【映画】「コーダ あいのうた」ネタバレあり
お久しぶりです!先日、映画「コーダ あいのうた」を観てきた。難聴の立場である私でも感動した。全世界のの人に見て欲しい映画。以下からネタバレ注意。
映画タイトルにある言葉「コーダ」を知ってる人は少ないだろう。聞こえない家族を持つ、聞こえる子供のことを。私も聞こえにくい環境で「コーダ」を知ったけど、この映画で「コーダ」の現実を知った。登場人物はルビーという名の高校生の女の子。彼女がコーダで、両親と兄が聞こえなくて沢山の苦労を抱えている。家族で漁師業をやっていて、彼女が学校に向かうのは漁が終わってから。ある合唱の先生に
「才能がある、大学に行かないか?」
と彼女の音楽の才能を見出される。彼女は聾者の家族でお金がないから無理というけど乗り気になって無事に音大へ。こんな先生は日本にはいないし、才能をさらに伸ばそうとする先生がいたら良いなと思った。
この映画で感じたのは、多様性を受け入れる海外でも差別がある。日本と違うのは一人でも理解者がいる事。でも対象者の困りごとを知っていないと、本当の理解者にはなれないと思う。まずは知ることが第一のスタート。合唱の発表会の途中で、娘を見に来た聾の両親の立場を描いているシーンが印象的に残った。声を聴けないのは辛いという感情だけで表せないほどの心情があるのだと思う。見ている私も、驚愕する世界だった。
今、コロナ禍で「支援を得られにくい人」の存在が可視化しにくくなっている。人との繋がりが希薄になって、ヤングケアラーやネグレストの存在が見逃されている。そのせいで支援が必要な人への支援が遅れたり、命を失うケースが出てきている。「コロナ禍だから仕方ない」は許されない。少しの視点を変えるだけで困っている人の助けになる可能性もあるのではないか。一人一人にできる事を実行するだけでも変わるかもしれない。
今回の映画は観てよかった。自分の考えを変えられたように思う。人生を変える作品との出会いって大事だな~
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