9月14日「Gainsboroとは」
仕事していたら、色名として出てきました。
なんでしょうこの色。
Gainsboro。
聞いたことのない色です。
検索すると、色名である、と出てきます。
知ってます。
ちなみに灰色です。ゲインズボロ。かなり明るめの。
RGBでいうと、(220, 220, 220)。
Windows……というか、.NET上に既存の色名として定義されている色はいわゆる「Webカラー」というものから流用されていると思われます。
Webカラーというのは、色の指定方法として、さっきみたいなRGBのそれぞれの明るさを指定する方法も使えるのですが、「red」とか「yellow」みたいに、色の名前を指定するだけでも使えるように、あらかじめ200色くらいの色名を定義してあるような仕組みです。
200色くらいの色が色名をつけられてプリセットされている理由は、ひとつは、利便性のためだと思われます。
もう一つの理由は、「セーフカラー」といって、Webは色々な端末から見るのが前提なので、フルカラーがつかえる端末ばかりではないのですね。白黒だったり、256色だけ使える機械もあったりします。
あまりにもたくさんの色数を使っていると256色を超えてしまい、ヘンな色で表示されてしまったりする、そんな端末もあります。そんな端末のために、なるべく色名が定義ずみの色を使うようにしてWebページの色数を抑えよう! ということが推奨されていました。
今は……今もそういう環境の端末はあるはずなんですが少なくなったのであんまりうるさく言われなくなりましたね。
「通信網をさまたげるような大きな画像は使わないようにしよう!」みたいなことが言われなくなったのと同じような感じかもしれません。
で、「ゲインズボロ」の由来を追いかけるために、Webカラーはだれがどうやって色を吟味して、決めたのか、を調べていたのですが
実は誰かが考えたわけではないようなのです。
最初期のWebブラウザ、Mosaic や Netscape Navigator で設定されていた色名をそのまま流用したらしいです……
それも X Window System という Unix上で動作するウインドウシステムで使われていた色名をそのまま持ってきたということのようです。
じゃあ、その色名はどこから持ってきたのか……?
どうやらこのゲインズボロに関しては「シンクレア・ペイント」という塗料の会社の色サンプルをそのまま持ってきただけ、らしく、色名について詳しい人は誰もいないらしいのです……
この会社も今では売却されたり色々して、ブランドとしては残っているものの当時のことがわかる人はいらっしゃらないようです。
結局誰も由来は知らない、ということみたいです……何十年も前の話ではないんですけれどもねえ。
ここに書いてあることが、非常にわかりやすかったです。
以上、ここまで読んでいただいてありがとうございました。