#ネタバレ 映画「16ブロック」
「16ブロック」
2006年作品
人は生まれ変わることができる
2008/9/14 6:38 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
人生に行き詰まってしまうことがあります。
このままでは身の破滅です。
しかし、そこから脱出するにはあまりにも大きな壁が存在し、とても突破できません。
誰にでも相談できる内容でもありません。
この映画には、酒びたりのさえないオジサンとしてブルースが登場します。
彼の心の中には、前述したような悩みが渦巻いていたのですね。
そこで登場するのが「サイン」です。
ブルースの代表作でもあるキーワードがここで再登場します。
「人生を変えた一本の映画」などと言う特集がありますが、「16ブロック」はそんな珠玉の作品でしょう。
悩み事があるならばこの映画を観ることをお勧めします。
あなたに向けてどこからか発せられた「サイン」を見つけることができるかもしれません。
ひとは生まれ変わることができるのです。
だから、この映画のラストが誕生日になっているのは、まったく正しいのでしょう。
追記 ( 箝口令(かんこうれい)と戦死 )
2017/12/18 16:45 by さくらんぼ
「 昭和十年代の軍事指揮者らは自分に都合の悪いことが生じたとき、箝口令(かんこうれい)と戦死の二大命令を兵士たちに強要するのが特徴であった。 保阪正康
事件が起こるや直ちに箝口令を敷き、関係する兵士を激戦地へ送ったことが、当時の兵士の証言が記録として残されていない理由だと、ノンフィクション作家・評論家は、昭和11年の二・二六事件を検証する中で指摘する。長年その究明に取り組むのは、同じ構造がその後も反復されて今に至っているから。『ナショナリズムの昭和』から。 」
( 2017.12.18 朝日新聞(朝)1面 「折々のことば」 鷲田清一 965 より )
追記Ⅱ ( 彼の誕生日 )
2018/2/21 17:01 by さくらんぼ
映画「スリー・ビルボード」は映画「生きる」のオマージュだと思います。
この映画「16ブロック」は、詳細を覚えていませんので、現段階ではオマージュだとまでは言えませんが、どこか遠くに映画「生きる」が透けて見えるような気がするのです。
共通のキーワードである、公務員、自己嫌悪、死(病死・口封じ)、誕生日などから。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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