東海道を歩く 3(写真と短動画日記)戸塚~大磯
2022年7月3日
東海道を歩く、三回目は戸塚から大磯だ
本日も酷暑が予想されるため、戸塚駅を5:40 スタート
10分ほどで八坂神社前を経由、ここから少々のぼりがきつくなり戸塚警察署前を通過して6:00ころようやく国道一号のバイパスに出た
「日本橋46㎞」の表示がある
さらに10分ほど歩いて、箱根駅伝戸塚中継所の辺りに
けっこう駅から遠いんですね
早朝はやや曇り空 しかし先週のように朝からガンガン照り付けてはたまらないし、ひたすらバイパスを歩くこのルートは日差しの遮蔽物もない(とくに見るものもない)
とにかく一心不乱に歩く(しかも戸塚は結構長い)
一時間ほどせっせと歩いて藤沢バイパスの分かれ道、ようやく地形や風景にも変化が現れる
バイパス分岐で左に分かれ、藤沢市内を目指す
はじめのチェックポイントは広重も描いた時宗総本山 遊行寺だ
駅伝の復路8区ではこの遊行寺の坂が最大の難関となるが、幸い今日のルートでは藤沢市内に向かって下る道 まだ行き交う人はほとんどないが、登ってくる車を見ているとけっこうな坂というのが感じられる
遊行寺(清浄光寺)は一遍上人を宗祖とする時宗の総本山
“東海道随一と謳われる木造本堂をはじめとした伽藍〔平成27年(2015)に10棟が国の登録有形文化財に登録〕や樹齢700年と推定される大銀杏などを有する修行道場として、また市民の憩いの場として今日に至っています”
…だそうだ
少しだけ道をそれ境内に入り、さきほどコンビニで調達したおにぎりを食べる(旅の途中は1個だけだ🍙)
広重の画では鳥居の直下に描かれている境川にかかる藤沢橋だが、ゆうに数分以上離れています
昔の地形は違うのかもしれないが、ここはやはり写真と絵の違いでしょう(笑)
この辺りでようやく朝の人の行きかいが… 戸塚からここまでかなり退屈だったので、なんか人懐かしくてほっとする
新興地帯の戸塚と違って、歴史を感じる藤沢市内(ちょっとオーバー?)
藤沢の由来は、段丘・崖のある川の意味で、「フチサワ(淵沢)」が転じたとう説があるそうな
土曜の朝だが、通学?や部活に向かうと思われる中高生の姿が見受けられる
落ち着いた佇まいの市街をしばらく行くと小田急江ノ島線のガードをくぐる
続いてJR東海道線の藤沢跨線橋 ここら先は藤沢郊外となる
鵠沼(くげぬま)、辻堂といった湘南っぽい名前の街並みだ
さらに10分ほどで藤沢警察署前を過ぎると富士見橋
ここから先はぐっと郊外感が増し、大きな病院や大学などあるが、距離の感覚がぐっと長くなる
黙々と30分ほど歩くと茅ヶ崎市に入り、松下政経塾の門が
へぇ、こんなところにあったんですね
さらに10分ほどで海岸線の134号線に出でる
本当は海岸沿いでなく、鉄砲道りを歩くつもりだったが、分岐の先にある松下政経塾を見つけたりで曲がりそこなってしまったのだ
まぁ湘南なので海を見たいもあったので「これはこれでいいか!」と思ったのだが束の間
海岸沿いに出たとたんそれまでの薄曇りから強烈な日差しとなった
湘南の日差しで喜んだのは10分ほど、なにしろ店も建物も何にもない
日差しを遮るものは何もない
車に交じって時折り自転車を飛ばす人に出会うが、この炎天下で国道を歩く人なんて皆無
コンビニはおろか、自販機さえない道をこのあと一時間半以上歩くことになる 「よい子はマネしないように」本気でそう思った
やっと相模川にかかるトラスコ湘南大橋だ
対岸は当初のゴール地点 平塚だと思うと素直にうれしい
人間苦行が続くと邪念が消えて心が素直になる、本当にうれしい…
平塚市内は二日後から始まる七夕祭りの準備真っ最中
見物する余裕はないが、市内に入る前に水分にありついた体は少し元気が出て、3キロ先の大磯まで歩くことにする
広重の画は平塚宿に入る手前のようだがあまり風景を探す余裕もなくて…
結局 戸塚から5時間半以上かかって何とか大磯駅到着
湘南の海岸線を熱き通して、汗でドロドロになった体と心で にぎやかな平塚でゴールするのは気がひけた…とうか、もう少しほっとできるローカルなゴールに行きたかったのもある
これで次の旅もこの気に入った駅舎からスタートできるわけだ(笑)
炎天下、無事たどり着けたことに感謝しよう!
使用機材:SONY α6400、DJI OSMO Pocket 2、iPhone8