『わが星』を観て

呪術廻戦が完結して1ヶ月以上が経った。つまり、初めて『わが星』を観てからも1ヶ月以上が経ったということだ。

最終回を前に、芥見先生がファンブックの中で、虎杖悠仁のイメージソングの一つとして□□□の「いつかどこかで」を挙げていた、ということを知った。バッドエンドの可能性も捨てきれなかった当時、ちょっとでも結末を想像しようという気持ちで「いつかどこかで」を再生した。平日の昼間、山手線の車内だった。

約14分後、私の心は震えていた。今は辺りは暗いけれど、みんな一生懸命生きていて、ひょっとしたら未来はちょっと明るくなるんじゃないか。そういう僅かな希望に満ちた曲だと思った。それはまさに、東日本大震災からだんだんと復興が始まった小学5年生のときの感覚に似ていた。この曲のリリース日を調べると、2012年だった。私が小学5年生のときの曲だった。

他の人の感想が見たくて、YouTubeでこの曲を検索した。そこで見つけた動画のコメントから、この曲が「00:00:00」という別の曲から生まれ、そしてその曲はどうやら『わが星』という演劇から生まれたものだということが分かった。

『わが星』を調べてみると、劇団ままごとのHPがトップに出てきた。ままごと。『花束みたいな恋をした』で有村架純と菅田将暉が『わたしの星』の話で盛り上がったり喧嘩したりしてた、あのままごとか!と、点と点が繋がってちょっと嬉しかった。HPには、ままごと主宰の柴幸男さんがこれまでに書いた戯曲が掲載されていた。そこにはなんと『あゆみ』もあった。舞台『あゆみ』!なんて懐かしい響きなの!けやき坂46の1期生が昔やった、あの『あゆみ』じゃん!オードリー若様の「舞台あゆみどうなってんだよ!」という叫びが聞こえてきた。

『わが星』は、収録映像がYouTubeに上がっているらしい。公開日は今年。タイムリー!しかもバリアフリー字幕バージョンもある。早速、動画を再生した。

宇宙。時間。人生。家族。友達。この世の全てだと思った。「いつかどこかで」を聴いたあとと同じように、暗くも暖かい多幸感を抱いた。明日から頑張れる気がした。辛くなったら、これをまた見ればいい。そんな気持ちにさせてくれた。いつかまた再演やってほしいなあ。

半月後、友達とライブを行った。私が最も尊敬する友達の一人だ。彼に「いつかどこかで」を勧めると、翌日すぐ聴いてくれた。めちゃくちゃ良い、ありがとうと言われた。何に対しても彼なりのソリッドな基準を持っている人だから、なんか嬉しかった。

以上、取り止めのない感じになってしまったけど、どこかに残しておいた方がいいことだと思ったので書いてみた。

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