三月書房販売速報[号外]の転載
Facebookで知人が転載していたのを、こちらでも。
(トップ画像はyondokuさんよりお借りしました。
https://yondoku.jp/?a=smain&id=71)
朝日新聞の記事に、いろいろ思うことあったのが、少し腑に落ちたり。
ご興味ある方、ぜひご一読を。
以下、転載です。
三月書房販売速報[号外]
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2020/02/17[-…-…] (c)SISIDO,Tatuo
*転送歓迎*
e-mail版 三月書房 販売速報(仮題) 号外
※いちおう出版業界向けに制作してます※
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[#00] 朝日新聞の記事について
今朝の朝刊の地方版に「京都の名物書店、三月書房が閉店へ」とい
う記事が載りました。(※デジタル版に転載あり)
https://www.asahi.com/articles/ASN2K3474N2JPLZB005.html
昨秋発行したこのメルマガの131号にも「ごくゆるゆると、そう遠く
はなさそうな、閉店に向けて、まことにのんびりと作業を進めてい
るのですが…」と記しておいたので、購読者の皆様には初耳ではな
かったはずですが、ご存じなかった方は少しおどろかれたようです。
この記事は昨日取材を受けたものですが、記事に大きな間違いはあ
りません。しかし、「5月の連休明けにも店頭販売を終える。」とあ
るのは困ったことで、記者の方には、早ければ5月の連休明けにもと
話しただけでした。具体的な日取りは決定していませんし、発表する
気もありません。とにかく、こんな記事が出てしまったので、これ
を<誤報>にするためにも、5月の連休明けには閉店しないでしょう。
なんだ、閉めると聞いてたのにまだやってるのかと、お客が飽きて
きた頃合いをみて、ある朝、店を開けずに「週休七日」の掲示を貼
るつもりです。
閉店にあたって絶対に避けたいのは、事前に閉店日を周知して、廃
線になるローカル鉄道の最終列車のようなお別れイベントにされて
しまうことです。失礼ながら神戸の海文堂さんのときのような目に
は会いたくありません。(とくに夏葉社氏はご留意のほどよろしく)
閉店する理由は、記事にもある通り、店主高齢、後継者不在が最大
の理由です。うちの店は借金ゼロ、人件費ゼロ、店賃ゼロ、経費極
少で、わずかながらも黒字を維持しています。したがって、経営不
振で廃業するわけではありません。しかし、世間ではついに潰れた
かと思う人も少なくないでしょう。そんなことを言われないように、
突然閉めるのではなく、2年前から営業時間を減らしつつあり、い
ずれは週休3日、4日、5日と増やしつつ静かにフェイドアウトする
つもりです。
それから、出版業界がクラッシュする前に逃げたほうがよいかもと
いう考えも無いことは無いのですが、これはあまり大きな声では言
わないほうがよいでしょう。それと、ちかごろ安部政府が推進して
いるような「生涯現役社会」はまっぴらで、あと10年位は隠居生活
を楽しみたいというささやかな願望もあります。
日販には昨秋、その旨のあいさつをしただけで、具体的な交渉はこ
れからです。閉店作業のマニュアルか工程表があるなら頒けてほし
いとお願いしたのですが、そんなものは準備してないとのことで、
箇条書きにでもしてみますと言ってたけれど、いまだに届きません。
あちらも不急な仕事でめんどうなのでしょう。
記事にもありますように地べたの店の閉店後も、しばらくはネット
通販の営業は続けるつもりです。これは、日販以外の発行者から直
接仕入れた分の最終セールがメインで、日販に返品できなかった、
売れ残り品のバーゲンもするつもりです。しかし、このあたりの詳
しいことはまだ何も決めていません。
今日は京都新聞の取材を受けました。明日の朝刊に載るそうです。
たぶんオンライン版にも転載されるらしいのでごらんください。
閉店の理由が正しく書かれていて、閉店日が特定できないように
さえなっていれば、とてもよい宣伝になるので、新聞記事もネッ
ト記事も歓迎です。
※「販売速報(仮題)」132号は数日中に送信予定です。
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この「販売速報(仮題)」はe-mailの性質上,簡単に改訂することができ
ますが、その度に全読者に送信するのは、お互いに煩わしいので、最終版
をおよそ1ヶ月後にHPに掲載します。
◆1998/11/27 創刊準備号(通巻01号)発刊
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