「頭がいい」には4タイプある
採用の仕事をしてると「頭がいい人が欲しい」といった話がよく出てきます。それでは、頭がいいとはどういうことでしょうか。僕はおもに4つのタイプがあると思っています。 ※異論はウェルカムです。 ※必ずどれか一つに当てはまるというわけではなく、複数該当することもあり。
まずは「処理力」に長けたハイスペック。いわゆる頭の基本性能の良さです。一昔前であれば、頭がいいというのはこれを指すことが多かったのではないでしょうか。
基本性能が高いと、答えのある問題であればより速く・より正確にたどり着くことができますので、このタイプは処理のフェーズで重宝されます。
なお、この基本性能は10代までにベースのレベルが決まり、30代以降で高めていくことはなかなか難しいように思います。若いうちに脳を鍛錬することが重要です。
処理が速くても解くべき問題を間違えては意味がありません。高い性能を最大限に活かして価値あるものにするには「頭の使い途」が重要になります。
頭の使い途がよくないと「あの人、頭はいいはずなんだけど、ちょっと残念なんだよね・・・」となりがちです。
なお、いい使い途ができるかどうかは、周囲からの影響も大きい気がします。20代の若手社会人のうちに賢人タイプの人が周囲にいない環境で過ごしていると、徐々に染まっていってしまうこともあります。せっかくなら考えて価値があることを考えたいですね。
3つめのタイプは「ロジックマスター」。ざっくり言ってしまうとロジカルな人です。ハイスペックと一見似ていますが、ハイスペックが「処理」の力なのに対して、ロジックマスターは「構築・分析」の力です。
チームで仕事をする際には説明責任がつきもの。なんとなく・直感だけで決断することが難しいことも多いでしょう。また、成功確率の高い道を選ぶためにも論理的なアプローチが必要になることがあります。その時にロジックという武器を使えることは大切です。
4つめのタイプは「クリエイター」です。多くの問いは解き方が決まっているわけではありません。経験や知見を元に創意工夫してアプローチしていく必要があります。いわゆるクリエイティビティです。
これは「基本性能(ハイスペック)」「使い途(賢人)」とはまったく違う「使い方」という観点です。知識はうまく活かしてこそ。あの手この手を駆使して乗り越え上手になりたいものですね。
ということで、これまでの内容をまとめるとこのようになります。
そして、もし「解への旅」だとしたら、これらは
■ ハイスペック・・・進む速さ
■ 賢人・・・進む方向性
■ ロジックマスター・・・道筋
■ クリエイター・・・進み方・乗り越え方
といったところでしょうか。
まだまだ先行きの分からない時代。これらを駆使して、素敵な旅をしたいものです。そして、これらの「頭がいい」が結集すると、旅の目的地に到着したとしてもまたさらに新しい世界ができて、素敵な旅ができると思うので、自分もその一員として精進していけるといいなぁと思っています。
そうそう、最後にもうひとつ、第5のタイプとして。
ビジョンを示して、自分の中の4つのタイプを総動員して、そしていろいろなタイプの頭がいい人たちと一緒に新しい旅をつくるウィザードっていると思うんですよね。
ただ僕の中でまだ言語化できていないので、これはまた別の機会に。