見出し画像

「不気味の谷」は人間の美的感覚に影響を与えるのか


ロボットの分野では「不気味の谷」という言葉があるが、生成AIの静止画・動画でも同現象が起きているのでは

先日のワイドショーでは、電車の窓から見える家並みの動画、その本物と生成AIとの比較をしていましたが、多くのコメンテーターが生成AI作品を本物だとして選択しました(演出のためか)。

しかし、私にはすぐ生成AIだと分かりました。車窓に見える家並みの多くが似通っており、それが「ぶきみさ」を感じさせたからです。製作者への忖度なしで、失礼ながら正直に申し上げると、生成AIの静止画(抽象画以外)の多くは、ムンクの「叫び」にも似た「ふあんかん」「きもちのわるさ」を感じます。今回の動画も例外ではありませんでした。

ロボットの分野では「不気味の谷」という言葉を聞いたことがありますが、生成AIの静止画・動画でも、「不気味の谷」現象が起きているのではないでしょうか。だとしたら、製作が困難なロボットよりも早く顕在化しているのかもしれませんね。

しかし、素直にそれを口にすると、製作者への誹謗中傷と誤解される心配があるので、皆気づかぬふりをしている可能性は無いのでしょうか。

もちろん、その違和感が少なかったり、スパイスとして機能しているものもあるので、それは、ありがたくヘッダー画像に使わせていただいたこともあります。

山崎監督も似たような感想をお持ちか

「人間が作った映像、AIくつがえせぬ」 「ゴジラ-1.0」山崎貴監督:朝日新聞デジタル (asahi.com) 2024.2.22の私の記事ではAI映像の「不気味の谷」にふれましたが、山崎監督も似たような感想をお持ちのようで、嬉しくなりました。アカデミー賞おめでとうございます。

AI映像が人間の美的感覚に与える影響は

前述したように、AI映像にも違和感が少なかったり、スパイスとして機能しているものもあるので、私もヘッダー画像に使わせていただいたこともあります。ですから、そんな私が言える立場ではないかもしれませんが、最近は個人のブロブだけでなく、広告のヘッダー画像にもAI映像が目立つようになったので、今後、人間の美的感覚に与える影響はどうなのでしょう。

(2024.2.22、2024.3.13のパレット記事の加筆再掲)



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


いいなと思ったら応援しよう!