「リクエスト食」に学んだ「猫の食のケア」。
猫がごはんをたくさん食べてくれたので、いまの間に図書館に本を返しに行こうと思う(ばたばたのため延滞していたのに気づいた…。実は今日は中央法規の模試だったのだが、長時間猫をほっておけないのでキャンセルした)
2〜3時間ごとに水分補給の意味でも液状のちゅーるなどを食べさせている。
無理には与えないで、食べたいときに食べたい量だけ食べたいものを。
これは『人生最後のご馳走』の取材で、淀キリのホスピスの食のケア「リクエスト食」を取材したときに学んだことでもある。
栄養があるからと、無理に「食べさせられる」のは、一時的に数値を上げるかも知れないけれど、ストレスともなりQOLを下げる。
一般病棟で食事を出されるたびに泣いていた、とお話くださった方もいた。
食べられない自分が「ダメな人間」だと感じて、自分を責めてしまったり、量が多くて残すことに罪悪感を感じて、やっぱり自分をまた責めてしまったり。
人間と猫を一緒に考えるのは、もしかしたら、失礼だったり、おかしかったりもするかもしれないけど、うちの猫をみていると、栄養が少ない、ほとんどエンプティカロリーに近い食べものでも、「食べたい」と欲望を感じるものを食べてるうちに、少しずつ栄養のあるフードも口にできるようになっている気がする。
塩分のことなどもあるので(うちは腎臓と肝臓は問題ないから気にせずにすんでいる)、何でもあげられない、という猫ちゃんもいる。
でも、やっぱり好きなもの、食べたいと思うものを食べさせてあげたい。
わたしがホスピスで取材した方々も、好きなご飯を食べて好きに過ごしていた方は、告知された余命よりも命を長らえていた覚えがある。
多発性骨髄腫の患者さんでホスピスを退院するまでに数値が変化した方もいた。
さまざまな要因があるけれど、ストレスを減らすことはとても重要だと思う。食に関しても。
というのは、わたしの考え方であって(それもたった今の)、それが正しいというわけではない。
残念なことに正しい答えはない。
それぞれがせめて納得できる方法を探すしかないんだよな。
明日にはわたしも考え方が変わるかもしれない。
命のことなのだから仕方がない。
しみじみ感じている。