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「免許証の自主返納」という「失恋」

先日、5年ぐらい早めだと思いますが、私はクルマの「免許証の自主返納」と「運転経歴証明書の新規申請」をしました。

誰かに圧を受けたわけではありません。免許を取って50年ぐらいになりますが、たまにしか乗らないサンデードライバーでしたし、20年ほど前から完全なペーパードライバーなので、運転しない免許の更新が、おっくうになったのです。

しかし、返納が終わって、しばらくすると、「失恋したような、傷心の気分になる」ことに気がつきました。自発的にやった事なのに。

時期を同じくして、「高齢者の免許返納は認知症のリスクを高めるので止めた方が良い」というニュースも流れるようになり、自分の傷心を思い出して、「そんな事もありえるかも」と思ったりしております。

傷心の部分をもう少し詳しく書いてみます。

私が免許を取ったのは20代の前半です。就職して、仕事に少し慣れたころ、残業が終わった後に(夜7時ごろ)、家族に職場の裏通りまでクルマで迎えに来てもらい、(学習塾へ通う子供のように)夜間自動車学校へ通いました。初めて実社会に出て、いろんなことに無我夢中の、文字通り青春時代でした。

そして、めでたく一発で免許を取ってからは、クルマ選び、クルマいじりの楽しさや、ドライブの楽しさがありました。

乗ってくれる恋人こそいませんでしたが、海へ山へと、片想いの人を想ったりして、自分で編集したカセットテープで音楽を流し、クルマを走らせたりしたものです。

今思えば、クルマの免許の思い出は、あまずっぱい青春の思い出と結びついていたのです。

それが・・・免許を返納し、その日からハンドルを握れなくなることで、突然に終わってしまった。

「何歳になっても青春だよ!」という話もありますが、私は「免許の返納で青春の一ページに幕が下りてしまった」と感じているのです。そして、それは、失恋のような気持にさせるのです。

( 関連記事です。)

@ 「免許証の自主返納」と「運転経歴証明書の新規申請」をしてきました|sakuranboのパレット (note.com)

@ 青春の思い出、「初代ゴルフ」と「二代目スターレット」|sakuranboのパレット (note.com) 

追記 2024.8.21 ( 高齢者の事故率は本当に高いのか )

では、認知症予防のために免許を返納しなければ、高齢者の交通事故はどう防ぐのだという問題が残ります。

それについてTVでは「高齢者よりも若者の事故率の方が高い」と解説していた記憶です。高齢者のペダルの踏み間違いらしい事故が目立ちますが、それは、ニュースで取り上げられるせいかもしれません。

そして、「高齢者は自損事故が多いが、若者は人身事故が多い」とも話していた記憶です。さらに、昔から、自動車保険の保険料は、若者の方が高いという記憶もあります。又、自動ブレーキの技術も発展して行くでしょう。

追記Ⅱ 2024.8.21 ( 極論ではなく、適切の中に正解がある )

「高齢者の免許証は返納させよ」という声に対して、「高齢者の免許返納は認知症のリスクを高める」という声が出た事は、ある意味健全な姿だと思います。

概して、ものごとは極論ではなく、適切の中に正解があると思います。その適切に近づくためにも、「認知症のリスク説」が出たことは、良かったと思いました。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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