ハリケーン或いはピメンチーニャと呼ばれたブラジルの至宝、エリス・レジーナ #003
Ellis Regina('63) - O Bem Do Amor
1963年、18歳の彼女はCBSに移籍して2枚のアルバムを残しています。自身の名をタイトルに冠した『Ellis Regina』は、バックにアストール・シルヴァのオーケストラが担当して、前2作と比べると随分モダンな作風になっています。ちなみに、この頃はLを重ねてEllisと表記されています。
続く『O Bem Do Amor』は初期エリスの集大成、この後の彼女の活躍の出発点となったアルバムといえるでしょう。欧米の楽曲のカバーが減り、よりブラジル色が感じられる作品で、ボサノヴァありサンバありと彼女の充実が感じられる仕上がりになっています。