【読書】全部を賭けない恋がはじまればれば
作者の稲田万里さんは様々な職業を経て現役の占い師でもあるようだ。占い、女子が大好きなやつ。雑誌やテレビ、ネットでも目にしない日はない。
スリランカ旅行に行った際、出生地と出生時間で占ってもらえる機会があると。私は遠慮したが、同行女子達は色めき立ち順番に占ってもらっていた。
最終的にはあなたに合う宝石はこれですよ。薦められるというオチなのだが(宝石屋に連れ込まれる訳ではない)。通訳さんもキチンといて、内容はしっかりしていた。同行女子になんで占ってもらわないの?と聞かれた。理由はただ一つ。占って欲しいことが思いつかない。
さっき読み終えたこの小説の主人公は占いには行くのだろうか。
全部を賭けない恋だからといって、傷つかないわけじゃない。そもそも彼女に恋がはじまったかどうかもわからない。
ノンフィクションでもありえそうな内容で、笑いもあり、読後感すっきり。この主人公は占い行かなそう。もし、みてもらっても結果すぐに忘れてしまい、今夜の約束なんだっけ。と逞しく生きていきそう。