思いもしなかったことが起きている今。葬儀社として考えること。
こんにちは。セレモニーホール青柳の広報阿部です。
68年前 北海道函館で起きた日本史上最悪の海難事故をみなさんは知っていますか?
【洞爺丸遭難事故】
昭和29年、函館港を出港した洞爺丸は、出港間もなく航行不能となり、転覆。死者1,155人。事故翌日、遺体が引き揚げられ、翌々日には本州から家族が函館に着き、わずかな希望を頼りに、肉親を捜し求めたといいます。
私は洞爺丸遭難事故を知りませんでした。
先日【洞爺丸遭難事故】の現場近くでもある函館で行われた北海道葬祭協同組合の青年部主催の研修会がありました。
そこではじめて知ったのです。
研修会に参加した専務と永井さんは、帰ってきてから色々と考えることがあったと、話してくれました。
研修テーマは知床海難事故からみる緊急時対応と検討課題
2022年に知床半島沖で発生した海難事故〜知床遊覧船沈没事故。
みなさんも記憶に新しいのではないでしょうか。
観光船「KAZU I」が斜里町の知床半島西海岸沖で消息を絶ち、船内浸水後に沈没した事故です。乗員・乗客合わせて26名全員が死亡・行方不明となりました。
加害者、被害者の方がいることを考えても、重いテーマだと思います。
知床斜里町の葬儀社 杉山社長の生の声
そんな中話をしてくれたのが、実際に現場でご遺体の搬送や火葬等にあたった斜里町の葬儀社 有限会社すぎやまの代表取締役の杉山卓也社長です。
事故直後に連絡があり、現場に向かった杉山さん。
使命感を覚えた反面、とにかく現場が混乱する中、自分自身も混乱し「どうすればいいのだろう…」と心が折れそうになった時、奮い立たせてくれたのは 同じ葬儀社仲間の一言だったと。
実際に困った事、大切に感じたこと、どれも生の声で大変勉強になったと研修に参加した2人は言っていました。
また、永井さんはとにかく自分の無力さ甘さを痛感したと。
葬儀社として考えること
思いもしない、災害、事故、紛争、感染症 が起きている昨今。
その時、自分がどんな状況に置かれているかはわかりません。
しかし、どんな状況でも葬儀社としてやるべきことがあるのだと改めて思いました。
思いもしない【もしもの時】が起きた時に私たち葬儀社が動けるよう今からできることって?なんでしょうか。
⚫︎心の準備 ⚫︎物質的な準備 ⚫︎人材の準備 ⚫︎技術と知識を高める準備
言葉にするのは簡単ですが、実際に私たちは大丈夫!出来ています!とは軽はずみに言えません。
今回の研修を通してまずは、これまでと変わらず目の前の故人様 遺族様に誠心誠意向き合い 日常の積み重ねを通して一人ひとり自分を高めていこう と社内で話し合いました。
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