今を生きている子ども
子どもに未来の約束はできない。
これは、わたしが子育てを通して感じたこと。
子どもが求めるものはいつも今欲しいものや、今してほしいこと。
大人はちがう。今だけではなく、未来のことも求めている。
それは、大人と子どもでは時間の感覚が全くちがうからだと思う。
大人の時間は、過去から現在、未来へと過ぎていく。現在にいながら、過去や未来を感じることができる。現在から過去にさかのぼって今おきていることを考えることができるし、未来を想像しながら今の行動の選択をすることが可能。
子どもの時間は、現在のみ、つまり今がすべて。今は今であり、未来とはつながっていない。幼ければ幼いほどつながっていない。
たとえば、
注射が終わったらごほうびねとアメを見せると今もらえるものと思い、もらえないとダダをこねる。
3日後に遊びに行くよと言うと、今から行くのだと思い、今は行かないことがわかるとダダをこねる。
よくこんなことがあった。
だから、子どもの時間の感覚に合わせて次のことを言うようにしていた。
予定は先に知っておいたほうがいいというのはきっと大人の感覚なのだろう。
大人になって、親になったわたしは未来の生活のために、今を準備のために使っている。今を生きる子どもがうらやましい。わたしにもそんな子ども時代があったはず。
子どもは今を生きている。
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