パリに渡った日本人画家・岡田穀~「エコール・ド・パリ」交遊録と佐伯祐三~講演会
先日、リーガロイヤルホテルで開催された『パリに渡った日本人画家・岡田穀~「エコール・ド・パリ」交遊録と佐伯祐三~』の講演会に参加しました。
岡田穀ってご存知ですか?
私はこの講演会まで岡田穀(おかだみのる)を知りませんでした。
岡田穀は、タレントの岡田美里(おかだみり)さんのお祖父様でフランスで過ごした画家。
美里さんは生前のお祖父様のことを後世に伝えていきたいという想いをお持ちで、この講演会が開催されました。
豪華にも、講師は岡田美里さんと、知り合いでアートナビゲーターとしてご活躍中の琴美ゆりさん。
琴美さんの事前告知があまりにも興味深くて、岡田穀どころかエコール・ド・パリって何?のレベルでしたが参加させていただきました。
100年前のパリに想いを馳せる体験
岡田穀という画家のことは、それほど多くの資料には残されていないようです。
美里さんご自身も直接お会いになったことはなく、フランスに残された絵画や数少ない文献から足跡をたどるのみだそうです。
しかし間違いなくフランスで数々の交友関係をもち、歴史に名を刻むお1人なのです。
あの藤田嗣治やモディリアーニと繋がりがあり、ルノワールとも出会っていたのではないかと推測されています。
決して裕福な暮らしではなかったようですが、フランス郊外の小さな村で異色のアジア人ながら絵を描き続け、今なお村に作品が残っています。
そんな岡田穀の半生について美里さんが、岡田穀が生きた時代背景「エコール・ド・パリ」について琴美さんが解説されました。
なんだか100年前のパリにタイムトリップしたような不思議な感覚でした。
モディリアーニ展を二度味わう
岡田穀と交友があったということで、モディリアーニの話題や作品紹介もありました。
昨年、大阪中之島美術館で「モディリアーニ展」が開催されていて。
ちょうど琴美さんのアートナビゲートツアーに参加していたんです。
あのツアーのおかげで、なじみのなかったモディリアーニを堪能できたのですが、今回再び展覧会を思い出しながらモディリアーニを味わうことができました。
展覧会で見たあの絵がえーー!!(シャレではありません)
というお話がお聞きできて。
参加者の体温が上がったのは間違いありません。
講演会のみの裏話なので、ここで記載できないのが残念です。
絵画の向こう側を見る
現在、中之島美術館で開催中の展覧会、佐伯祐三とも関わりがあった岡田穀。
琴美さんの解説を聞いて、佐伯祐三展も絶対行きたい!と思っています。
(全く興味なかったのに)
こうして解説を聞くと、絵画を見るときの視点が変わりますし、バックグラウンドを知るとリアリティの感じ方が違います。
1枚の絵から、エコール・ド・パリの時代から、パリの街角の風景やそこで活動していた人達の人間関係や暮らしまで想像できる。
なんとも深い鑑賞ができそうです。
今回の講演会は1回きりなのですが、全国主要都市で開催してもいいんじゃない?と思うくらい知的好奇心を刺激される内容でした。
絵画が好きな人、パリが好きな人、美術史が好きな人
たくさんの人が興味を持つはずです。
講演会には参加できなくても、琴美ゆりさんの美術館ナビゲートツアーは定期的に開催されています。
1人で鑑賞するのもいいのですが、深く絵画を味わえるナビツアーも本当におすすめですよ。
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