「いざない」 青山勇樹
「いざない」という詩を紹介します。
あした
真夜中の海にこないか
果てしない波のくりかえしのなかで
いつまでも眠る真珠になろう
それは美しい歌でもなく
それは誓いの言葉でもなく
ただうずくまるだけの真珠
その透きとおる肌のおもてに
あらゆるものを映して
どんないろやかたちやにおいも
ひかる真珠の沈黙のために
用意された答えに過ぎない
それならばうずくまることで新しく
すべてのものに答えてゆこう
あした
真夜中の海にこないか
波の音を聞きながら
きみが本当に眠ってしまうまえに
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あなたの心に、言の葉を揺らす優しい風が届きますように。光と戯れる言葉のきらめきがあふれますように。