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ハリケーン或はピメンチーニャと呼ばれたブラジルの至宝、エリス・レジーナ #24

Elis, Essa Mulher

エリスは34歳になりました。ブラジル軍事政権下の厳しい時期にリリースされたアルバムです。そんな重々しい空気を感じつつも、未来への希望を忘れてはいけないというエリスの思いが詰まったアルバムは、彼女の後期の最高傑作と言えるでしょう。

ジョアン・ボスコの"O Bêbado E A Equilibrista"「酔っ払いと綱渡り芸人」は、軍事政府の不当な弾圧や追放された人へのメッセージが込められた歌です。また、ジョイスの作品を初めて取り上げたのもこの時で、"Essa Mulher"「或る女」も名曲です。

明るいサンバから、徐々にしっとりとしていく流れは、その頃の空気をよく表していて、エリスの歌唱力の素晴らしさも相まって、繰り返しますが最高傑作です。

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