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「名刺を切らしておりまして・・・」② 

の続きです。

民間企業の経験がなく、区役所でしか働いたことのない人は、「ふつう名刺は会社が作ってくれる」という事を知りません。だから、役所が作ってくれなくても疑問すら持ちませんし、それ以前に、周囲の先輩が名刺を使う場面を見ないので、自分もあまり気にしません。

なので、「名刺を切らしておりまして・・・」と言わなければならない事態に自分が遭遇して、初めて店に走るのです。

お店に行けば、名刺のひな型があり、その中から選びますが、事前に相談にのってくれた先輩と似たスタイルの名刺を作ることが多いと思います。だから、職員によって、持っている名刺のデザインはさまざま。公務員であっても、(仕事の名刺ですから抑制は効いていますが)私用名刺みたいな感じです。

ある者は、「品格を考えるなら(見栄を張って)名刺に余分な事を書くな」と先輩からアドヴァイスされ、必要最小限の記載しかない名刺を作りました。

後日、会社で働く片想いの彼女にその名刺を渡したら、「なにもかいてないね・・・」と言われ、そのせいかは不明ですが、ふられたという話を聞きました。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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