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インフルエンザ予防接種はマジンガーになった、の巻

2021年10月23日(土)。
昨日の午後、いったん仕事を抜けて「インフルエンザ」予防接種に行った。

福利厚生の一環で、会社が受けさせてくれるんだけど、クリニックに向かう間、俺が考えていたのは、「インフルエンザ予防接種」と「マジンガーZ」のことだった。

先に言っときますけど、この先は非常にくだらない話になります。お気をつけて。

コロナウイルスが世の中に出現するまでは、感染症の分野ではインフルエンザが「社会の敵ナンバーワン」だった。少なくとも俺の中では。
だから、毎年、インフルエンザの予防接種を打つと「ああ、これで今年もひと安心だ」と思ったものだ。

しかし、昨年から、それは遠い昔の話になってしまった。インフルエンザにとって代わって新たな「社会の敵ナンバーワン」となった新型コロナウイルスの出現がそうさせた。完全なる「社会の敵ナンバーワン交代劇」である。インフルエンザ予防接種が終わっても、まだその先に「もっと凄い奴」が控えてるって感覚。

ここまで衝撃的な交代劇は、俺の人生の中では、「マジンガーZ」から「グレートマジンガー」にとって代わったときのインパクトに並ぶ。
か、もしかするとそれ以上。

わたくし、1971年生まれの50歳。
同世代の男性の皆さん、この私の例え、お分かり頂けるだろうか?

マジンガーZからグレートマジンガーへの交代劇。そう、あのマジンガーZの最終回。

今あらためて調べたら、1974年のことだったようだ。ということは、俺は3歳だったのか。

あの頃、俺たちが「最強」と信じて疑わなかったマジンガーの信じられないほどの大苦戦(っていうか、ハッキリ言って負け試合)と、それをアッサリと超えてその難敵をやっつけた初登場のグレートマジンガーのインパクト。

あまりにショック過ぎて、しばらくグレートマジンガーが嫌いだった。子どもながらに、「なんだ!こいつは、マジンガーが最強だったのに、いきなり出てきて、カッコつけやがって」と思ってた。主題歌もマジンガーZのは歌えるけど、グレートマジンガーのやつは全く覚えてない。

ね?くだらないでしょ? でも、もう少し続きますよ。

で、そんなことを考えながら、クリニックに向かっていると、「そういえば、こういう『これが時代の変わり目だ!』って思う瞬間って、ほかの分野にも多々あるよな」と。

たとえば「ヒーローの交代劇」の場合は、とくにスポーツの世界で起きやすい。

俺の中では、「千代の富士 vs 貴花田(のちの貴乃花)」の交代劇が一番。

新進気鋭の貴花田に敗れた大横綱・千代の富士が数日後、場所中にもかかわらず「体力の限界!」の言葉を残して引退会見した。俺たちのスーパーヒーロー千代の富士が泣いていた。
この時も、俺は多分、マジンガーZとグレートマジンガーの交代劇を思い出していたと思う。

あと、これは交代劇じゃないんだけど、インパクトという点では、デビューしたばかりの西武ライオンズの松坂大輔がイチローを3三振した時も衝撃的だった。新しいヒーローの出現。

最近の東京オリンピックでの、内村航平から橋本大輝への交代劇もインパクトがあった。

って、なんの話だっけ。ああ、そうです、そうです。インフルエンザの予防接種の話。注射を受けながら、「そう考えるとインフルエンザはマジンガーZだなぁ…」って思った話だった。

こういう話、言い出したらキリがないですね。
カセットビジョンからファミコンへの交代劇とか。ドリフから、俺たちひょうきん族、さらにそこからダウンタウン・ウンナンへの新しい笑いの交代劇とか。

「あ! いま、時代が変わった! 俺は、その変わり目を目撃したんだ!」っていう感覚。

これからもあるんだろうな。
そして、そのたびに俺は「これはマジンガーZ(の最終回)級だな」とか、「いや、それほどじゃないかな」って、それを基準に考えるんだろうな。ほんとにどーでもいいんだけど…。

おわり

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