『死んじゃいけない星』の余韻
白白庵で先日開催された大槻香奈個展『死んじゃいけない星』のまとめが公開されています。
改めて読み返してみると自分自身の告知頻度がとても多い。けれどもSNSというのは、これくらいしつこく告知しても案外届いていなかったりします。
Twitter(自称X)のアルゴリズムも今やどうなっているかよく分からないので、もしかしたら人によっては延々とこの展覧会の話が表示され続け、あるいは近しい人でも全然表示されてない、なんてこともあったかもしれません。いずれにせよ告知であると同時に将来的なログとなることを意識していたのも確かです。
会期始まった直後くらいに何かの拍子で昔のneutron tokyoでの展覧会togetterまとめを見つけました。
https://togetter.com/li/394575
neutron tokyoとはつまり現在の白白庵です。自称Xとは違い同じオーナーです。
僕が入社したのは白白庵になったあと、この当時のことは知りません。
しかしこうして眺めていると、その時の空気感がひしひしと伝わってきます。当時のneutronスタッフの宣伝の仕方や、大槻さんの情報発信、お客様の感想。そしてそれらが横軸で繋がってひとつの運動体としてコミュニケーションが成立している様子に「こりゃあ売れるわ!」と感心したり羨ましくなったりしました。
当時は全く知らなかったけれど今交流のある方々のツイートがあったりして不思議な気持ちになりますね。大きな意味でのご縁を感じたりもします。
今と昔では何もかもが違います。自称Xとの付き合い方もアルゴリズムも、作品を取り巻く環境も時代背景も、neutronから白白庵に変わってからの10年以上の積み重ねも、何より大槻さんの作品そのものも大きく変化している。そして「どう変化したか」をこうしたログはきちんと示してくれます。
このtogetterというサービスもいつか無くなるかもしれないけれども、言葉のやりとりによって当時の時間と空気が保存されているのはとてもありがたい。何かしらの形で、その時できる限りの形でデータを残しておくことが未来を作るために必要なことなのだ、と強く感じました。過去がくっきりしたものであればあるほど、望む未来は確かなものとして繋がってくるような気がします。
そんなわけで今回の『死んじゃいけない星』のまとめも数年後に眺めた時に全く違った意味を持つはずで、その時々での重要さを示してくれるはず。ですよね?
近しい時の記録だからこそ今読み返すとしっかり記憶に刻まれるかもしれません。それにしても夢のような期間でした。楽しかったです。この展覧会で作品を手にして頂いた方々のことはずっと忘れないでしょうし、この仕事をする上で特別な機会になったな、と改めて思います。
ありがとうございました。
ということで皆さんも一緒に余韻に浸ったり、足を運べなかった皆様も空気感に触れたりしてみましょう。
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