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『映画すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』ネタバレ感想

こんにちは、すみっコぐらしファン歴11年のりいです。
すみっコぐらしが新キャラクターとして発表されてからのファン、古参の目から見たネタバレ感想を書いていこうと思います。

1作目『とびだす絵本とひみつのコ』、2作目『青い月夜のまほうのコ』もちろん劇場で鑑賞済みです。こちらのことにも少し触れながら書くので、まだ見てない人はぜひ見てくださいね。もちろんこの映画単体でも楽しめます。

映画化第3弾の発表があってから、公開までめちゃくちゃ楽しみにしていました。ムビチケを買い、インスタ公式アカウントをワクワクしながら眺め…途中ナレーション変更などのお知らせもありましたが、延期なく予定通りに公開日を迎えその日に劇場に足を運べたことが感慨深いです。
主題歌のPerfumeさんもプロモーションにたくさん参加してくれていて、動画が上がるたびに好感度が爆上がりでした。映画館に出かける直前にすみっコディスコのコラボMVがあがって、可愛さにワクワクが止まりませんでした。

ちなみに私は2児の母で、今回上の子を連れて劇場鑑賞しています。上の子は年長さんの時から3回連続ですみっコ映画を楽しんでいます。年齢上がっても楽しめるし、物語の奥深さに心打たれる様子は良いですね。
下の子は普通なら映画館に足を運べる年齢なのですが、怖がったり途中退席がありえそうでまだ連れていったことがなくて、今回もお留守番です。
アンパンマンやしまじろうで練習してから…とも思うけど、いつか小さい子がうるさくしてもよいすみっコ鑑賞会があれば連れて行きたいです。

さてさてこの辺りからネタバレ全開でいきます。
まずは過去作についてちょっと触れます。

とびだす絵本とひみつのコ

泣けるとバズった伝説の1作目。劇場で嗚咽漏れるほど泣きました。円盤も持っていますが、ひよこの正体が分かるあたりから本当に辛くなるので見るのは覚悟が必要…それも含めて大好きな映画です。
なんと今回はこの1作目と脚本の方が同じなので、期待を寄せつつまた抉られたらどうしようと一抹の不安もありました🤣

青い月夜のまほうのコ

1作目と比べると泣けるシーンよりも可愛く華やかなシーンが多めで、子ども向けならこういうのがいいよねと納得してたらエンドロールに涙腺持っていかれた思い出が強いです。特典の絵本でふぁいぶとのお別れやとかげの感傷が描かれていたのにも心打たれました。
とにかくふぁいぶが可愛くて、うちの子は劇場を出てからずっとふぁいぶに夢中でした。ファミマでくじを引いたらとかげとふぁいぶが当たったのもいい思い出…!

BUMP OF CHICKENさんの主題歌もよくて、すみっコの世界に寄り添った歌詞が本当によかったですね。しかもまさかのライブグッズとコラボで、はじめてファンクラブ会員に入り通販でグッズをゲットしました。

とかげとふぁいぶ、今回の映画にも連れていったよ

ここからツギハギ工場ネタバレ!

とにかくかわいい

ただでさえ平面のイラストでも可愛いものが、3D表現で動いているのが本当に可愛すぎます。ちょこちょこ歩いたり頷いたりするとSEが鳴って(あげものはサクサク鳴ってる)おしゃべりは文字がぽやんと浮かんで、気持ちはナレーションが代わりに言ってくれる、このシリーズだけの表現にはファンとして拍手喝采ものです。

今回はなかなかチャイムに出ないからアームで動かされたり、みにっコがちまちま動いたり、ブラックたぴおかは動かなかったり、本物ぺんぎんが荷物木に引っかかってるのにぐいぐい進んだり、木の上のボタンを取ろうとみにっコたちが積み重なってグラグラしてたり……上げていくとキリがないほど可愛いシーンの連続でした。

今回映画初登場のぺんぎん(本物)、本当に可愛くてよかった…しろくまのともだちシリーズからのシーンもちゃんと再現されたり、今回はもぐらと交流があってコミュ強ぶりを発揮しているところ素敵ですね!

他に本編に登場するサブキャラクターとして確認できたのは、あじふらいのしっぽ、パン店長、角砂糖の子とかかな?これからシリーズを重ねるといろんなコが出てきそうで楽しみですね!

しろくまが主役

くま工場長が出るあたりから、しろくま主役かなーと言う予想はしてたけどその通りでしたね。
なんとこれまでなかった初出し情報まで!おかあさんときょうだい初登場で、きょうだいとは双子だったこと、お気に入りのぬいぐるみを置いてきたこと、何も言わずに出てきたことなどがはじめて分かりました。
ぬいぐるみのくまが大好きで、綻びを直しながら遊ぶ姿が尊かったです。夜な夜な直してあげるのお母さんの愛情が感じられましたね。
そしておかあさんときょうだいはふさふさなのに、しろくまだけ毛が…それは寒がりになるのも当然だなぁと思っちゃいました。

そういえば、子どもが事前にしろくまの親が出るのでは…と予想したのは大当たりでした。

ゲストキャラクター くま工場長 そして…

ノーマルに可愛いキャラだけど、何かひみつがありそうなのでその辺を読み取ろうとしたり、この子とは何か悲しいお別れが待ってるんだろうか…などいろいろ考えながら見てしまいました。もうちょっと子ども心で楽しんでもよかったかな。雑に褒めるところがとてもよかったです。ぷにぷに!

結局はぬいぐるみで、中身はラストに出てきたあのこ…と考えていいんですかね。そしたら動いてるぬいぐるみって気持ちで微笑ましく見てたらよかったのかも。途中動かなくなるし出てこなくなるし…

ラストで判明する泣き声の持ち主、あのこもゲストキャラクターなんですよね…なんでもありだなすごいな。しかし生みの親のよこみぞゆりさんは何でもキャラクターにされるお方、こじまだってぬいぐるみになってたからきっとありなのです。

しかし事前予告で紹介されないキャラクター、グッズとか出せないよな!?と上映のグッズ売り場に見に行ったらいましたよシャカシャカキーホルダーに…

シャカシャカキーホルダー、背景にみせかけた工場をよく見ると…

おもちゃに変装するすみっコ

予告の最後でなんでおもちゃに!?となっていて、私はうっかり何かの機械に入ってしまっておもちゃ化したのかと予想してたんですが…

それが起こったの増殖したとんかつと、出荷されたみにっコたちで、メインの5人は自ら変装のためにおもちゃになっていたとは…予想外でしたw

そして車になったとんかつに乗って工場から逃走するすみっコのカーアクションがめちゃくちゃツボでした。こういうのあってこそ劇場版って感じですよね。工場のアームから逃げるぺんぎん?とか、こだわったアクション楽しかったです(ぺんぎん?のシーンはYouTubeで見れます)

よく考えたら1作目はファンタジーで少しドキドキな冒険アクション、2作目はファンタジーミラクルなパーティやパレード描写、ここにきてサスペンス入ったドキドキがきましたね。しろくまが大変なことになってるシーン、映画デビューの子も見るから痛いことにならないよう注文が入ったとパンフレットで読んで、配慮がすごい!となりました。

労働とSDGsと、ここにいてもいいよ

子ども向けに前述のキャラクターやアクションを楽しませておいて、一緒に来た大人にはお話に別の側面が透けて見えるんですよね…

まずは労働。すみっコってちいかわと違ってお話にも労働の描写がないので、あっても〇〇やさんごっこみたいな可愛いやつなんですよね。今回で本格的な労働きたなと思いました。作った後の検品、梱包とか表現ひらがなにして可愛くしてるけど、大人の世界とかわりなくて…極め付けはきょうのMVPですね。成果主義がすみっコの世界に来てしまった…
お給料はないけど、美味しいご飯や素敵なお部屋が報酬だったんでしょうか。食堂のシーンは一緒に見ていた子どもがにこにこしてあれ食べたいって話しかけてきました。

ラインで分業、効率良く大量生産を求められ、生産数がグラフになり、数字が落ちてきたところで工場長が焦り出したあたりで大人としてめちゃくちゃハラハラしました。案の定とんでもない数で出されるノルマ…ゆるそうで実はシビアなすみっコ世界キタコレ…

話はとんで、メチャクチャになった工場のシーン、1作目のひよこの正体が分かるところを思い出しました。子どもにもことの深刻さが伝わるツンと冷たい空間。そして工場の過去の姿。泣いている工場、おもちゃが作れない自分に価値はないと、そこにしろくまが見せるぬいぐるみの姿、大事にしてきたよと。

あ、これ持て囃されているSDGsの本質を伝えてるんだなと私は親として感じました。ものを大切にすること、使えなくなったものに次の価値を見出すこと、説得力のある展開で伝えてくれてるんだなと。

すみっコぐらしはマイノリティの集まりで、事情があってもそばにいるよと伝えてくれる作品だと思っています。それがとても大きな工場でも同じこと、悲しんでいるならほっておけないし、小さな力でも解決策を一緒に考えてくれる優しい存在。揺るぎない設定がお話の中で輝いて、観客の心に響くのだと私は思います。

エンドロールまで解決策の想像がつかず泣きながら見届けました。まさかの映画館。そして今はすみっコの町を出てどこかで映画館をやっているんですって。これこそ劇場で見る価値のある体験だ、と思いました。

小学生の感想

子どもは小学校中学年の男の子です。国語でごんぎつねを習った直後で、お話には悲しい結末や取り返しがつかない出来事があることを学んだばかりです(もともと今の子どもって、鬼滅の刃や進撃の巨人でそういうのには慣れつつあるみたいですけど)

そんな彼はこの映画をとにかく楽しみにしていて、にこにこと見て、最後のシーンは悲しかったけどあの子が生まれ変われてよかった、すごく泣いたと話していました。行った映画館は実はそうだったのかも、というファンタジーな気持ちもまだ持ち合わせています。小さい時からいろいろなお話に触れさせてきたけど、情緒が育ってきたなと思いました。

すみっコぐらしのお話に触れた優しい子どもたちはきっと優しい社会を作るでしょう。すみっコファンのみなさんもそう思いませんか?

最後に、ナレーションのこと

映画すみっコぐらしはずっとナレーション2人体制でした。主にイノッチがすみっコサイドを、本上まなみさんがゲストサイド(絵本の世界、ふぁいぶやその兄弟)と分けていた印象です。

今回は制作側の思惑や渦中の事務所の事情などいろいろな話し合いがされたのでしょう、イノッチ降板で本上まなみさんだけのナレーションとなりました。そこはあえてすみっコファンとして騒がず公開を待とうと私は思い、鑑賞後に感じたことは…

やはり2人がよかったな。工場のきもちを本上まなみさんが代弁した時、そうかだから工場のモニターの言葉も読み上げてくれてたのだな、と意図がわかったのです。
本上まなみさんのすみっコサイドももちろん微笑ましくて好きですが、今までのようなイノッチのユーモラスな温かいナレーションが急に懐かしくなってしまいました。
これまで素晴らしいナレーションとプロモーションを本当にありがとうございます。またお仕事の機会があること、すみっコの一ファンとしてお祈りしています。

さいごに

久しぶりにガチの長文を書きました。楽しかったです。映画を楽しんだ人が少しでも楽しく読めたらいいなと思います。

最近はX(Twitter)ではなくタイッツーやインスタにいますので、もし見つけたらよろしくお願いします。
noteにも好きなことをもっといろいろ書こうかな。

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