動物園

小せぇ猿に檻越しにヘッドロックをキメられて意識の飛びそうな午後3時。

ホワイトアウトしかける頭の中でなんでこうなったのかを考えた。

今朝はケロッグのチョコワを食べた。

牛乳を少なめに入れるとその分味が濃く染み出してウマイのだ...

あれ、その後どうやって動物園に行ったんだっけ。

猿の鼻息が荒くなり、首がメリメリ締まる。

やべぇ、落ちそう。
最低落ちてもいいから、なんでこうなってるか思い出したい...

ケロッグの次の記憶を辿ろうとした。

でもそこにはケロッグがあった。

濃厚なドブ水色の甘いケロッグ汁。
息の詰まるような甘さ。

息が詰まる?ココくん?

そうか、俺はココくんに首をキメられてるんだ。

締め落とされる前に発動すると言われている最後の一瞥、通称「締瞥(しめべつ)」で、後ろの猿を見ようと振り返った。

するとそこにはココくんではない別のリアル猿が歯茎を剥き出しにしてニタニタ笑っていた。

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p.s.
こいつ、最後はしっかり落ちてたよ。
↑猿加筆分


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