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SOTUS+SOTUS S原作小説ネタバレ感想(日本語版+台湾版)
書きたいこと書き散らし。
ドラマは視聴済み。
1.SOTUS感想(日本語版)
SOTUSと言えばタイBLドラマを語る上で外せないと言っても過言ではないGMMのヒット作だけれど、一旦ドラマのイメージは置いといて、新鮮な気持ちで読んでみた。
なにせ受け(直接的な描写はないので推定)のアーティットが、原作だと「長髪+髭」というオプション付きだからである(因みに、日本版・台湾版ともに表紙イラストは長髪ではありながら髭はなし)。
私に長髪萌えの属性はないが、でもこれは「ヘッドワーガーとしての貫禄を身に着けるためにみんなに勧められてそうした」っていうところが非常に……非常に……ツボだった。
しかもカバーイラストが高崎ぼすこ先生!
私は「とろけるくちびる」とその続編を読んだことがあって、絵がきれいだなー好みだなーと思っていたので発表された時はすごく嬉しかった。
特に、SOTUS活動が終わって髪(ないけど髭も)を切った後のアーティット(下巻表紙)も最高~~~!!でした(裏表紙の可愛さ~~!!)。
何というか、長髪、短髪単体のビジュアルではなく「うざったいながらも頑張って我慢して伸ばしてたけどようやく切ってスッキリ」っていうこのプロセスも相まっての萌えというか。長髪→短髪の変遷がとにかく最高すぎる。
漫画版も1巻持っているがこっちは最初から短髪なので(原作準拠なのにちょっともったいないなと思う笑)、日本で長髪アーティットを拝もうと思うとこの小説しかないという……!
そういうわけで新たな気持ちで読み始めたSOTUS。
めっちゃ面白かった。
ドラマとさほど内容は変わらないのに、細かい描写と心情描写が加わることでドラマとはまた違った魅力に溢れたお話だったように思う。
サブカプは控えめで(メイとエムの話は2で出て来てた)、コングポップとアーティットの恋模様が丁寧に綴られていた。
ドラマとの大きな違いはアーティットの心情が正直に綴られているのでこっちにも考えていることが筒抜けなところ。
本当は女子が泣くの苦手だし、厳格なヘッドワーガーを演じておきながら人並みに助平心も持ち合わせていたり、割とコングには私怨で意地悪したり……こう見るとアーティットって普通の人間なんだなあと思う笑
でもこの普通さ(むしろちょっとアホより)がめちゃくちゃ可愛くていい!!
ヘッドワーガーとしての姿とのギャップというやつなのかな?
ドラマを観てわかっていながら文字で改めて読むと大層萌えた。
ヘッドワーガーの威厳を守るために友人たちに言われて髪と髭を伸ばしたはいいものの、うざったくて早く切り(剃り)たいなと思ってたり、後輩たちに自分がアホなのがバレるんじゃないかとこっそり不安に思ってたり(友達に笑かされるけど後輩の前では必死で我慢して後で笑ったり)、イメージのために大好きなピンクミルク買うのを我慢してたり、もーーーー最高。
ラップノーンでは怖い顔しか見せてないけど常連の屋台の店員さんにめっちゃ愛想がよかったりね。
しかも厳つく見せるための髪と髭、これがないとアーティットが一年生と間違えてしまうくらい童顔だからっていうのがさ……。そしてコングとのデートで髪と髭をキャストオフした時のコングの反応がさ……。私の求めるものがぎゅっと詰まってるなー!BLってこれだからいいよなー!としみじみ感じた。
コングがアーティットの部屋がよく見える部屋に住んでいることで若干ストーカーっぽくなってしまっているのはドラマと変わらないけど笑、でも鬱陶しい長い髪を縛って、前髪を洗濯バサミで留めて家事するの可愛すぎるだろ~~~~!!!
そしてコングポップの気持ちを知って戸惑って避けてしまったりするのも普通の人間らしいと言えばそうだし。コングなら絶対途中で電話を切らないし笑、ちゃんと真摯に向き合って答えをくれるはずだと思う。
ドラマでもこの告白キャンセルめっちゃ可哀想だなと思って大分コングに同情したけど、しばらくアーティットから避けられて諦めようとした時の、アーティットの行動力ね……。
この時だけじゃなくプレーに嫉妬して「男同士は問題が山積みでいつかコングポップが後悔するかも知れないから傷つく前に今関係を終わらせた方がいいんじゃないのか」って苦悩した時もうそうだけど、答えが出るまでのアーティットは悩みまくるし話し合わないでひたすら逃げるし冷たい態度取るしどうしようもないけど(Sでもそういうとこ全然変わってなかった笑)、その代わり一度決断すれば強いよな。
あの鋼の心臓を持ち合わせているだろうコングポップですら驚いて言葉を失うほどの行動力を見せるんだから、やっぱりアーティットはただの人ではないなと思う。
そして、この本の最も優れたもののうちの一つであると個人的に思ってるのが、本編の前に挟み込まれている「読書ガイド」。
ラップノーン(SOTUS)についての説明や、そこで起こった暴力沙汰が近年問題になっていること、そもそもこの物語の発端は「#悪魔のワーガーと一年生君」というハッシュタグから派生した数多くの創作のうちの一つだったことなどを知ることができる。
ラップノーンについてはある程度は知っていて(まあ他のドラマでもたくさん出てくるからね)ハッシュタグの件も何となく知ってたけど、どちらも詳細は全然知らなかったので普通にへえーと思いながら読んでいた。
作者さんは創作の過程で読者とこの制度について議論しながら書き進めていた、という話を知ってから読むとなるほどと思う点がいくつもある。
コングポップも、たくさんのことに疑問を抱きながら活動に参加するわけだし。
そして過ごしていくうちに少しずつ先輩たちの「目的」を知っていって、その思いやりを感じて、アーティットに惹かれていく……というラブにも繋がっていくと。
そういうのもひっくるめて、すごく楽しく読めた。
邦訳版本当にありがとう~!!
翻訳について
全然関係ないのに取沙汰して申し訳ないが、2getherの邦訳版小説が出る時、タイ→日ではなくタイ→英→日の翻訳だったことでいろいろ言われているのを見ていたので、SOTUSが台湾版からの訳っていう発表にちょっとドキドキしてたんだけど全然ボヤにすらなってなくてほっとした(たぶん2getherの時も私の視点からはボヤに見えただけでそんなことなかったんだろう)。
原語へのリスペクトの話は置いといて、あれは英訳版がそもそもクオリティが……ていうのも言われていたように記憶しているので(Amazonのレビューでも「明らかに英語ネイティブスピーカーが訳したものじゃない」というようなコメントもあった。とは言え高評価の方が圧倒的に多い)、その真偽はどうあれ確かに、間に挟まる翻訳の精度がかなり重要になってくるように思う。
その点、台湾版の訳者さんである璟玟さんは数多くのタイBLドラマの翻訳版を出しているので(まあ、時系列的にSOTUSが私の知る限り一番最初なので実績とはみなされないかもしれないが)、信頼がおけると思う。
SOTUSの他にはとな墓、トンホンチョンラティー、千星、あとドラマ化はしていないけれどLBCシリーズで有名なMAME先生のLove Stormを翻訳している。
因みに私はSOTUSの台湾版を所持しているけど(読まないうちに日本語版読んじゃったからもう通しては読まないだろう……)、タイ語が読めるわけではないし中国語も母語ではないから精度のほどはわからない。
で、日本語の訳なんだけど、こちらもちらっと……本当にちらっと何か言われているのを見かけたけど私には判断がつかないのでスルーで。
私の個人的な感想としては、キャラの口調や人称に違和感がないし、たまにアーティットが可愛い(柔らかい)口調で喋るのが(~だよ、とか)ツボで大満足の翻訳だった。
「うん」とかは「嗯」の訳かと思うんだけど、「好啊!」とかを「いいよ!」と訳すのとか、いいな~~~と思う。
文章もすごく自然且つ達者なように感じられて、私が苦手とする「ザ・翻訳ものという感じ」がなかった。
中国語小説からの翻訳読んだことあるけどそれはあんまり私に合わないなと感じたから、訳者の合う・合わないは本当に大きいと思う。
中国語からの訳だけどすごくオタク心を理解しているなと思ったのが、「会いたかったよ」という訳に「キットゥン」というルビを振っていたこと。
キットゥンなんてタイに触れたことがある人しか知らないような外国語をわざわざルビ付けてくれるの本当に……わかってる……!!
noteにルビ付ける機能が備わったようなので試してみよう。
「コング、会いたかったよ」
2.SOTUS S感想(台湾版)
SOTUSを読んでどうしても続きが気になり、出版社にアンケートハガキで「続編も楽しみにしてます!」と送ってから我慢できずに台湾版を読み始めた。
実はこっちの感想が書きたくてこの記事を書いている。
こっちも、文句なしに面白かったー!!
というか、ドラマで泣かなかったシーンでじわっと泣いた。
アーティットは社会人になり、コングポップが新たなヘッドワーガーとしてSOTUSを引き継いでいくものの、話の大半は大学外で進んで行く。
面白いなと思ったのが、「アーティットがラップノーン制度の利点や合理性を社会に出て体感する」ということ。だからラップノーンの様子が事細かに描かれなくてもちゃんとSOTUSの話になっているっていう。
例えばアーティットがパッカーさんに書類を届けるように言われて行った時、誰が目的の人物かわからなくて右往左往していると、ラップノーンで先輩たちから膨大な数のサインを貰うことは、たくさんの先輩たちと効率よく知り合い、名前を知ることができる機会になるって実感したり。
あと単純に簡単に諦めない心が養われていたりね。これはアーティットの真面目な性格も大いに関係しているとは思うけど。
無印に引き続き、アーティットがめちゃくちゃ可愛い。
そしてスパダリコングと一人の時はだらしないアーティットのギャップがとんでもなく滾る~!
学生時代、アーティットがベランダに洗濯もの干しっぱなしにしているのを見て、雨が降ってきたらすぐに「洗濯物取り込んだ方がいいですよ」って電話したり、社会人になってからも、朝食を用意してアーティットの部屋に持って行ったり、電話かけてまだ半分寝てるアーティットに「もう8時ですよ」って言ったら急に「8時!?遅刻する!!」って飛び起きたり、そういうカップルの日常……めちゃくちゃよくない……!?
(片付いていないアーティットの部屋に一歩足を踏み入れて絶句するコングのシーンめっちゃ面白かった笑)
無印の感想の繰り返しになっちゃうけど、アーティットってヘッドワーガーっていう役割もなくまっさらな状態で社会人に出るとまあごく普通の青年だよねと。
初めての場所に戸惑ったり、怒られて凹んだり、頑張るぞって本を買って読みながら寝ちゃったり、仕事押しつけられても断れずに残業して、失敗をカバーするために一生懸命走り回ってそれがちょっとだけ評価されたり……本当に真面目な普通の新卒社会人。
でもそこがめちゃくちゃ共感できる……共感できすぎてちょっと胃が痛くなった……(アーティットの仕事と自分の仕事ほんの少しだけ被るところがある)。
だからこそ、余計に初めての場所でも礼儀正しく人からの信頼を得て、仕事も間違うことなく完璧にできて、度胸もあって部屋も綺麗で生活リズムも規則正しい、極めつけに大企業の息子であるコングポップに、アーティットは焦りを感じていたんだろうなと思う。
あまりにも恋人がなんでもできるパーフェクト人間過ぎて……。
そして、泣いたのが二人が別れるぎりぎりの瀬戸際まで追い込まれてしまうシーン……。
LINEで社内にコングポップとアーティットのキス写真が流出してしまったシーンは読んでいて本当に辛かったけど、やっぱり一番しんどいのが二人のすれ違い。
っていうかアーティットは本当、気持ちの整理がつかないでいる時に相手を避ける癖、全然変わってないよな!!
今回もコングが自分の会社に実習に来た時に避け、コングが大企業の息子だと知って避け、LINEでキス写真流出して避け……コングポップが不憫で仕方がなかった……。
ここ、気持ちの整理がつくまで一人で悩みたいアーティットとちゃんと二人で話し合いたいコングポップの、一番根本的に合わない部分だとすら思う笑
ただ私はドラマを見て、「アーティットは気持ちを言葉にしなさすぎるけど、でも写真流出の件に関しては実習が終わったらさよならのコングと違ってこれからもここで勤めていかなきゃいけないアーティットが戸惑うのも当然だよなあ」なんて思ってたけど、確かにそれもあるけど一番はそういうことじゃなくて、アーティットはもっと相手のことを考えていたんだなと反省した。
キス写真の流出によっておそらく自分が一番恐れていたことを白昼夢にまで見て、そんな中でアーティットが考えたことはコングのお父さんから言われた「息子をよろしく頼む」の言葉だったんだなって。
人(より自分にとって身近な人間、頼れる同僚や信頼する上司、そして家族)から軽蔑され、謗られ、嘲笑されるかも知れないことをアーティットは何よりも恐れていて、そしてそれが一番大切に思っているコングポップに降りかかってしまったら……ということを真っ先に考えたんだね。
アーティットが何を考えているかわからず、ずっとアーティットを追いかけてきて初めて「疲れた」と感じたコングポップがアーティットの手を放した後にそれ(アーティットの心情)がわかるっていうシーンで泣いた。
「最良の方法は手を放すことだ(雑訳)」っていう一文に、WBLの主題歌の一節「放手比分手還更痛(手を放すことは別れることよりも辛い)」が頭の中で流れていた……。
アーティットがコングポップに放った「手を放せ」っていう言葉は、今までのように戸惑って混乱して逃げてしまったわけではなく、混乱しきった頭で考えたアーティットの、コングポップを守るための「選択」だったんだなって。
だからこそ、最後のパーティーでの実習生挨拶乱入からの公衆の面前での告白は本当に感動した。何せこの二冊通して一貫して「二人の関係が明るみになることを嫌がる」アーティットの姿が描かれていたから。
しかしまあ、もともとラマ8世橋で自らキスしちゃうし、大学内では堂々交際宣言するし、アーティットはそもそも肝が据わっているタイプなんだと思えば全然不思議ではないよな。
「恐れるあまり、大切な人を傷つけていたことに気づいた」みたいな一言にすごく心打たれた。きっと交際を明らかにすることで今後コングポップが嫌な思いをしたり、家族と不和が生まれたりするんじゃないかという不安を乗り越えて、先の事や他人の言葉ではなく、目の前にいる恋人の気持ちを慮ったんだろうな。愛だよ……。
そこで私はさっき「アーティットは極めて普通の人間で、そこがいい」っていう感想を書いたけど、最後まで読んでとんでもねえ勘違いだなと思い知らされた。アーティットの勇敢さは絶対に非凡だ。
ラストの、どちらかが「ついて行く」んじゃなくて二人で「一緒に進む」ってアーティットが言うところ、今感想書きながらふと思ったんだけど、学生時代は先輩と後輩という関係性もあり、コングポップがアーティットを追いかけていて、社会人になって、何でもできて自分が勤める会社からも歓迎されているコングポップが更に有名な大企業の御曹司だと知ってアーティットは「自分が絶対に辿り着けないところにいる」と打ちひしがれもして、それらをひっくるめての「一緒に進む」なのかなって。
特別編(その他CP)について
ヨンナイの話はほぼ特別編として本編の間に挟まれてた!
ナイは丸々とした瞳、純真さ、天真爛漫な様子となんでもかんでも質問するキャラがまさにウザ可愛いキャラでよかったー。
結構ヨンがナイと一緒にいる時の自分がいつもと違うことを自覚していて、将来何か進展ががありそうだなと思ったし、可愛い二人だったな。
そして無印で全くフラグが立ってなくてドラマのフラグは何だったん!?と思っていたプレームとワードが、まさかの2の特別編で!!
もうすぐ卒業だけど土木系には進みたくねー、カメラが好きだからそっちの道に行きたいけどフリーランスは厳しい世界だからな……ってぷらぷら写真を撮りながら構内を歩く感じ、めっちゃいいなと思った。この特別編を読みながら私はプレームには受けてほしいなと思った……笑
この一話だけなので関係性が大きく変わる何かがあるわけじゃないんだけど(いやある意味ではそうと言えるか?)、こっちも未来はわかんないぞ的な感じで終わったので、想像の余地があるなァ!
そんなわけで、2も超~~~楽しめた。
私がギリギリわかる言語に翻訳してくれてありがとう……。
3.おわりに ~よしなしごと~
SOTUS無印台湾版も開いてみた
ぱらぱらーっと台湾版を開いてみてへえーって思ったこと。
アーティットが54週走った次の日、アーティットの部屋でいろいろ世話を焼いたコングのところにノットがやって来た時、挨拶をしたコングに「ワイは僧侶に対してやれよ」というセリフがあるんだけど、台湾版に「※後輩が先輩にワイをした時、先輩はこんな風に返す」みたいな感じの注釈が入ってた。
注釈は訳されてないんだ笑
それから、ぱっと開いたページに思いっきり日本語があって「???私は今台湾版を開いたはず……??」と脳が一瞬バグったんだけど、ドラえもんの主題歌の歌詞だった。
どうやら、ムーンのコンテストでコングが一曲目に歌った曲はドラえもんのOPらしい(あんなこといいな、ってやつ)。因みに二つ目の洋楽はYMCAだった。邦訳版だと歌詞がばっさりカットされてたけど、著作権的なアレかな……。
英語はともかく、台湾の方々は日本語(全部ひらがな)読めるんかこれ!?
こういうの発見してしまうと、なんか台湾版も通して読みたくなっちゃうよなー。ただでさえこっちも中国語力そこまであるわけじゃないし時間も超かかるからただひたすらBLへの愛だけで読んでるので、体力・気力的にきついとは思うけど……。
私が通ってた高校にもなんか似たのがあった
私がかつて通っていた高校には新一年生が応援団&チアの人たちから応援歌を歌えるようになるよう指導を受ける「応援歌練習」という伝統があり、SOTUSを観た時タイドラマ初心者の私は「応援歌練習みたいだな……」と思ったことを思い出した。
ラップノーンほど厳しくないけど(肉体的な訓練はないし、期間も確か二週間くらい?と短い)、先輩たちがめちゃくちゃ厳しい。口調も荒いし「(音程や歌詞)が違う!!」「もっと声出せ!!」「ちゃんとやれ!!」みたいな怒号が飛び交う。手を振り上げる振り付けがあるところでは疲れて腕が下がってるとぐっと上げられたり「腕下ろすんじゃねえ!」みたいに怒られる(めっちゃ筋肉痛になった)。
具合が悪くなってしまった子にはさっと女子の先輩が近寄って来て「大丈夫?」と優しく声をかけ保健室に運び休ませ、応援団長は人気が出る。
そういうわけで、SOTUSを読んで改めて「応援歌練習の意義って何だったんだろう」と考えてみたんだけど、明らかにSOTUSみたいな意義があるようには見えなかったので、まあ「伝統」と、あとは「浮ついた気分の新入生の気持ちを引き締める」的なものなんだろうな。あと強歩大会と並んで同窓生や兄・姉との話の種にはなる。
知る限り特にドラマも生まれなかった。
一方当時の私は応援歌練習とかその意義とかには目もくれず、「右辺×左辺 ~左が右(受け)で右が左(攻め)~」みたいなことを日夜考え続け、友達の「充電器×携帯って、挿入(充電)の頻度的にもリアルじゃない?」などという言葉に納得して頷いたりしていたのだった。最低。