイン。12サインあるので、「12サイン×10キーワード」で120ワード。さらに次の講習は、ハウス。12ハウスあるので、「12ハウス×10キーワード」で120ワード。キーワードだけで340ワード暗記することになります。ここでの目的は、自身のネイタルチャートから、どのような人物なのか? どのような可能性があるのか? さらに何が読み取れるか? いかに自分を引き出せるかが重要になります。340ワードを3ヶ月で暗記するのは、さほど大変ではないように思われますが、暗記する言葉が使い慣れていない哲学的な言葉が多く、同時に意味も覚えるような始末でした。

中級に入ると、暗記した340ワードは、一度忘れることになります。そうして惑星が、12サインと12ハウスのいずれかに所属するわけですが、その惑星の振る舞いを見ていきます。このときは講習の参加者のチャートを使います。惑星どうしの位置関係がさらに重要な役割を持っていきます。言葉で聞いたことはあるかも知れませんが、トライン、セキスタイル、スクエアー、オポジション、コンジャンクション・・・ せっかく暗記した340ワードに執着すると読めなくなることにも気がつきます。

講習中のチャートディスカッションでは、「読めるかも」と安易な期待が起きるのですが、講習後に自分の姉弟や、姪を鑑定してみると、大まかなところしか読めません。多くの人が挫折するのも納得がいきます。二年以内の再受講されることもわかるような気がします。受講生の方から、二~三割程度しか継続していないようですと伺いました。

それ以来数年間は、出会った人に「生年月日と出生時間と出生場所」を聞いて、ひたすら経験を積みました。現在、お店では、有料でさせて頂いていますが、アフターケアーは、私の独り言で対応させて頂いています。

私がネイタルチャートから得たことは、惑星のないところには興味や関心が乏しい。反して生きることが出来ないから、逆に利用してみようと思いました。とは言っても、かなり意識しないと楽な方に体が向いてしまいます。

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