1月10日「クローバー」
道路。もっと広い言い方で言えば、道。
自分が歩いていると、向こうからも人が歩いてきます。みんな道を歩いています。自分一人だけが歩いている道、というのはありません。
道のなりたちを考えると、人やけものが何度も何度も同じ場所を歩くことでできるけもの道が元だとすると、
一度歩くだけの場所には道ができないのはあたりまえなのですが。
だけど、車はちょっと話が違いますね。車は猛スピードで走っているので、
猛スピード+猛スピードでえらいことになるので、車は逆方向からの車と同じ道を走っていません。
細い道でも「左側通行」とかのルールを決めてすれ違えるようにしてますし、
高速道路だと「中央分離帯」なんかを設けて、絶対に車同士がぶつからないようにしています。
こうなってくるともう行き来する道がひとつあるというより、「一方通行」の道がふたつ並んでいる、ような気がします。
高速道路のインターチェンジなんかになると、交差点というものすら無いように考えてるので、より複雑怪奇な道になっています。
「クローバーリーフ型」と呼ばれるインターチェンジ方式だそうです。
ここまで場所を取って、立体交差を作りまくることを考えると、
もう「行き」と「帰り」の道がここまで密接にくっついている必要もない気がしてきます。
複雑すぎるジャンクションやインターチェンジを見ていると、「道」というものも、今見えている道とはまた違う形になっていくのかもしれないな、と思ったりしました。