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サンリオ哲学に痺れる@サンリオ展
2023年も全国巡回中の「サンリオ展」
12月に京都会場へ行ったもののレポを書けていなかったので、展覧会を再び思い出しつつ感じたことを。
これから行こうと思っている方にとっては、展示写真を載せますのでネタバレご了承ください。
「かわいい」だけが流行る理由じゃない
展覧会が間違いなくかわいいだろうと期待して、それ以上期待なく行ったんです。
すみません、舐めていました。
さすが世界のサンリオです。
企業サンリオの誕生から年代を追って観ていく展示で、しょっぱなのサンリオ哲学に痺れました。
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これからの世の中は実用品だけではなく、毎日の生活に余暇や遊び心を与える商品を求めるようになると考え、「かわいくて」「人を感動させる」サービスを提供するビジネスに取り組もうとしました。
1960年代にですよ、すでに「人を感動させる
」サービスを提供しようと考えていた先見性。
2020年代の今でこそ、人の心を動かすサービスをという言葉が珍しくないけれど。
消費消費に目がいっている60年前から、物を売るのがサービスではなく感動を売っていたというのが感動じゃないですか!
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-美しいものには永遠性があり、美しいものを求める心には無限の夢があるのです。しかし、繁雑な現代人の生活の中では、ともすれば、この大切な心を人々は見失いがちなのです。我々は皆様とともに美しいものを求め、美しい心を育むべく、各種の本を出版していくつもりです。-
「心の満足を与える」サービスを提供するビジネスなら、何でもやると言うサンリオの企業理念からすれば、出版物を出すと言う事はさして唐突の事ではなかったのです。
創業当初からのブレない企業理念があるから、何年経っても人の心を掴んで離さないのでしょうし、かわいいが受け継がれていくんでしょうね。
「かわいい」も時代の変化に合わせて
心の満足を提供すること
「かわいい」を追求すること
どんなに時代が変わっても変わらないサンリオの哲学。
けれど、企業やキャラクターが存続し続けるには、時代に合わせた変化も必要です。
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キティちゃんてずっと変わらず、口なし無表情のネコキャラだと思っていました。
それはそうなんだけれど、等身も洋服も色のトーンも時代に合わせて変わっています。
しょっぱなの「人を感動させる」に続き、変化し続けるビジネスを見せていただき、起業家として考えさせられることが多かったです。
色の開拓者
キャラクターには「色」がつきもの。
色にまつわるストーリーもいくつか紹介されていました。
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ポムポムプリンは、1996年当時、流行らないと言われていた黄色でチャレンジ。
今や黄色のキャラで定番のポケモンのピカチュウは、1997年アニメ放送開始ですからね。
先駆者です。
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シナモロールも当時売れないとされていたブルーをメインに使いました。
今ではブルー(水色)はジュニア世代の人気ナンバーワンカラー。
水色のキャラクターばかりです!
デザイナーさんや企画の方々がどんな会議を重ねてキャラクターの色を生み出してきたのか、もっと聴いてみたいです。
どんな年代も感動できるスゴイ企業
サンリオはキティちゃんのかわいいで世界を席巻したのがスゴイのはもちろん、どんな年代にも響くキャラがあるのがスゴイですね。
60代以上のマダムが「これこれこのキャラクター!」って喜んでるのを見て「知らんなー」と思ったら、私もキュンと幼な心が甦るキャラクターを見つけました。
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「マロンクリーム」
なつかしー!
かわいー!
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クマ大好きでした
ケロケロけろっぴ文房具で持ってたなー
とか懐かしんでいたら、ポムポムプリンで突如私のサンリオ時代が終わります。
そして、シナモロールは娘が気に入っていたキャラクターのひとつ。
キティちゃんのようにどんな世代のどんな国の人も親しみを持つキャラクターがいる一方で、その世代がガンガンにはまったキャラクターがいる。
サンリオの二重のしかけ?はスゴイとしか表現できません。(単なる語彙力不足)
おまけ
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親子で友達同士で、感動を分かち合える本展覧会。(カップルもいらっしゃいました)
郷愁にひたりたい方におすすめです。
展覧会情報
https://sanriocharactermuseum.com
現在、札幌会場
今後、山口、静岡、青森巡回です
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