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「名刺を切らしておりまして・・・」

先日観たTVの話です。

取引先との名刺交換のとき、相手の社長が「名刺を切らしておりまして・・・」と言いました。社長でもそんな事があるのかと驚きました。

それで思い出したのは、区役所職員の名刺の話です(もちろん地方公務員がすべてそうだとは言いません。毎月のように名刺を使う係もあるでしょう)。これは、例えば区役所の、おもに一般住民相手の係の話です。

私の知る限り、その係の、いわゆる新規採用ヒラ職員の何割かは、1年経っても名刺を持っていないと思います。彼らがその係にいる間(平均5年)に0~数枚しか使う機会がないからと、いう事もあるでしょう(人事異動で2つめの係に来たヒラ職員は名刺を持っている人が多いですが、やはり、ほとんど使い道がありません。又、係長以上は名刺を持っていると思います)。

新規採用者の多くは自分が名刺を使う機会に遭遇して、初めて「必要かな?」と思い、お店にかけこみます。区役所職員の名刺の所持は義務ではないと思います。だから、多くの場合、先輩・上司も助言してくれません。役所が作ってくれるわけではありません。

自己紹介が必要な場合は「徴税吏員証」などの公的な身分証明書を使います。警察官が、対住民においては名刺ではなく、警察手帳で対応するのを連想します。

なので、そのような係では、名刺交換時のマナーなども、私の知る限り研修もなく、先輩・上司から教わる事もないでしょう。多くの人は、たぶんTVドラマを観て学んだりするのだと思います。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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