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アメリカン・ポップス・クロニクル 1960年代編 ch.1 (2)
1960年のNo.1ヒットソング
さて、それでは1960年のヒットソング、全米1位のポップ・ソングを聴いてみましょう。
<El Paso / Marty Robbins>
<Running Bear / Johnny Preston>
<Teen Angel / Mark Dinning>
<The Theme From "A Summer Place" / Percy Faith >
<Stuck On You / Elvis Presley>
<Cathy's Clown / The Everly Brothers>
<Everybody's Somebody's Fool / Connie Francis>
<Alley-Oop / Hollywood Argyles>
<I'm Sorry / Brenda Lee>
<Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polkadot Bikini / Brian Hyland>
<It's Now Or Never / Elvis Presley>
<The Twist / Chubby Checker>
<My Heart Has A Mind Of Its Own / Connie Francis>
<Mr. Custer / Larry Verne>
< Save The Last Dance For Me / The Drifters>
<I Want To Be Wanted / Brenda Lee>
<Georgia On My Mind / Ray Charles>
<Stay / Maurice Williams & The Zodiacs>
<Are You Lonesome To-night? / Elvis Presley>
1960年のNo.1ポップ・ソングでした。ロックンロールの時代は完全に終わったようですね。1959年にも増して、全体的に穏やかな印象です。映画「避暑地の出来事」の主題歌「夏の日の恋」が年間1位だったことが、それをよく表していると思います。
この年の3月にエルヴィスは除隊しました。復帰後第1弾シングルは「本命はおまえだ」。2枚目は「イッツ・ナウ・オア・ネバー」、3枚目「今夜はひとりかい」、全てNo.1になりました。この3曲で分かるように、ファンが待ち望んでいたのは、ロックンロールの復活ではなく、アイドルとしてのエルヴィス・プレスリーの復帰を待っていたということですね。
ちょっと派手なのは、チャビー・チェッカーの「ツイスト」ぐらいですかね。女性シンガーでは、コニー・フランシスとブレンダ・リーが2曲ずつ1位にしていました。そして、2人とも初のNo.1ヒットだったんですね。初のNo.1ということでは、59年から更に増えて、エルヴィス、エヴァリー・ブラザース、パーシー・フェイス以外の12組が初のNo.1を獲得しています。
それでは、1960年、R&BのNo.1ソングを聴いてみましょう。
<Smokie - Part 2 / Bill Black's Combo>
<Baby (You've Got What It Takes) / Dinah Washington & Brook Benton>
<Fannie Mae / Buster Brown>
<White Silver Sands / Bill Black's Combo>
<Doggin' Around / Jackie Wilson>
<Cathy's Clown / The Everly Brothers>
<A Rockin' Good Way / Dinah Washington & Brook Benton>
<There's Something On Your Mind (Part 2) / Bobby Marchan>
<A Woman, A Lover, A Friend / Jackie Wilson>
<Kiddio / Brook Benton>
<Save The Last Dance For Me / The Drifters>
<Let's Go, Let's Go, Let's Go / Hank Ballard And The Midnighters>
<He Will Break Your Heart / Jerry Butler>
前年に引き続きブルック・ベントンが好調です。圧倒的男性社会で、ただ一人の女性シンガーのダイナ・ワシントンとデュオを組んで2曲、ソロでも1曲1位にしています。
注目どころはエヴァリー・ブラザースですかね。エルヴィスは3曲ともポップ部門だけの1位でしたが、エヴァリーズはポップ、R&Bともに1位と2冠です。ドリフターズも初の2冠でした。
"Let's Go, Let's Go, Let's Go"を1位にしたハンク・バラードは「ツイスト」のオリジナル・アーティストなんですが、チャビー・チェッカーがポップ1位、R&B2位だったのに対し、ハンク・バラードはポップ28位、R&B6位と、どちらもオリジナルが負けちゃいましたね。
(2021/12/31)
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