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【戯言】完全な存在は交流を必要とするのか

執筆のアイディアを取り止めもなく文章にしたいと思います。
文章表現に気を配ると、言いたいことがこぼれそうになるのでその辺はご愛嬌を。

完全なロボットと不完全なニートの出会い。
設定はそんな感じ。
ロボットの方がヒロインですな。

ロボットはニートに問う。
「なぜ、不完全を善しとするのか」
ニートは答える。
「完全な世界が想像できないから」

前提として、不完全な存在である人間が完全を想像することは不可能だと考える。
完全じゃないから不完全なんです。
いや、鶏が先か卵が先みたいな話ですが。
だから、これも不完全な人間の戯言なんだと思います。

ニートはロボットに問う。
「完全ならどうして俺なんかと会話をする?」
ロボットは答える。
「————————」

なんて答えるんでしょうね。
まぁ、背景とか経歴によって色々あるかも知れませんけど。
不完全な自分には想像もつきません。

完全なら、不完全なものから学ぶことも問いを発することも無意味。
というか、閉じた世界。理想郷があるならそこから出る必要はあるのか。
そもそも問うという行為が他者を前提としている。完全な存在に他者は必要なのか。
完結された世界は交わらない。

ロボットは考えた。
「私は不完全を理解したいんだと思う」
ニートは思った。
「これが持たざる者の唯一の武器か」

いや、自分で答えるんかい。
不完全な人間にはこんなことくらいしか想像もつきませんな。天才故の孤独みたいな感じ。
ちょっと違うか。

完全は不完全じゃないから完全じゃない。
神が全知全能なら世界を作らない。
絶対主義と相対主義の終わることない戦い。

ロボットは再度問う。
「あなたは完全になりたいのか」
ニートは答える。
「愛を失いたくない」

人間は不完全ゆえに他者を求める。
欠けた世界を埋める何かをずっと探している。
そこに愛が生まれる。
だから、人間は不完全でいいのかも知れない。

ロボットは考える。
「愛……。支配欲、性欲、不完全な生命体が遺伝子情報を後世に残すために作り出したまやかし。そんなものに意味があるのか」
ニートは思う。
「意味がなくても、意義はある」

愛は愛でしかない。けど、それでいい。
その解釈が人間への福音なのかも知れない。

完全な存在は不完全を知り、不完全になる。
それを悲しむ自分もいる。
ねぇ、神様はどう思いますか。

ロボットは願う。
「愛を知りたい」
ニートは笑った。
「君にも最初からあるよ」

世界のどこかでこんな交わりがあったなら、愛にはやっぱり意義があるんだと思います。
解釈が一つじゃないから楽しい。
だからこそ、交流をする。
それでいいんじゃないでしょうか。

そこんとこ教えてください、神様。

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