猫の島の星空案内
有川ひろさんの「みとりねこ」のなかに「猫の島」というお話が収録されています。沖縄に住むカメラマンの息子とお父さんとお母さんのお話です。
お風呂前に屋外の座椅子に寝転がり、星を見上げる少年。うらやましいです。
時期を読み取ることができませんでしたが、日本のほぼ最南端ということで、日本でみる授業で習うようなお馴染みの天体の南の方に、1月の0時頃であれば南の空低くにカノープスが、4月の0時頃であれば同じく南の空低くに、南十字星が見えるだろうなと思い、取り上げさせていただきました。
赤道付近や南半球であれば、そこまで気にする天体ではないのかもしれませんが、本州ではなかなか見えない天体へのあこがれというものがあります。見たい空を想像させてくれるお話でした。
カノープスは、りゅうこつ座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つです。シリウスに次いで全天で2番目に明るい恒星でもあります。中国では南の空低くく見えにくい星とされ、寿老人の星、南極老人星と言われています。見つけると幸せになれるそうです。
南十字星の周りには一等星がいっぱいです。ケンタウルス座の一等星α星とβ星は、二つを結んだ先に南十字星が見えることから「サザンポインターズ」と呼ばれています。そして南十字星のα星とβ星も一等星、全天88星座の中でもっとも小さい星座には二つも一等星があるのです。
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