小刀を使ってカトラリーを作る
カトラリーを作るときには数本の刃物を使います。平ノミ、浅丸ノミ、極浅丸ノミ、掬いノミ、小刀です（名称は違うかもしれません、アバウトですみません）。スプーン、フォーク、バターナイフなど作るものによって、刃物の出番も変わってきます。
最近は小刀の出番が多くなりました。極浅丸ノミ、平ノミの出番は減りました。気が付いたらそうなっていました。なんでだろうと、小刀で木を削りながら、つらつら考えました。使い勝手がいいというのはもちろんなのですが、やはり使っていて楽しい、ということのようです。
作り手としてはやはり、作業場にこもって、一日中作業をするからには作業そのものを楽しみたい、というのが本音です。楽しくない作業を一人で一日中こもって続けるなんてものはやはりしたくないです。
楽しく削って、いいものができて、お客様も自分も満足、ということをやりたいです。
ただ、楽しくといっても、木目が入り組んでいるところの仕上げの削りをするときには、緊張します。刃の入れ方を間違えて、ごっそり割れが入った時には目も当てられません。
刃物を研いで、スーッと削って、光沢のある木肌が現れると、とてもやりがいを感じます。