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オーディオとは、詰まるところ「格」を味わうもの、なのか
エジソンが蓄音機を発明したあとのオーディオの黎明期は、もっと歪が少ない音、もっと鮮明な音、もっと大きな音、もっと低音を、もっと高音を、もっと小さな音から大きな音まで幅広く・・・などと、改善点がたくさんあって、エンジニアはその克服を目指して努力してきました。
そして今は、ほぼ、その問題点が解決されています。もうエジソン時代のような音を出す音響機器はないでしょう。
そんな中では、マニアは何を持って良い音とするのか、何を目指せば良いのか。
その一つを、私は「音の格」だと思います。
「格の違い」の「格」です。
でも・・・何を持って「格」と言うのか。
これは体験してもらわないと伝えるのが難しい部分なのですが、以前、あるマニアにお話したら、以心伝心で「そうだな」と、すぐに理解してくれましたので、嬉しかった覚えがあります。
例えが適当ではないかもしれませんが、時計に例えると、数千円で買えるクォーツ時計と100万円のゼンマイ時計・ロレックス。
時計としての性能はクォーツ時計の圧勝でしょうが、時計としての「格」はロレックスの圧勝でしょう。そんな事もあるのです。これは価格が生み出す価値の話であって、価格そのものの話ではない事はご理解いただけると思います。
別記事で安いオーディオアンプの方が高級アンプよりも音が良い事があるという話をしました。
しかし、それでも、多くの場合、音の「格」は高級アンプの方が上だと思った方が良いと思います。
オーディオの楽しみ方には、「音の格を味わう」というものも有ると思います。
追記 2024.10.10 ( 「田舎の日曜日」 )
画像は私が持っているレーザーディスクです。本題とは関係ありませんが、映画もジャケットも美しいので手放せないものです。
レビューは下記に・・・
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