産後のメンタルからみた最高のサポートとは
妊娠、出産は人生の中でも大きなライフイベントです。
この時期にママとなる人が経験することを挙げてみると
ホルモンの変化
つわりによる体調不良
体調不良による家事、育児、仕事等の非効率化
職場環境や人間関係の変化
キャリアの喪失または停滞
夫やパートナーとの関係の変化
家計の変化
生命を育む使命感をもつ
体内に別の生命体がいるという違和感
先行きが不透明ゆえの不安
胎児、乳児に何らかの危害を与えてしまうのではないかという不安
これに加えて、
家を新築する、引っ越す
夫の転勤
親の病気、介護
などの別のライフイベントが同時進行で起きることも少なくありません。
子どもが生まれるということは、うれしいという一面もありますが、人生が変化するという大きな負荷がかかる一面も持ち合わせています。
その中でも産後は、産後うつに代表されるように負荷が大きい時期です。
産後にこんな経験はありませんか?
常に赤ちゃんのことばかり考える
自分のことは後回し
周囲の人たちとは切り離されたような感覚
視野が狭くなり、周囲の人の声が受け止められない
特に、出産後すぐから数週間、長い人なら数ヶ月。
これは、原初的母性的没頭と呼ばれる産後誰でも経験する状態です。
この時期のママは感受性が高まり、赤ちゃんに意識を集中させ、絶え間なく配慮しながらお世話を行なうのです。
これがうまく運ぶと、子どもの万能感を育むことができます。
しかし、うまくいかなければ、ママは警戒心やおそれの感情を引き起こし、産後うつになる可能性が高いと言われています。
無事に乗り越えるためには、
サポートを受けることが何より大切なことです。
サポートを受けることにより、身体の疲労を回復し、
再び周囲と関係を持てるようになることで
視野が拡がり、感受性の高まりが抑えられることで
赤ちゃんに程よいケアができるようになります。
そのためにあるのが産後2週間健診です。
産後の生活で困ったことがないかをみていきます。何か困ったことがあれば、何でも相談してみてください。
必要があると判断されれば、更なるサポートを受けることもできます。
もうひとつは家族によるサポートです。しかし今はコロナ禍。実家が遠く手伝う家族がいない場合も少なくないと思います。
その中でパパの育児参加がママの孤立を防ぐ最後の砦になります。
一緒に生活しているパパは、ママの子育ての様子がよくわかるため、サポートの最初のステップとなり得ます。
仕事もこなしていかないと、と思うと大変そうなのですが、ママの精神状態が落ち着いている方がかえって仕事にも集中できると研修する企業もあるくらいです。
ママの笑顔のために、パパのサポートは最高のサポートになります。