鮎川信夫「泉の変貌」
『(続) 鮎川信夫詩集』 (現代詩文庫 )から「泉の変貌」。いつもと違うのは、今日はイメージの方が先にあった。それは日記に書いた夢の話。
「泉の変貌」を選んだのは、この詩が恋愛詩であり、泉といいうイメージが湧く詩であるとおもったからだった。
エピグラフが冗談のような言葉だな。詩人って誰だよと思う。そんな詩人は滑稽な詩人のような気がしてしまうのは、ここには恋の欲望しか書かれていない。そういうことか?
その恋の欲望が壜から流れる泉という感じなのだろうか?これは夢のようでもあるな。
夢の導入部のような展開。「あなた」はギリシャ神話的な絵画をイメージする。泉に「鏡のやうな階段」というのが「アリス・イン・ワンダーランド」の世界に誘う。けどちょっとありきたりな展開のようにも思える。
「ヌウメノン」がなにか呪術廻戦の呪いのようなんだが、ギリシャ語で「仮想のもの」ということで当たってなくもなかった。
この場面は使いたいな。「ヌーメノン」とか。
このへんが好きなところだった。ここも使えそうだ。
ラストのスタンザ(章)は現実に還り、プラトンの洞窟のイメージか?樹木が残されるのがいいかな。樹木は比喩か?というかプラトンの洞窟の映像のイメージなのか?こういうところが好きだった。呪術廻戦の呪術のような樹木霊のイメージ。