![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138024127/rectangle_large_type_2_7eaef71a176afbe90fa3703af70a6d7a.jpeg?width=1200)
アルバムブック【同人誌】
同人誌の覚え書きのような、あとがきのようなものです。
しょっぱなから4冊目です。順不同にも程がある。
概要
![](https://assets.st-note.com/img/1713430799868-eh68x3hufS.png?width=1200)
人生で4冊目に出した同人誌です。
それまでシリーズで描いていた「フィルム現像風ネットプリント」をまとめるアルバムと、L版サイズの豆本(4ページ)のセットです。
「九龍妖魔學園紀OOA」は一人称視点にこだわって作られていると感じたので、できるだけ創作と現実の境目がなくなるような同人誌にしたいと思いながら作りました。
作った経緯
今回の同人誌の原作である「九龍妖魔學園紀OOA」はSwitchのソフトです。Switchにはスクショ機能がついています。推しの顔、言動を即保存できるとても素晴らしい機能です。ゲームを始めてすぐに私のSwitch本体は推しの皆守甲太郎のスクショでデータがいっぱいになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713691965496-9yaydoKjPK.jpg?width=1200)
興奮で連写したスクショのダブりを消しながら「カメラのデータ整理に似てるな~…そういや九龍の時代(2004年)ってデジカメとか写ルンですの全盛期だな~…」と当時に思いを馳せると、なんだか同じ立ち絵でも場面によって微妙に表情が変わって見えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713262903977-fWh1vOLxn5.jpg?width=1200)
それが面白くてゲーム内で起きたイベントなどをフィルム現像風ネットプリントとして頒布しながら描き貯めていたのですが、10枚を超えたあたりでそろそろ本にしてまとめたいな~となりまして。
![](https://assets.st-note.com/img/1713688450952-2WudTkps0E.jpg?width=1200)
ただ、イラスト本にしたところでもう既にネットプリントとして手に持ってる人は要らないよなあ…と考えた末に行きついたのが「アルバムブック」でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1713429872669-Fye9CZhDra.png?width=1200)
仕様
アルバム
昔、アルバムの中に写真をしまう時は、一枚一枚ポケットに差し込みながら「あんなことがあったなあ、その時はこんな風に感じたなあ」と思い返すのが好きでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1713688624820-4c0SM48PNb.jpg?width=1200)
アルバムのガワを作れば、今までネットプリントを印刷してくれてた人はそれをしまって本が作れます。何より、自分でしまうことによってゲームをプレイしていた時のことを現実に在ったことのように思い出せるんじゃないかと考えました。
より実在感を出すために、アルバム本体は「主人公が所属するハンターギルド組織が作った販促物」という想定でデザインしました。人員募集のために謎のパペット劇を制作する組織なので、作っててもおかしくないはずです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713690512718-ql1aFqiwOg.png)
3年経った今見ると販促物としてはもう少し分かりやすいデザインの方が良かったなとも思うのですが、なにかしらのグッズ感は出ているので良しとします。あと普通に私好みのテイストなので、花丸とします。
![](https://assets.st-note.com/img/1713430324812-uf9ZAHLPVG.png?width=1200)
買ってきた綺麗な既製品のアルバムブックをバラし、自作の表紙をホッチキスで止め直して作りました。工作すぎる。
![](https://assets.st-note.com/img/1713688569213-G1nt2gve1Q.jpg?width=1200)
漫画
ただアルバムだけを作るというのも寂しかったので、「写真をポケットから取り出して懐かしむ感じで読める漫画」というコンセプトでL版の4ページのミニ漫画を付属させています。アルバムのポケットに入るサイズです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713688785603-ukPC8f7H8G.jpg?width=1200)
「懐かしむ」というキーワードからレトロな感じにしたかったので、レトロ印刷さんに印刷をお願いしました。
表紙はバウムという黄みがかった厚紙に、本文はカーネルというこちらも黄みがかった中厚紙、インクの色はボルドーで、温かみのある懐かしい雰囲気にしてみました。どさくさに紛れてずっと憧れだったツヤプリもお願いして…これがまためちゃくちゃかわいくて!
おかげさまで、小さいながらもお気に入りの一冊になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713426971105-YOyT3YTUKW.png?width=1200)
漫画の内容としては、「被写体になっていた側の皆守はどんな気持ちだったのか、撮られた自分の写真を見て何を思うのか」を描きました。
撮ってもらった写真を見て「あの時自分ってこんな顔してたんだ」と気恥ずかしくなるような、自分は相手を見ていたけれど相手は自分を見ていたのだと感慨深くなるような、そういう話です。
内容全部言っちゃった。4ページしかないから全部言わざるを得ない。
![](https://assets.st-note.com/img/1713430122715-oKpAPTclVq.png?width=1200)
オマケ
オマケとしてネガ袋もつけてみました。
写真屋さんに現像をお願いすると、大抵ネガ袋の中に現像した写真を入れてくれますよね。これがあると写真を現像しました感が増すなあと思って制作しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1713491934763-oimXq0kofJ.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1713491858421-FS2FY8t2dW.png?width=1200)
その他
あとは3年経ってそろそろ時効かなと思うので、こっそり仕込んでいた要素の種明かしを。
![](https://assets.st-note.com/img/1713688240585-6C7TXED0Il.jpg?width=1200)
実は、アルバムのポケットの中にサイレントでプリクラを入れていました。ちゃんとシールになってるので貼れます。
九龍妖魔学園紀では仲良くなったキャラクターからプリクラがもらえます。これもまた2000年代って感じがして良いですよね。
そんな原作とリンクするアイテムがあったら嬉しいかなと思って製作しました。
もしまだ現物のアルバムを持っていて中を確認していない方がいらっしゃいましたら、探してみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1713688000677-J0ngxk8NHN.jpg?width=1200)
プリクラに気付いてくださった方から「一目見た瞬間に『どこにしまったか忘れてしまっていたプリクラを数年ごしに発見した』時のような嬉しい驚きを感じました」とご感想を頂き、跳ね回って喜んでしまいました。まさにそんな風に楽しんでもらえたらいいなと思って封入したので…!
こんな風に驚いてもらえたら、こんな風に楽しんでもらえたら、と、いつも試行錯誤しながら創作しているので本当に嬉しかったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713485858305-h5QbR3x8vW.png?width=1200)
逆に、読んでくださった方から感想を頂いて「そういう想定で描いてはいなかったけど、その視点めちゃくちゃ良いな!参考にしていいですか!?」となることもあって、これも創作をやっていて楽しいなと感じる出来事のうちの一つです。
これについては次回のnoteで書きたいと思います。
終わりに
フィルム現像風ネットプリントを再登録しました。↓
88G586895T
(ローソン/ファミマ・〜2024/05/20まで)
そんなこんなで、できるだけリアリティラインを上げたかったので時間の許す限りオマケを追加していました。やりたいことがやりきれて大満足の1冊です。
あと、とりあえず一発書いてみて思ったんですけど、これ普通にあとがきに収まる分量じゃね~ですわね。
本の詳細
タイトル:フィルムの向こう
ジャンル:九龍妖魔學園紀(皆守甲太郎中心)
形式:アルバムブック入り同人誌
発行日:2021/08/14
印刷所:レトロ印刷(漫画)、ネットプリント
サイズ:A5
頁数:アルバム・16ページ(12ポケット)、漫画・4ページ(表紙含む)
【漫画】表紙:バウム
ボルドー(つやプリ)
本文:カーネル
ボルドー
オマケ:ネガ袋風封筒