楕円針のカートリッジに、互換性のある丸針を付けてみた
別記事で、「私のようなローファイ好みは、安価な丸針のカートリッジを使えばよいかも」と書きました。
わが家のレコードプレーヤー「AT-LP60X」は丸針ですが、「TN-350-SE」は楕円針です。
オーディオテクニカのHPで「TN-350-SE」付属のカートリッジ 「AT100E」と互換性のある(楕円針ではなく)丸針を調べたら、「VMN10CB」(VM10CB用 交換針・針圧2g)を見つけたので購入しました。
さっそく「AT100E」に取り付け「TN-350-SE」で試聴してみました。
(注・互換性のある針でも針圧が違いますので、針圧等の調整も必要です。)
すると、目論見通り、微かに高域は減り、厚みのある中音域が張り出してきました。
しかし、高域が減った代わりに、ほんの少しだけ中音域が目立ちすぎる気がして、それはそれで、わずかに耳障りな感があります。
そういえば、「TN-350-SE」自体、わずかに中音域が強めに出る傾向があるとネットにありました。ゴムシートの音の傾向とか。
( 余談ですが、昔、マランツのCDプレーヤーCD34を聴くとき、CDの上にゴム製のCDみたいなスタビライザーを乗せると、音色にゴムらしい質感が付加された経験があります。今回の「TN-350-SE」からも、そんなゴムらしい質感が聴こえる気がします。しかし、それはゴムと思うからゴムに聴こえるのであって、肉声と思えば肉声っぽい演出でもありましょう。
ゴム製のCDスタビライザーはCD34には使えましたが、私が買ったことのある他のCDプレーヤーでは、使えないものがほとんどでした。CDトレイが薄いので、回転すると,スタビライザーが飛び出てしまうようです。)
今回はそれに丸針の個性が加算されたわけです。オリジナルではなくなったので、バランスが崩れた可能性もあります。
ゴムシートを音色が違うフェルトシートなど、(既製品を買っても良いし、ホームセンターで代用品をさがしても)他のものに変えるのも良いですが、いったん「AT100E」の交換針をオリジナルの楕円針に戻しました。迷ったらオリジナルに戻ってみる。これが定石だと思います。
これで少し落ち着いた感があります。まだトータルとしての「TN-350-SE」はエージング途中です。これから、音色も変化していくことでしょう。
今回のテストで針による音の違いが体験できましたので、組み合わせるスピーカーやソース、あるいは気分の変化等によって、ときどき針の再選択をしたいと思います。ターンテーブルシートの件も含めて、今後のお楽しみです。