オオルリ流星群の星空
ペルセウス座流星群の極大に合わせてではないですが、伊与原新さんのオオルリ流星群を読了。ここには1972年のジャコビニ流星群が書かれています。
現在では10月8日~10月10日前後に現れる、10月りゅう座流星群と呼ばれており、母天体(流星のもととなる塵を残した彗星)はジャコビニ・ツィナー彗星です。本の中にも紹介されているように、1933年にヨーロッパで、1946年にはアメリカで、流星雨として観測されました。1972年には日本での流星雨が期待されていましたが、見ることはできませんでした。後の研究で、ダストトレイル(塵の道)が木星の引力などの影響で、母天体の軌道に沿った分布からずれたことが、予測がずれたとされています。
1972年10月8日22時頃の北の星空
りゅう座は北の空。見つけやすいおおぐま座こぐま座の近くに見ることができます。りゅう座は最も明るいα星トゥバンでも4等星ですので、見つけにくいかもしれません。神話ではヘスペリデスの園にある「黄金のリンゴの木」を守る竜とされていますが、ヘルクレスにより倒されてしまいました。
2011年にヨーロッパで多くの流星が見られ、この次は2025年頃ではという予測がされています。
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