#ネタバレ 映画「天才作家の妻 -40年目の真実-」
「天才作家の妻 -40年目の真実-」
2017年作品
エイリアン
2019/1/29 9:51 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
冒頭、ノーベル賞に決まった旨の電話が入るエピソードがあります。
そのときの、夫婦二人の演技が素晴らしい。
夫婦ともども歓喜していますが、その喜びの深度が違うのです。
夫は表面的な喜びです。単純な子どものよう。
しかし妻は、エイリアンのように夫に寄生(!?)し、苦労して結果を産んだ歓びに、「トラトラトラ」(ワレ奇襲ニ成功セリ)的な喜びの中にいるのです。
私には才能もなければ、出世欲もありませんから、あまり、この夫婦には感情移入できませんでしたが、とりあえず祝杯を。
★★★★
追記 ( エイリアン )
2019/1/29 10:05 by さくらんぼ
夫はヒゲを含めて長髪ですが、妻は短髪です。この記号から、もしかしたら、男女の役割が逆転している可能性があります。
妻はゴーストライターですが、虐げられていたのではなく、実は、陰で夫を支配していたのでしょう。
当時、女では売れっ子作家にはなれないので、結婚し(男に寄生して)、いい加減な夫を芸の肥やしにして本を書いたのです。
すべては妻の壮大な計画であり、夫はその為の道具でしか無かったのかもしれません。
追記Ⅱ ( 「同床異夢」 )
2019/1/29 10:12 by さくらんぼ
>冒頭、ノーベル賞に決まった旨の電話が入るエピソードがあります。そのときの、夫婦二人の演技が素晴らしい。(本文より)
その直前、夫は妻にHをねだります。
「もう眠いから」と嫌がる妻。しかし夫は、「見知らぬ若い男だと想像して…」と言いながら、妻の目を手でふさぐのです。そして上に乗る夫、あえぐ妻。
「同床異夢」ですね。
もしかしたら、これが主題でしょうか。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)