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abuzaynab
ほしよりこ『山とそば』
言わずと知れた、猫村さんの著者、ほしよりこさんの旅の記録です。
いわゆる漫画ではなく、絵日記？絵コラム？のようなALL手書きの味わい深〜い一冊。
いしいしんじさん達と行く松本(「山とそば」)、ミステリーが浮かんで止まらない岩国(「へびに巻かれて」)、帰ってからも恋しい鹿児島(「カルデラのある街へ」)まで、どれもディープな名所を、美味しいものや同行者とのちょっとした話まで織り込んで記してあります。
訪れた目的地の記憶だけでなく、一緒に行った友と笑ったこと、何もない道や変な看板、そういう、旅の余白にあるような気分が実は楽しい、ってありますね。そんなかけがえのない思い出が、しれっとしたユーモアと共に描かれ、「あー旅したい！」となりました。
2012.1.18
※10年後の私からのコメント
ゆるっとした旅の本を好んで読んでいたんだなあ。
好みもあるけれど、やっぱりちょっと毎日の外に出ることを求めていた、というのはあるかもしれない。
