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筋肉をつけたら家を買っていた

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個人事業主がおうちを買うエッセイです。完結しましたが気まぐれに後日談を書くかもしれません。
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2023年11月の記事一覧

筋肉をつけたら家を買っていた⑧【回想編:家賃の高い部屋】

家賃の高い部屋のお時間がやってまいりました!まともな不動産屋さん、まともな管理会社、まともじゃない職の私。 確定申告書の控えを提出してハッタリなしの審査をしてもらった結果、タワマン上層階の一室を借りられることになってしまった。 私は、小説家はギャンブラーみたいな職業だと思っている。 私だったら、こんな胡散臭いやつに部屋なんて貸さないと思っていたのだが……。 とはいえ、収入が不安定すぎる職業なので、いつ家賃が払えなくなって追い出されるかわからない。 ここは舞い上がって大型家具

筋肉をつけたら家を買っていた⑦【回想編:小説家 怒りの引っ越し】

管理人=コンシェルジュ、ってコト!?池袋自体は好きだ。 利便性は良いし、好きなお店がいっぱいあって楽しい。 毎日のように刺激があるので、クリエイティブなことをするにはうってつけだった。大型書店があるので資料を入手しやすいし。 だから、池袋から離れたくない。 そう思った私は、地元の不動産屋さんを調べた。 レビューを読み漁り、騙し討ちをしなさそうな不動産屋さんを選んだ。 駅前に地域密着型で親身になってくれるという不動産屋さんがあるという情報を得た私はそこに駆け込み、現状を説明し

筋肉をつけたら家を買っていた⑥【回想編:不動産屋と管理会社には気を付けろ】

不動産屋の闇に触れる。憧れの地である池袋に住みたい。 そう思った私は、デビュー作の重版印税を元手に池袋の物件を探した。 デビュー作が売れなかったら、屈葬風呂物件の日焼けした畳の上でハエトリグモに見守られながら「終わり」を迎えていたことだろう。 読者さまと版元さんに感謝だ。いやもう本当に命の恩人です。 というわけで、私は池袋東口側で物件を探した。 アニメイトによく行っていたので、サンシャイン通り方面に馴染みがあったのだ。 今度は、駅近でオートロックというものがあればオッケーく