仕事と子育ての両立
先日2人目の子どもが小学校に入学したばかりのママの話を聞いた。
そのママは共働きで、家事、育児のほとんどを担当していたという。
毎日朝、子どもを保育園に連れて行き、その後通勤をしていたそうだ。
保育園に到着したらまず、保育園から揃えるように言われている着替えやオムツ、タオルを所定の場所に置き、それからやっと子どもたちを預け、その後ラッシュの中を通勤し、10分前に職場に到着。
帰りは保育園の延長時間に間に合うように退社し、大量の荷物を持ち子どもたちを連れて帰る。
そして途中スーパーに寄って買い物をし、帰宅。
その後夕食を作り、食べさせて、風呂に入れ、寝かしつけをする。
こんな生活をしていたと話してくれた。
そのママは、フルタイムではなく、パートや専業主婦だったらもっと余裕を持って子どもに接する時間が持てたのにと言っていた。
話を聞いていて、自分の時のことを思い出してみた。
2人目の子どもが小学校に入学するまでは専業主婦だった。
家事、育児はほとんどすべて私の担当だ。
専業主婦だったので、3歳になる年までは家庭で育てなければならなかった。
3度の食事を食べさせるのも、風呂に入れるのも寝かしつけも私の役目。
保育園に預けていないのでトイレトレーニングも自分でした。
幼い子どもはいつ何をするかわからないので、常に目の届く範囲に置き、目を配りながら家事をする。
買い物にも連れて行かなければならない。大声で泣きわめいて困ったこともある。
そして子どもを公園に連れて行ったり、一緒に遊んだりする1日。
ホッとする時間は子どもが昼寝をしている時間だけ。しかし子どもが起きた後はまた遊びに付き合わなければならないので、今のうちにと家事をする。
これを毎日続ける。休みの日は家族が揃うので忙しさは更に増す。ゴールデンウィークや年末年始は長すぎる休みだと思っていた。
当時の私は少しでいいから1人になれる時間が欲しかった。たとえそれが仕事だとしても。
その後仕事に復帰した。復帰したほうが忙しくなったが、生活にメリハリができ、気持ちは楽になった。
仕事と子育ての両立という問題はずいぶん前からあるが、未だ良い解決策は見当たらないようだ。
どこまでできたら両立かはそれぞれの個人、家庭の状況によって判断基準が異なり、これができたら両立ですというものがないということだろう。
この両立の問題は何なのだろうか?
私は両立は時間の使い方、過ごし方の問題だと思う。
2人のケースを見ても、同じ時間に対する悩みであるが、時間そのものが足りないと感じるのと家事、育児だけでないこと使う時間がほしいというのでは捉え方が全く違う。
自分が何を大切にしていて、何に喜びを感じるのか、どうしたら自分を喜ばせることができるのかをよく考えることを勧める。
毎日仕事と子育てをこなしていくことで子どもは成長し、ママは生活の知恵やスキルは向上していくものだ。両立に悩む時期は実はそんなには長くはない。
今の自分が最も大切したいものが分かれば、自分なりの両立は可能だと思う。