1.本における、嗜好の変化について

私は不定期ではあるが読書をする。
多く本に触れてきた訳ではないが、高校以後10年来専ら小説ばかり読んできたが、最近エッセイを読む頻度が増えている。
主な理由として
①一章が短く、仕事の休憩時間や寝る前など、スキマ時間に読みやすい。
②単純に登場人物を覚えられない。
という点が挙げられる。

①について、昨年職場環境が大きく変わり、電車移動が20分⇒60分となったり、休憩時間を1人で過ごすようになってから、時間を持て余すことが増えた。
※職場が基本2人体制の交代制で、1人ずつ休憩をとる形式なので、決して話せる同僚・先輩がいないわけではないぞ!
確かにプライベートで友人は少ないのは否定できないけれど………笑

そんなとき、
個人的に、活字は1章、少なくとも区切りがいいところまでまとめて読みたいので、電車移動中や休憩時間や読み始めると、どうしても区切りの付け方が難しい。
一方エッセイだと一章が数ページしかないので区切りをつけやすく、スキマ時間にも読みやすい。
また、筆致が美しいというよりは、平易で率直な表現で書かれていることが多いので、あまり頭を使わずに読むことが出来るのも大きい。
(もちろん筆致が美しい文章は大好きだし、文章を読むときにそれを求めることも多い。!)

②については結構深刻だ。
メインの登場人物が数名であればさすがに問題ないが、一気に5人とか出てきたり、しかもそれがカタカナだと、もう頭はひっちゃかめっちゃか。
人物が出てくるたびに頭の中で名前を反芻したり、特徴を描写している部分を何回も読み直し、時には紙に相関図やメモを書いたりする(笑)
本ではないが、最近見ているアニメが65話くらいまで進んでいて、
もうすぐクライマックスなのだけれども、
最初の方から出てきている登場人物の名前すら覚えてない人もいるからなあ、、、

という訳で最近はエッセイの比率が増えているのだが、
ちなみに最近読んだエッセイの中では、ハライチ岩井さんのエッセイが面白かった。

珪藻土に対する極端な畏怖、有名人だからこそ遭遇する周りの人間の面倒くささ、誕生日パーティーで見せた著者の狂気……

共感する事柄、いやいや気にしすぎでしょ!など章によって様々な思いが去来して読んでて非常に楽しかったが、
最も印象的だったのは最終章「澤部と僕と」。

相方の人間的特徴や強みを分析・的確に言語化しており、「なるほどな~」が止まらない。
そして著者なりの、決して真っすぐではない表現ではあるが、
相方への愛を語っているのがとてもやさしい気持ちになった。

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エッセイはスキマ時間で、気軽に読めるのが大きな長所なのだが、
それ故に流し読みしてしまっている部分も多く、忘れてしまっている部分も数多くあるので、
近いうちにまた読み直してみたい。

余談ですが、この本をきっかけに聴き始めた「ハライチのターン!」が
病的に面白いので、聴ける方はぜひ聴いてみてください。笑


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