相撲取り

「自分なんかが優勝していいんでしょうか」初優勝 徳勝龍

幕尻(まくじり):幕内の地位の中でもっとも下の地位。幕内の最下位。前頭の最低位。頭の最低位。

「自分なんかが優勝していいんでしょうか」
優勝インタビューで開口一番、徳勝龍は笑いをとった。


1月26日、幕尻の力士として昭和以降初めて千秋楽の結びの土俵に上がった徳勝龍(とくしょうりゅう)が大関 貴景勝(たかけいしょう)に勝って、初めての優勝を果たしました。


これは本人いわく、1週間前の1月18日に急死した、
母校・近畿大相撲部の伊東監督と、
2015年に死去した北の湖親方の
2人の「師匠」にささげる優勝だった。
徳勝龍は「良い報告ができる」と喜びに浸った。


今回の徳勝龍の優勝はとにかく記録ずくめで、
まず、
①殊勲賞、
②敢闘賞をダブル受賞。
③この徳勝龍は前の3場所は十両だったんですが、再入幕しての優勝は史上初。
④そして木瀬部屋(きせべや)出身力士としても初優勝。
⑤奈良県出身力士としては98年ぶり
そして今回とくに目立つのが
⑥幕尻の力士が千秋楽の結びの一番に登場したこと自体が、昭和以降初めて、1972年以来の48年ぶり
さらに
⑦幕尻の力士の優勝は2000年以来、20年ぶり。
⑧平幕の力士としても優勝は昨年、2019年の夏場所以来。


と記録ずくめの快挙が華を添えています。


ちなみに

幕内(まくうち)とは
大相撲で6つある階級(幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口)の最高級で、最高位。番付でも最上段に大きな字で記載されているやつです。


前頭(まえがしら)とは、
幕内力士のうち、横綱と三役(大関・関脇・小結)を除いた力士。役についていないという意味で、平幕(ひらまく)と呼ばれます。

そして

幕尻(まくじり)とは
幕内の地位の中でもっとも下のこと。つまり前頭(まえがしら)の最低位。

今回優勝した徳勝龍はこの幕尻でした。では。

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