銃の歴史からみる、信長は世界制覇できたのか!?
銃の歴史からみる、信長は世界制覇できたのか!?
現代日本では一般時は銃を持つことが許されてないところからも銃の開発からは取り残されている気がしてるし、なんとなく日本は銃は遅れているイメージがある。種子島にもたらされた火縄銃を日本人はありがたがってべらぼうに高い値段買ってしまっている。
信長のころには火縄銃は国産化され世界と比べても銃保有量は世界一だったというけど、時代遅れの古臭い銃をたくさん持っていただけでしょ。
ここで銃の歴史をたどってみると
火縄銃(マスケット銃)は1475年にヨーロッパで開発され、日本には1543年に伝来。70年くらいの遅れはあるこでこの時代の70年って考えるとそんなに遅くないかなとも思う。
しかもこのあとミニエー銃と呼ばれる銃が登場する300年後くらいまでたいした進化はなく、しかも日本国内で独自進化していた火縄銃はヨーロッパの銃と比べて圧倒的に有効射程や命中精度が高かった。(有効射程:マスケット90m、日本式火縄銃200m)
ヨーロッパで銃は300年間何も進化しなかったわけではなくて、100年後にフリントロック式が開発されて、ヨーロッパではフリントロックがメインになっていた。これのおかげで雨に強くなったけど命中精度と操作性が悪くなった。ヨーロッパでは戦術的に、練度の低い兵士でも引き金を引けば打てる武器という扱いだったのでそれで良かったでした。
日本にもフリントロック等の技術は入っていたが、射撃戦方法論の違いや射程、命中精度、連射速度の全てにおいて弓矢の方が高性能と言えるフリントロック式は普及せずに、国内で独自進化した命中精度の高い火縄銃が普及していった。一発必中をかかげ、いくつかの流派に分かれていたくらい。この状態が300年続いていたわけです。
つまり世界最大の銃保有量を誇っていたこの世界最高性能と言っても過言ではない銃を携えて、大陸に進出していたら、、、、
第2次世界大戦中にアメリカは日本兵との白兵戦はできるだけ避けろと言われていたという噂の戦闘力のサムライ日本兵が大陸進出していたら、かなりのところまで行っていたんじゃないかと想像してもおかしくはないでしょう。
つまり信長の大陸進出は頭がおかしくなったわけでなく、冷静に分析してもたいして無謀な挑戦というわけでもなかったのかもしれないと、、、、妄想しています。明智の信長殺しは日本の歴史を大きく変えたのかもしれません。
ちなみに1847年にミニエー銃の登場です。この銃弾は、銃火器界の革命で、それまでの銃器の射程距離を数倍にまで伸ばす威力を持っていました。ここでやっと日本の火縄銃の性能を上回ります。
(有効射程:マスケット90m、日本式火縄銃200m、エンフィールド銃450m)