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雑記 35 / 今日もまた

今日の僕は東京における港区のおしゃれ偏差値を下げていた。今から杉並に戻るから許してほしい。
何せ白白庵は港区南青山にある。青山通りに出れば国際色豊かにおしゃれな人々が多い。キラキラしている。もちろん普通に暮らして普通の生活をしている人たちもたくさんいて、ちょっと目をこらすと普段着と部屋着の中間みたいな人も少しは歩いている。

今日は白白庵展示設営日だったので、作業着だ。動きやすさが第一。何せ相手は絵画とか割れ物ばかり。そもそも好きではないとはいえ貴金属のアクセサリーなどもってのほか。動きやすいようにゆったりとした服で、かつ余計なところに引っかからないようにいい感じのオーバーサイズは避ける。
地面を這いつくばり壁に体を当て、重い荷物を運び、作品の安全を最優先に無理な体制もとる。必然的に服は汚れ、くたびれる。それなりにおじさんだから、服よりも先に本体がくたびれる。内面化は危険だからあまりおじさん自虐みたいなものはするべきではないけれども、流石にタフさも少しづつ衰えてきた気がする。(百貨店で二週間連続で立ち続けてた20代の頃は本当に元気だっんだな)

兎にも角にも設営はほぼ完了。
あとは明日、山田尚俊先生による装花を待つのみ。


ということで明日から新しい展覧会がスタートします。
二週間に一度の展示替え。百貨店のポップアップと比べればスローペースとはいえ規模が違い人手も少ない。毎日ずっと引越し作業しているような状態を思い浮かべてもらえれば分かりやすい。
動き続けること、常に変わり続けることが日常となっているがゆえに、その展覧会はたった一度のもの、このタイミングでこの作品揃うのはこの瞬間だけ、ということを尚更意識させられます。
設営はいつだってこれ以上無いというくらいに感覚を研ぎ澄ませていろんな事を考えて、その上で誰かの意見や見方を参考にして組み立てます。作品にとってベストの空間であってほしい、という祈りです。必ずしもベストではないかもしれないし、力不足でもあるけれど、そうあって欲しいと祈りながら手を動かすことしかできないのです。

ということで今回もきっと素晴らしい展示になるはず。
白白庵でお待ちしてます。

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