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メイク講師は誰でもできるの?

私の一番最初の就職先はすぐに決まりませんでした。
バブルが弾けたと一斉に世の中が騒ぎ出していた頃でしたから、
一つの求職票に何十人もの人が囲んでいるような異様な状況です。

「とにかく就職しないといけない」と
世の中的にも親の負担も考えたら
のんびりフリーターになんかなれない・・と必死に就職活動

やっと拾ってもらえたのが某有名住宅メーカー直営の建築会社
デザインや保育をかけ合わせた不思議な学校を出て
なんの建築の知識もなく入社します

7年ほど働き出産を機に退職

その後、家族の病気で通院していた頃
傷やケロイドなど顔や体に
色むらがある人に向けて考えられた
「隠すメイク」があることを病院で知ります

このメイクのセミナーを受けて
華々しいではなく
ひたすらに色むらをナチュラルにカバーするに
全振りしているメイクがすごいと思い
純粋にこの技術を習いたいと想ったのが最初です

でも教えてくれたのは有名メーカーの担当さん

私としたら
メーカーの製品ありきでできる「隠すメイク」ではなく
アイテムが変わってもできるようになれるメイク「技術」
が欲しかったわけです
生産中止にあればもう使えないなんて
その人にとっては死活問題ですから

そこで病院の先生と協力して
メイクの指導をしている講師を探して
その方の下2年ほどじっくりと学び今に至ります

当時は別にお金に余裕があったわけでもないし
子育てしながらパートもしていましたが
この技術はすぐに学びに行ったわけではなく
「今お金はないし、そのうちにできればね・・・」と
先延ばししていました

3年後
「このままパートをしていて
年を取ったとき自分に何が残るだろう」

ふと思ったわけです

いい職場だしいい人にも恵まれてる

でも自分の希望してやりたい職種ではなく
「子どもがいても気にせずできる仕事」
を選んでいたのです

ちょうどお知り合いが病に伏せて
動けなくなった時期とも被ってか
考えれば考えるほど
蓋をしていたことが溢れてきて

調べていたメイクの師匠のスタジオに
向かっていました

メイクアップアーティストといえば
聞こえは華やかで美容の専門家のようですが

私が学んだのは
その美容である部分と同時に

老人メイクや傷や太田母斑のような色むらを
肌色に近づける技術など
特殊でありながら生活の中で
役に立てるメイクだったのです

ですから
私がお教えしているメイク講師講座は
「カウンセリングがしっかりとできて
お客様が自分にあった市販のメイク道具で
自分の技術でうまく使えるようになる」

を教えることかできます

高い技術を見せ、お客様に
「これをやってみてください」ではない

寄り添い、提案ができるスキルがあれば
私がお教えする
カバーリングメイク講師に誰でもなれます

基本お客様の顔には触れません
口頭やブラシの角度などを
細かく手を添え指導し
ご本人にやっていただくレッスンだからです

どう説明したらお客様に理解していただけるのか
私にはノウハウがあり、お伝えすると
自分でできた達成感と
家に帰って再現できるメイクだからこそ
日常で悩んでいる人のサポートができるのです

CADの前で夜中までパソコンを眺めていた頃
職場に電話であやまりながら子どもを病院に連れて行ってた頃
メイク講師になれるなんて思っていなかったし
自分の技術で感謝される未来は見えていませんでした

自分が通ってきた道だから
メイク講師はなれると
しっかりとうちに来られた生徒さんにも
お伝えしています


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