スティットの影にはパーカーがいる
Dizzy Gillespie, Stan Getz and Sonny Stitt『For Musicians Only』
Dizzy Gillespie - trumpet
Sonny Stitt - alto saxophone
Stan Getz - tenor saxophone
John Lewis - piano
Herb Ellis - guitar
Ray Brown - bass
Stan Levey - drums
昨日がゲッツとスティットの誕生日で、TL上に上がってきたこのアルバム。日本語表記で「フォー・ミュージシャン・オンリー」とあったので何を勘違いしたか、4人じゃなく3人ではないかと突っ込んでしまった。4じゃなくFORだった。
スティットの影にはパーカーがいつもまとわりつくのです。昔ソニー・スティット『ソニー・スティット・プレイズ』の煙の中にチャーリー・パーカーが見えるということを話していたことがありました。だからパーカーの亡霊かなと思ったのです。
ソニー・スティットと言えばパーカーの一番弟子なので、パーカー・ライクなアルトサックスは定評がある。ここでも亡きパーカーの後にディジーが起用したとも考えられなくはないと思います。
スタン・ゲッツは、白人テナーでも指折りな存在感ですね。村上春樹好みというか、レスター・ヤングの系譜でしょうか?だいたい白人テナーはレスター系ですね。クール・ジャズな感じ。ただこのセッションでは、他の二名のフロントラインが熱いのでホット・ジャズかな?
ジャムセッション的なビ・バップの演奏です。それは一曲目の「ビバップ」から伺える。バックもいいです。選曲はバップ時代のスタンダードで名曲揃いです。